偏差値が上がる国語のテキストの解き方(中学生編 その2)


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こんにちは、文LABOの松村瞳です。

今朝は、九州に続き、愛知での豪雨ニュースで目が覚めました。

豪雨災害を過去に体験したことのある身としては、水が持っている威力には驚かされるばかりです。風の向きや海流。気温の上昇など、様々な要因が絡み合ってのことでしょうが、天に唾を吐いても自分の顔が汚れるだけです。今の日本の状況では、いつ、どこで災害が起きるか解らない。ならば、求められるのは一刻も早い対応なのかもしれません。

強い物が生き残るのではなく、適応能力の高い物が、生き残ります。偶然に頼るのではなく、災害が来るものとして「どう生き残るか」と考えることが必要になるのでしょう。

グラフ
成果は二次関数で現れる

さて、夏休みシリーズのテキスト編。中学生編の2回目です。

先日、図書館に行ったとき、学生たちが各々テキストに向かいあっている姿を見ました。この時期にやり始めている子の数が極端に少ない事を見ても、恐らく成績優秀な子なのだなと言う事は、見てすぐ解ります。

人と違う事が出来る人間は、どの分野でも突きぬけます。人と同じように行動するのではなく、個人で行えるものは人と違う時間軸で行いましょう。それが勝ち残るヒントです。

 

【「どの」「どのように」は違う言葉で言い換える】

昨日のその1で書いた、Aの問題の解法から、です。

「線部はどのようなことですか?」という、お決まりパターンの設問。この設問に答える為には、出題者が何を意図しているのかを、理解する必要があります。

全ての教科において言えることですが、出題者が何を考え、どう答えて欲しいのかを推測することが、高得点を取る近道です。余裕がある人は、テスト範囲で「自分がテストを作る立場だったらどれを設問に出すのか」を考えてみると、得点が上がります。実際、友達に出してみましょう。受け身では無く、前のめりで解く姿勢を、常に意識してください。

では、記述の作成者の意図は何か。

この場合、「どの」「どのような」の言葉が示す内容をまず、確認しましょう。

「どの」「どのような」というのは、「違う言葉で言い換えろ」という意図を含んでいます。線部の言葉を使うのではなく本文の何処かに、違う言葉、表現で説明している部分があるから、それを探し出して書き出せと言っているだけなんですね。

ちなみに、「どのような[こと]ですか」「どのような[もの]ですか」というように、「どの」「どのような」の下には、必ず、「こと」「もの」等の名詞が続きます。なので、記述回答欄の最後の部分は、これに連動して、「どのようなことですか?」と訊かれたら、「~ということ」で終わる。「どのようなものですか」と訊かれたら、「~というもの」で終わる。

地味な部分ですが、細部に神が宿る、とも言います。これを書いていないと、どれだけその上が合っていても、減点せざるをえません。採点基準の厳しい試験ならば、即×。点数に繋がらない場合もあります。

合っているのに、こんなところでミスをしない。テキストで、きちんと習慣化しておきましょう。

「どのようなこと」と訊かれたら、質問文の「こと」をぐるっと丸して、その次に回答欄の最後の2マスに「こと」と書きこんでしまう。これで書いている途中に忘れてしまう事はありません。

受験の時だけやろうと思っても、人が習慣を身に付けるには2ヶ月以上かかります。夏休みの内にしっかり定着させてしまいましょう。2年、1年は、今やっとけば大学受験まで使えるテクニックです。未来の自分を楽にするために、今頑張っておきましょう。

 

【此処を見る! 「どの」は抽象を探せ】

さて、ではその違う言葉で言い換えている部分ってどこだよ!? という話になってきますが、大丈夫。ちゃんと目印があります。

接続詞のリンク で書いた、抽象、具体の接続詞は記憶に残っているでしょうか?

そう、ここで必要になってくるのは、接続詞の判別能力です。

「違う言葉で言い換えろ」は、「つまり」や「このように」「要するに」と言った、抽象の接続詞の後に書かれていることが、圧倒的に多い。

難度の高い問題になってくると、「たとえば」の具体の接続詞の前の部分、という捻った出し方をする問題もありますが、ここでおさらいです。

抽象とはまとめ部分の事を指します。

そして、抽象がくる、文章パターンは

具体⇒「つまり」⇒抽象

もしくは




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抽象⇒「たとえば」⇒具体

の順。

短い評論文ならば、

冒頭から、

抽象⇒「たとえば」⇒具体例⇒「つまり」⇒抽象

といった順番で語られる事が多く、この冒頭の抽象部分と、最後の抽象部分は必ず同じ内容を言わなければならないお約束があります。

で、評論家という存在は見栄っ張りなので、やっぱりちょっといい文章書きたいなって思っちゃう。別段評論家に限らず、同じ内容を言うなら、ちょっとカッコよく言い換えたいじゃないですか。

