小説読解 魯迅「故郷」その7 ~地上の道とは~

こんにちは、文LABOの松村瞳です。 「故郷」のラストシーン。主人公「私」による独白のシーンです。 一人、黙々とこの帰郷の旅のことを思い返しながら、明るい未来を願う私。普通であるのならば、そこだけで終わるシーンですが、その後、主人公は自分の考えにふと、疑問を抱きます。… 続きを読む

小説読解 魯迅「故郷」その6 ~鮮明だったものがぼやけていく物悲しさ~

こんにちは、文LABOの松村瞳です。 鮮明だった銀の首輪の小英雄。くっきりと思いだされていたものが、途端にぼやけていく物悲しさを解説します。 そして、あれほど帰りたかった。20年来、心に描き、常に片時も忘れることのなかった故郷が名残惜しくなくなっていきます。何故、名残惜しくないのか。… 続きを読む

小説読解 魯迅「故郷」その5 ~失意の裏に隠れた封建社会の名残~

こんにちは、文LABOの松村瞳です。 ルントーとの再会を果たした主人公「私」。けれど、感動の再会とは程遠く、大人になったが故の、身分や背景を色々考えてしまい、幼い時とは同じように話すことが出来なかったシーンです。 あくまでも主人公目線で書いてありますが、だからこそ目立たぬところに当然のように、むしろ良いことのように書いてある部分に、封建社会の名残があります。… 続きを読む

小説読解 魯迅「故郷」その1 ~暗い風景描写が指し示す意味~

こんにちは、文LBAOの松村瞳です。 中学校3年生で読む、魯迅の「故郷」 この小説は、とても暗く、淡々とした内容がずっと続いたり、あまり好感を持てない人々がキャラクターとして登場することもあって、中学生たちには難問な小説になるのですが、難しいと言う事は、これが読めると実力が付くと言う事です。… 続きを読む