『運も実力のうち』は本当? 運が良い人の考え方

願いが叶う方法
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こんにちは、文LABOの松村瞳です。

皆さん、運が良いって、どう言うことだと思いますか?

宝くじが当たる、何かの懸賞が当たった、おみくじで大吉が出た、丁度試験直前で見ていた場所が、テストに出たetcetc….

色んな例が浮かんでくると思うのですが、では運の悪い人ってどういう人の事を言うのでしょう。

さっきの逆を考えれば良い、と思いがちですが、自分の周りで運が良い人と悪い人をちょっと思い浮かべてみてください。その人達の行動や言葉。態度や話し方など。その違いは、どんなものでしょうか?

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良い言葉を期待するのは、運の悪い人

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【運は『持つ』もの】

ことわざに『運も実力のうち』という言葉があります。
スポーツなどの試合を見ていても、偶然とは思えないタイミングで信じられない様なスーパープレーが起こり、そのほんの何秒、何十秒かの出来事が試合の流れを一気に変え、結果が変ってしまう事に、私達は出逢う時があります。その時、「彼(彼女)は『(運を)持っている人』だな」という評価を受ける選手の方がいらっしゃいますが、私達は潜在的に「運と言うものは、持っている人と持っていない人がいる」と無意識に考えています。

だからこそ、偶然の様なタイミングで訪れる奇跡の瞬間をモノにした選手に、惜しみない称賛が贈られますし、開運グッズなんていう怪しげなモノがヒットして飛ぶように売れることも現実として起こっています。

受験生だと、苦しい時の神頼みやお守りを買って受験会場に行く気持ち、なんて言うのも、少しでも自分の運を上げたいという気持ちから起こる行動でしょう。私も、苦しい時ほどお守りに頼った経験がありますしね。

 

【運に対する研究】

運なんて偶然のなせる技。そもそも、才能がある人間をそう呼んでいるだけだろう、と思う方もいらっしゃるでしょう。でも、スター選手、とまでは行かなくても、何故かその子が引くといつも当たりが出たり、何時も何時も良いくじを引き当てたり、懸賞物に良く当たっている人がいたり、倍率が物凄く高いコンサートチケットの抽選に、毎回ウソみたいに良く当たる人がいたりしますよね?

それって、才能なのでしょうか?

それとも単なる、偶然? そんなの、解らないから考えたって仕方が無いじゃないかっ!

殆どの人がそう考えますよね。でも、イギリスにその偶然のような奇跡の謎を解き明かした科学者がいるのです。

その科学者曰く、『運が良い、悪いは、その人の考え方や行動によって決まってくる』というのです。

このとっても面白い研究をした心理学者はリチャード・ワイズマン博士。この博士の研究はとてもユニークな面白いモノばかりで、経歴は元プロのマジシャンだと言うのだから、驚きです。

彼は、運の良い人と悪い人は何が違うのだろうという事に疑問を抱き、自己申告ではありますが、自称運の良い人、悪い人を大量に集め、インタヴューや実験を通して、彼らの行動や言葉。そして物事に対する考え方やその後のアクションの取り方を徹底的にリサーチし、その共通項をまとめ上げるという研究を行いました。すると、運の良い人には運が良くなる行動を共通でとっている事が解り、逆に運が悪くなる人はすべからく、自ら運が悪くなる行動を自分で取っているという研究論文を仕上げました。

 

博士によると、運の良くなるか悪くなるかは、物事に対する解釈の違いによるものだと言うのです。

【運も実力のうち、の真実】

運は私達の人生に大きな変化をもたらします。誰だって運が良い方を望む。けれど、不運な時もあるし、何時も何時も良いことばかりとは限りらない。だから、運が良い奴は元々生まれつき、そういう才能を持って生まれたんだ、という考え方になるのも、解ります。実際、運が良い人を見ていると本当に不思議なくらい、チャンスが彼・彼女だけに降り注いでいるように感じてしまう時がありますよね。

けれど、膨大な研究をした結果。運が良い人は運が良くなる行動を必ずしていると言うのです。チャンスはみな平等に降り注いでいて、運がいい人はそれに気づく直感が優れているのだと。

運も実力のうち、という言葉の真実は、実力で運が良くなるような行動を常に行っている、という意味なんです。

 

【人生の中で不運な出来事は平等に降り注いでいる】

まず、私達の認識を変えなければならないのは、運が良い人にも悪い人にも、平等に世の中の出来事は降り注いでいる、という事です。世の中の出来事、というのは、良いことだけでなく、悪いことも平等に、です。

カチンとくることや、腹の立つことは毎日どこかしらで起こっています。むしゃくしゃしてたまたま訪れたファストフード店で、キャンペーンだというからわざわざ引いたクジも見事に外れ、腹の立つ思いで店を出れば、外は季節外れの台風のせいで豪雨。しかも傘は無い。びしょ濡れでやっとの思いで帰ったら、親から制服を濡らしてしまったことで怒られ、思わず怒鳴り返してしまう。。。。

なんてこと、もしかしたら昨日の事の様に当てはまる人が居ると思います。

出かける前に、服のボタンが外れていたことに気が付いた。

ストッキングとかタイツに伝線や穴が。

テスト前で忙しい時に限って、家の用事を言い渡される。

何時もよりも家を早く出たのに、たまたまその電車がラッシュで、朝からもみくちゃにされる。

受験の年、張り切っておみくじを引いたら大凶。更に試験の所に、「今は時期悪し。避けた方が無難」とかなんとか、書いてある。

就職試験で、本命の企業に不採用のお祈りメール。

色んな不運。有ると思います。ふざけんなっ!! と言いたくなる気持ちの時も有るでしょう。

でも、その不運。運の良い人にも同じように降り注いでいます。
嘘だと思っても、実際に大人数の日々の出来事をチェックし、その平均をとると、運のいい人も悪い人も、悪いことは同じように起こっています。