だから、違う言葉で書く。違う表現で、同じ内容を書く。

探している答です。出題者はこの文章の特徴を理解したうえで、私達に問題をぶつけてきています。なので、その構造を早いうちから解ってしまいましょう。解ってしまえば、簡単です。

だって、目印の接続詞はもう、引いてあるのだから後は検索をかけるだけです。単純明快。

 

【本文をそのまま書かない 解答用に整える】

そして、問題なのは解答を見つけた後に、そのまま写してしまう子が居ること。

慌てずに、次のことをチェックしてください。

 

・指示語が入っていたら、元の言葉に直す

・否定で書いてあった場合、肯定形に。肯定で書いてあった場合は、否定に直す場合もある。

・文末を言い切りの形「こと」「もの」に続く様に、変化させる。

・具体例は省く

 

これらで整えて、晴れて解答です。

 

【順番を確認】

では、まとめ。

記述回答の手順です。

 

・「どのようなこと」「どのようなもの」という出題がきたら、回答欄の最後に「こと」「もの」と訊かれた形の文末語尾を書きこむ。

・接続詞で、「つまり」「このように」「要するに」等の抽象に繋がる接続詞を検索。「たとえば」の前に解答が書かれている場合もあるので、それもチェック。

・線部と同じ内容で、表記が違っている部分を見つける。(一単語でも違ったら、解答です。)

・ノートにそのまま書き出す

・解答用に、文章を訂正。要らない部分を削り、文末を整え、字数を確認。

・解答欄に書きこむ。

 

の順番になります。

 

手順が多いように感じるのは、多分国語の問題をきちんと解いたことが無い人です。

数学の文章題も、文を読み、図を書き、XやYを決め、式をたて、解く。という手順を、最初は長いと思った筈です。けれど、得意な子はそれを一瞬で頭の中でやり遂げてしまう。

国語も同じです。得意な子は、ぱっ、と解答に辿り着いているように見えますが、頭の中ではちゃんと手順を踏んでいます。寧ろ、慣れたから色々とショートカットしても問題ないぐらい、思考速度が速く、迷いが無い。

早さは、これをどれだけ多くこなしているか、が形成します。

ぜひ、量をこなさなければならない夏休みのテキストで、慣れてください。慣れたら、国語のテストの時間なんて、読書になります。なにせ、勉強が要らない状態で実力テストが受けられる教科です。楽になってください。簡単に点数を取るために、今、面倒なことをしましょう。

日々の勉強での積み上げを、今日から一つ。積み上げてって下さい。

 

【言い換えは、ブルゾンちえみ】

2017年度のブレイク芸人は、間違いなくブルゾンちえみだと思いますが、彼女がヒットしたコントって、この抽象表現を使っています。

抽象はまとめ。言い換えです。同じ内容の事を違う表現で言い表すことです。

 

「男性は全人口の半分も居る」「男性の人口は約35億(人)」

 

当然と言えば当然なんですが、35億というと、インパクトが違いますよね。勿論、彼女がブレイクしたのは、あのファッションやダンス、動き、雰囲気など様々なものが絡み合ってでしょうが、言い換えの妙、と言うのは漫才やコント等では良く使われているものです。笑点なんか見ていると、この言い換えの連続だし、川柳でも良く使われています。

 

【会話では要注意。抽象は上から目線の最悪コミュニケーション】

ここでひとつ、注意。

「要するにそれって、~~~ってこと?」と言う風に、楽しく会話している時に、相手の会話をまとめちゃうと、いきなり上から目線の嫌なやつになってしまいます。当たっていても、外れていても、びみょ~な空気になるから、会話では「つまり」とか「要するに」は、NG。

人って、自分の気持ちを相手に共感して貰いたいと思っているんだけど、一言でまとめられてしまうと、「そんなに単純じゃないっ!!」って反抗したくなっちゃうんです。

抽象は、あくまで「書き言葉」のテクニックで有り、会話のテクニックはまた別物だと思ってください。

 

明日は、「何故」にどう答えるのかです。

 

ここまで読んで頂いて、ありがとうございました。

 






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