国語の授業で何を教えるのかについて


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こんにちは、文LABOの松村瞳です。

国語の塾講師をしている、という話をすると、良く、「国語って何を教えているの?」と良く訊かれるので、少しまとめておこうかと思います。

本を読めば解るのでは? という疑問がわき上がる方は、国語が得意な方です。

【受験における国語の立ち位置】

国語って、何をどう教えるの? 文章なんて、読めばそのまま内容がそこに書いてあるのに……

そういう疑問を持たれる方って、少なくないと思います。特に、受験の国語って意味あるのか? という疑問があると思うのですが、単純に基本的な文章を理解できるのかどうか、という理解能力を問われていることになります。

文章や本に書いてあることが、読んで理解できるのかどうか。

それを正確に、学んだことを伝えることが出来るかどうか。

それを問われるのが、受験の国語です。

なので、先ず、初めて読んだ文章を短時間で内容理解できるかどうか、が1ポイント。

そして、その次。文法や漢字などの基礎知識もありますが、それをクリアしたうえで、内容を他者に正確に伝えることが出来るのかどうか、が2ポイント、という事になります。

基本的に勉強って、いろんな分野の物がありますけど、文章(本)を読んで内容を理解する、という事が基本に根差している部分です。

この文章で書いてあることを理解する、という事が、たまに苦手な子がいるのですね。

そして、伝達も苦手な子がいます。

内容はなんとなくわかるんだけど、上手く良い表すことが出来ない。解っているんだけど!!! という事は、良くあることと思います。

【中学・高校受験は、伝達の技術を中心に磨く】

中学・高校受験で国語が苦手、という子は記述の問題で引っかかることが殆どです。(古典等は違いますが)

訊かれたことに答える、というものなのですが、これが意外に難しい。

中には、文章に書いてある部分は解るのだけれども、それを一つの文章としてまとめるのが苦手、という子も居ます。

文章の書き方。助詞の使い方や、接続詞の使い方を知らない子が殆どなのです。

【言葉の意味を知らない子が記述で引っかかる】

良くある国語の問題で、「悲しい」とか、「寂しい」とか、の言葉に線が引いてあり、「何故ですか? 説明しなさい」という質問を見たことがある人は、多いと思います。

そして、そんな内容なのに、70~100字もマス目があって、そんなに書くこと無いよ!! と悲鳴を上げる人もいると思うのですが、これって国語の問題のパターンを覚えていないだけなんですよね。(なので、それを授業で教えています)

例えば、「寂しいのは何故ですか? 答えなさい」という質問があったとすると、皆原因ばかりを探そうとするのですが、それでは到底70字は埋まりません。

ポイントになるのは、この「寂しい」という感情がどういうものなのか、という事を理解できているかどうか、なのです。

そんな!! 寂しいぐらい、知っているよ!!

と言う方。じゃあ、お聞きします。

「寂しい」ってどのような感情ですか? 「寂しい」という言葉を使わずに、説明してみてください。

 

 

 

 

 




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訊かれると解るのですが、感情の内容を答えるって、意外に難しいものなのです。

「寂しい」は「寂しい」でしょう!! それ以外、表現できないよ!!

と、思ってしまう子が、国語が苦手な子です。これを説明出来る子は、得意な子です。それだけの違いなんですね。本当に。

ちなみに、「寂しい」は、充ち足りない、心が充ち足りない、満足しない、ほしいものが得られない状況の時に感じる気持ちです。

と言う事は、本来その人が望んでいる状況だったり、望んでいる状況がある筈。それを先ず文中で探します。

例えば、「Aさんと別れるのが、寂しかった」という文があったとすると、寂しいのは何故ですか? と問われてしまうと、「Aさんと別れてしまうから」としか答えられなくて、困る子がいるのですが、別れが寂しいという事は、本人が望んでいるのは、逆の状況。つまり、何時も一緒に居たい、という感情です。それを答に付け加えれば、単純に解答の出来あがりです。

