紙とペンだけで効率UP 生産性の上がる時間の使い方

テスト対策
endlesswatts / Pixabay
ひまわり

いよいよ夏本番!! 夏休みの計画は出来てますか?

こんにちは、文LABO の松村瞳です。

もうそろそろ夏休み

夏休みといえば、大量の宿題の山が代名詞。

早い学校ならばもう配布されていたり、恐らくこれが夏休みの宿題になるんだろうなぁ……と予想が付く分厚いテキストを貰っていたりすると思います。(そして、大概見えない場所に置いてあったりする)

人間不思議なもので、目に見えるものは管理しようという気が働くのですが、目に見えない物はメンテナンスや管理をきちんとしようと思っても、見えない物だから中々上手くいかないのが常です。

その管理が上手くいかない物の中でも、上位に入ってくるのが時間の使い方。

また明日やればいいや。

まだまだ時間あるし。

まだ夏休みに入ってもいないし、大丈夫大丈夫!!

って考えてて、気が付いたらもう宿題提出三日前でまっさらな問題集が……

叫び

こんなことにならないように……

 

 

 

 

そんな事態になったら困るっ!! という人は、最後までお付き合いください。

 

スポンサーリンク

【計画は立てても無駄?? 私達は計画通りに動けない】

 

初めて中間や期末テストを迎える中学生の時。学校から一週間の勉強計画表を渡されて、計画を立てさせられた事。皆さん、経験があると思います。現役中高生は今も立てさせられている人、いますかね? そして、最初のテストでこれを経験するからなのか。皆、何かの作業を始める時。何故だが知らないけれど、計画を先ず始めに立てる人が本当に多い。

でも、残念ながらそれって、無駄なんです。

えっ? と思う方。じゃあ、胸に手を当てて正直に考えてみてください。その事前に立てた一週間の勉強計画表。今まで、一度として計画通りに「やりきった」という人は、いますか?

こう訊くと、中一、二年ぐらいは「やってますっっ!!」って、焦りながら反発するんですが(焦って反発している時点で、出来てないのばれてますよ)、受験が迫っている中三や高校生、大学生になってくると、皆静か~に視線を横に逸らします。

そう。皆、計画通りに進んだことなど一度も無いと、ちゃんと解っているんですね。

でも、どうしてそんなことが起こるのか。

学校は計画の立て方を教えてはくれますが、それが出来なかった時は「努力しろ」で終わってしまいます。そして、計画表をちゃんと書いたかどうかを確認するために、必ず提出させるのですが、この「提出する」という行為が、無意識に計画失敗への第一歩を踏み出しているのです。

 

【人の目に触れるものは、無意識に褒められたいという願望が働くもの】

提出物、と言うのは必ず評価が付いてきます。この計画も、必ず確認される。先生が読む物になる。そして、他者と比較される、と考えてしまうと、「怒られない様に」「評価が高くなるように」「文句を言われない様に」計画を『盛る』傾向が私達にはあります。

これは万人に共通することですが、新年の抱負などを一月一日に立てると、大概の人は実現不可能な目標を立てる傾向性があります。特に人目に触れるものは、無意識に自分を良く見せたいという願望が働くのと、一年365日という時間の長さが判断を狂わせてしまい、「一年あればこれぐらい出来るだろっ!!」とつい、無茶な計画を立てがちになります。(今年も半分終わりましたが、皆さま新年の抱負は達成できる見込みでしょうか?)

 

【計画=能力値×3 の罠】

その計画の無謀さは、研究によると自分の本当の能力値×3 普段の自分で行える量の3倍を、私達は見積もってしまうそうです。無意識って、恐ろしいですね。でも、そう考えれば自分で立てた計画や予定が、思った通りに進まない、というのは至極まっとうな現実です。

良く、大学受験の参考書などに、一日分の計画を先ず立てろ。そして、それを3日間で実行しろと書いてあるのは、このためなのです。

「いいや!! 頑張れば出来るっっ!!」

と思う方。何度それ、思いました? 今度こそ出来ると思ったとしても、私達人間は昨日まで積み上げたものの延長でしか物事を行えません。いきなり頑張ろうとしても、何処かで息切れして疲れて倒れるだけです。

そうして何度も挫折して、自己嫌悪を繰り返し、成果も全く上がっていない現状に、「ああ……自分には能力が無いんだ」と諦める。

違います。

そもそも私達は自分の作業量を正確に把握できない存在なのです。

更に厄介なのは、計画どおり物事が進まなくなると、それを1日で取り戻そうと、次の日の勉強時間や作業量を、私達は更に2倍にしてしまうのです。遅れを取り戻したいからと、更にきつい計画を立てる。

挫折するのも、当然です。

 

計画通りに進まないのは、あなたの能力が足りないわけでは無く、能力値の3倍の計画を無意識に立ててしまうということと、出来ないと更に厳しいスケジュールを立ててしまう事実を知らず、計画が失敗したときにどうすればいいのかを、教えられていないだけなのです。

 

【見えないものを見える様に 可視化の力】

じゃあ、どうすればいいのか。計画は立てない方が良いのか。

いいえ、ざっくりとした計画は必要です。そもそも、締め切りが決まっている場合、こなさなければいけない量が多ければ多いほど、自分の作業量を見通す力は、学年が上に上がれば上がるほど。大人になればなるほど、必須の能力になってきます。