けれど、運の良い人は不運を幸運に変えてしまうのです。それこそ、びっくりするぐらいに。

 

【運の良い人と悪い人の違いは、物事の解釈の違いにあった】

不運を幸運に。ピンチをチャンスに。逆境の向かい風を利用する。人生万事塞翁が馬。

色んな格言やことわざがありますが、運の良い人はどんな出来事で有ったとしても、それを『これは、自分にとって必要な事なんだ』と解釈します。

テストで点が出ない。けれど、彼らは良かったと考えるのです。今の自分の努力で簡単に点が取れたら、きっと自分は将来サボる様になる。だから、点が出ないことは寧ろ自分の実力を上げるためには、当然の結果だし、だからこそ上げるために必死になれると。

たまたま早く乗った電車で、ラッシュにもみくちゃにされたら、この時間は混むんだな。それが解ったから、今度からはもう一本早いものに乗ろう、と失敗を経験値として自分の脳内に残す。決して、失敗を無駄にしない。

就職試験で落とされたのならば、それすらも『良かった』と思うのです。今の自分に、あの企業は合わなかった。もっと今の自分にぴったりの場所か有る筈だ、と。

成果が出ない。上手くいかない、という事は、生きていれば必ずぶつかります。運が良いことは、その逆境に出来るだけ合わないこと、と思いがちになってしまいますが、実際、運が良い人。そして成功者はその逆境を避けません。苦しいことを避けない。むしろ、その逆境が有ったからこそ。そしてそれを乗り越えたからこそ、今の自分が有ると口を揃えて言います。

将来に対して明るい希望を常に持ち、自分が成功することを信じて疑わず、前向きに開放的に行動を起こしていく。

無理矢理のこじつけかもしれません。けれど、逆境というのは向かい風。強烈な風が吹いていることには変わりなく、考え方や捉え方を変え、向きを変えてみたら、追い風になることだって有ります。

こじつけなんて、意味がないっっ!!と考える方もいらっしゃると思います。でも、無意味だと切って捨てるより、こじつけで人生が変わるなら、もうけものじゃないですか! しかも、これ。お金は一切かかりません。

 

【運、という漢字の意味】

「運」という漢字は「足を動かす」という意味の「しんにょう」と、「戦車」の意味の「軍」の二つから、成りたっています。

つまり、モノを動かすこと。動いている事を意味し、止まっている意味はない。運と言う言葉は、常に動いている、という事が意味の根幹として有ります。

だからこそ、運が良い人、と言うのは、常に動き、立ち止まっていない人の事を指すのかもしれません。

冒頭で想像して頂いた運の悪い人は、良く動く方でしょうか?

また、運が良い、とあなたが思う方は。そして、奇跡の様なプレーを見せてくれるスポーツ選手達は、動きが止まっている方達でしょうか?

試合の流れを変える為には、来ないかもしれない一瞬に掛け、届かないかもしれない時であったとしても、一歩を踏み出せる人。行動を起こせる人が、運を掴みます。それが、まるで奇跡の様に見えるだけで、その裏側では沢山の失敗をその人は積み上げているのかもしれません。けれど、その失敗を教訓として受け止め、どんな時であったとしても。例え其れが事故や天災で有ったとしても、良かったと思える人の許に、幸運の女神は微笑みます。

 

【成績が上がる子の特徴】

長年教えていると、まるで人が変ったように短期間で偏差値が上がったり、勉強を楽しそうにし、希望大学や高校に受かっていく子達の共通項が見えてきます。

その子達と停滞する子達の違いは、まず圧倒的に素直な事。

勉強方法や時間の使い方など、日々、様々な質問を受けるのですが、それに対して「こうしてみたら?」とアドバイスをすると、実際に聞いたその日のうちに実践する子は、十人に一人の割合です。殆どの子は、聞いたけどやらない。やってみて、効果が無かったら時間の無駄だからと、一切行動しようとしません。

けれど、成績の上がる子たちは取り敢えず行動に移します。そうして、その結果をちゃんと報告してくれます。

成果が有った。なかった。やってみたら、こういう問題が出てきた、等、良い効果があったものも、効果が無かった物も、きちんと実際にやってみて、感想を報告してくれます。

そうしてやっていくうちに、自分に合う勉強のスタイルや自習の仕方。ノートの取り方などを沢山失敗した中で経験として積み上げ、効果が高かったものを習慣にし、そして能力を上げていく。

その行動の結果は、自ずと出ます。

 

【具体的に運を上げるためには?】

でも、どうすればいいのか、具体的に解らない。そんな急に考え方を変えられない、という方は、まず自分の家族、友達、周囲にいる人達の中で、運の良い人を探してください。

人間には、まねっこ細胞であるミラー・ニューロンが脳の中に有ります。運が良くなりたいなら、その人達の傍に行き、その人達の行動を観察して、口グセやモノの考え方や捉え方。そして発言の仕方など、真似出来るところはどんどん真似してください。

それだけで、あなたの運はかなり向上します。

開運スポットに行ってみたり、神社に行ってお守りを大量に買うのも良いですが、「これで大丈夫!!」と何も行動に移せなかったら、意味がありません。

人ならざる者に助けて貰おうという気持ちはとっても解りますし、自信が持てない人がお守りがあることで勇気が沸くこともあります。だからこそ、心をそれで落ち着かせたら、是非、運の良くなる行動をしてみてください。

そうして、みんなで運をよくしていきましょう。

ここまで読んで頂いて、ありがとうございました。

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