本来、ずっとAと共に居られるものだと思っていたし、今までの状況がせめて卒業までは続くと思っていたのに、それが唐突に裏切られることになり、分かれることが決まってしまったから。

等と言う解答が、模範解答になってきます。もちろん、バリエーションは千差万別ありますが、理由原因、というのは案外簡単に見つかります。けれども、そこだけでは解答が書けない場合があるのです。

その記述のテクニック。国語の問題の御約束のようなものですね。それを教えています。この時期に、記述のテクニックを徹底的に学んでおくと、大学受験が楽になりますね。

文章の基本は、内容が難しくなったとしてもルールは基本的に変わりません。感情の言葉の意味も、変わるわけがありません。

なので、この時期にどれだけ辞書を引けたか。どれだけ言葉を知っているかで、その後が大きく変わっていきます。

【大学受験の肝は】

大学受験は、センター試験や大学別の記述二次試験で色々テクニックは変わってくるのですが、高校国語は内容理解がまず第一です。

高校生になって、現代国語が一気に解らなくなった、という人は多いと思うのですが、文章の内容が高度になった瞬間。何もかもが理解できなくなる子がいるのです。

日本語のマジックですね。本来は解っていないのに、その用語が何を意味しているかを理解しないまま、理解したつもりになって読んでしまい、結局何が何だか分からないままに試験が終わってしまう、という人がとても多くなります。

そう。日本語で書いてあるのに、意味が理解できなくなってしまうのです。

この、内容が理解できる人は、読解能力が優れている人です。または、本を読むのが好きな人。大量の文章を読むのが苦では無い人です。

けれど、それらの能力が構築できていないと、現代国語は地獄の時間になります。

この文章が何度読んでも理解できない。と言うのは、体験した人でないと中々理解は難しいと思います。

それと同じくらい、「解ったつもりなんだけど、答えが全て違っている」というのも、問題です。

記述のテクニックと言うよりは、理解できていない。または、自分で湾曲した理解をし、筆者の主張を歪めている場合もあります。(どちらかと言えば、こっちの方が修正が困難)

なので、理解できない部分を徹底的に説明する。解りやすい形に直す。理解できるまで、何度も説明するのが、私の仕事になります。

いつも言っていますが、理解できないものを人間は覚えようとしません。そして、文章と言うのは、大量の言葉の渦です。延々と理解できないものを読むのは、受験生であったとしても苦痛以外の何物でもない苦行です。

それを解る形にして理解できるようになると、次の文を読むのが楽になってきます。内容が興味の持てるものだと、その勢いは拡大します。

後は、センターの御約束的な問題のつくりや、選択肢の罠を見抜くテクニックを身につけるだけでセンターは攻略出来ますし、二次試験も大学の過去問と徹底的に向き合うのが一番です。

国語のポイントは、解ったふりをしない事。

適当に問題を流さない事、です。

別段これは、どの教科でも同じだと思いますが、自分がどこまで解っているのか。そして、どこからが解らないのかを、きっかり線引きをし、その理解の枠を広げていこうとする努力を続けること。

その努力の後押しと、どこに進めばいいのか、先の道を照らす役割をさせてもらっています。

受験もいよいよ本格的にシーズン突入です。

記述の練習をする時は、書き方のコツを。

内容理解の時には、自分に素直になって、解らない部分に徹底的に向き合い、理解する努力をすること。解らなかったら、人に聞くことも、もちろん大事です。

一点でも多く、もぎ取ってください。

ここまで読んで頂いてありがとうございました。

小論文や二次試験に国語の記述がある人は、この時期。国語に関して言うのならば、センターではなく、記述問題と小論文の練習に時間をかけてください。その方が、結果的にセンターの点が伸びていきます。(古文、漢文は別です)

参考までに。

センターの問題に戻るのは、12月末の冬休みぐらいで十分です。特に小論文は、今から頑張ってください。文章を書く練習をすることが、究極的な国語の勉強になります。






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