なら、どうすればいいのか。

簡単です。これからやることの量を決め、決めたら、それを達成するまでにかかった時間をきちんと測ってメモをする。唯、それだけです。

未来の時間の使い方を書いた計画表と、実際に自分が行った、出来た事を記憶するログを作ってみる。それだけで、如何に無茶な計画を自分が立てていたのかが、解るようになります。

そして、出来るのならば24時間表記の簡単な時間管理スケジュール帳を一冊買ってください。文具店のビジネス用品のところにあります。費用は200円程度。コンビニコーヒー二杯分計画性が改善出来るなら、安いものです。

そして、勉強の時間だけでなく、一日中の行動の記録ログを取ってください。出来れば、一日だけでなく、一目で一週間の比較が出来るととても良いです。

寝た時間や起きた時間。全て「予定」では無く、「実行した過去」を記憶することがポイントです。この時のポイント、自分に嘘を吐かないこと。ただ、それだけです。

予定では、5時に起きて勉強するつもりだったのに、実際は寝坊して7時に起きてしまった。勉強も出来なかった……と、溜め息を吐くと、それをノートに書くのは憂鬱でしょう。でも、自分の為に、素直に書いてください。誰も評価なんかしません。あなたしか見ないノートです。カッコつける必要も何もないです。そもそも完璧な人間なんて存在しないのですから、大丈夫。むしろ、寝坊したっ!! って焦って飛び起きるぐらいが、人間らしいです。

自分に素直に。だらだらしたり、テレビ見たり、友達とラインした時間も、きちんと記憶してみてください。神経質になる必要はなく、日記みたいな感覚で気楽に付けてみましょう。

すると、不思議な事が起きます。

結構自分ではやっているつもりだったのに、実際はそこまでやっていない事実が浮き彫りになったり、ちょっとの休憩……と思って席を立った後。次に始めるまでが、異様に時間が空いていたり、ぎちぎちだと思っていたスケジュールの中に、遊んでいる時間が結構存在していたり……

そうやって、見えない時間の使い方を可視化。一週間単位で見えるようにすると、無意識に反省出来るようになります。

ここで気を付けなければいけないのは、反省自己嫌悪だと言う事。

自己嫌悪はただ自分を責めるだけで何も行動に移しません。けれど、反省は、自然と次にこうしよう。此処の時間をもうちょっと勉強に移せないかなと、改善を促すものです。

出来ない自分を責めるのではなく、目で見て解る様にし、それを事実として受け止めることで、自分が立てた計画表と見比べることができます。その結果、自然と自分の作業量も測れる様になってきます。

寝る時間や起きる時間も記録すると、前後しているのが目で見てはっきり解るから、ちょっとでも同じ時間にしようという意識が働いてくるようになります。

誰に強制された訳でもなく、自分でやろうと自然に思えてくるから、可視化は本当に素晴らしい力を持っているなと、このライフログを付け始めてから生活が改善した生徒達を見ていると実感します。

 

【知っている事とやっている事は全く別】

やればいいとは解っている。けれど、やらない人は本当に多いです。

費用がかかったり、場所の問題だったりと、色んな制約が付くものの場合は、確かにやり始めるのは大変でしょう。けれど、大きな変化よりも人に変革をもたらすのは、日々の小さな変化です。

この世の中。行動した人間が勝ちだと言う事は、数多の企業家や成功者。そして、高校・大学受験合格者が証明しています。彼らは実際の行動に移した人たちです。

能力の有無ではありません。やり続けた事によって、獲得したのが能力です。まず、やる。やってみる。やり続けることが、何よりも一番大事なことです。

 

【将来の為に今の快楽を我慢出来る人間が、成功する】

心理学の有名な実験に、『マシュマロ実験』と言うものがあります。

行ったのはスタンフォード大学のウォルター・ミシェル教授。

四歳児を集め、目の前に美味しそうなマシュマロを大量に置き「15分間我慢出来たら、マシュマロを2つあげる。でも、15分我慢できずに食べちゃったら、2つ目は無しだよ」と言って、部屋の中に子供たちだけにすると、最後までマシュマロを食べずに我慢できたのは、全体の30パーセントほどでした。

実験はここで終わりません。

その後、このテストを受けた子供たちを、数十年にわたって追跡調査しました。そして、我慢できた子と我慢できなかった子の成績の違いや大学進学率を調べたのです。

その結果。マシュマロを最後まで我慢できた子どもたちは、その当時のIQの数値に関わらず、我慢出来なかった子よりもSAT(アメリカの大学進学試験。日本で言うのならば、センター試験)の点数が高く、レベルの高い大学に進学していることが判明しました。

子供の成績は、その子のIQよりも自制心や、決めたことをやり遂げる力。最近では、グリッドという言葉で呼ばれるものが、強く影響を及ぼすのです。

将来の利益。夏休みを解放的に、宿題に追われずに過ごす最良の手段は……

夏休みに入る前(進学校の高校生だったら、七月中)に、宿題を全部終わらせる!! やり遂げる!! です。

 

テキストは、貰った瞬間に広げて一ページ目をやってしまいましょう。やり始めるまでが、一番の難関です。それを理解し、最初にやってしまいましょう。

 

 

ここまで読んで頂いてありがとうございました。

 

コメント

This site is protected by wp-copyrightpro.com

タイトルとURLをコピーしました