夏目漱石「こころ」18〜Kの自殺・前篇〜

さて、「こころ」解説も18回。教科書の抜粋部分の最後の解説となります。 タイトルにもある通り、先生の友人であるこのK。あるひ、突然に自殺をしてしまいます。 そして、その自殺が、その後の先生の人生に暗い影を落とすのは、上、中で語られてきました。幸せになろうとしない、先生。… 続きを読む

夏目漱石「こころ」17〜ばれた裏切りとKの頬笑みの意味 〜

「こころ」解説その17。今回は、先生の裏切りがKばれてしまうシーンの解説です。 Kから、お嬢さんへの恋心を打ち明けられていたにも関わらず、彼にはその気持ちを学問の邪魔になるだろうと、諦めることを勧めておきながら、自分はその隙に目的を遂げてしまった。 その後ろめたさから、Kにこの話をできなかった先生。何故、打ち明けることができなかったのかも含めて、解説していきます。… 続きを読む

夏目漱石「こころ」16〜問題から逃げ続ける先生 〜

「こころ」解説、その16。 今回は、先生の結婚の申し出の後のシーンとなります。 「お嬢さんをください」と奥さんに頼み込み、そしてそのプロポーズがあっさりと受け入れられた後。先生は放心状態で散歩に出かけます。その際にお嬢さん本人ともすれ違いますが、結婚の申し出の事は自分の口からは一切出しません。他愛もないことを会話であいさつ程度に交わすのみ。… 続きを読む

夏目漱石「こころ」15〜 先生の告白とお嬢さんの気持ち〜

「こころ」解説、その15。 先生の結婚の申し込みの告白シーンです。決定的なKに対する裏切りのシーンでもあり、この告白が数十年後。今の先生を殺してしまう原因のひとつとなる、行動でもあります。 そして、この遺書は先生が昔の出来事を思い出しながら書いているので、あくまで先生の認識だけで書かれています。彼の感情。彼がどう受け止めたかだけに焦点が絞られているので、他の人間の感情が解りづらくなっていますが、少し想像力を働かせると分かるので、それも含めて解説します。… 続きを読む

小説読解 夏目漱石「こころ」その2 ~火鉢のエピソードから見えるこころの奥側~

「こころ」解説、その2です。 今回は、前回に引き続き、先生の性格や対応。そして、Kに対してどう思っていたのかを、本文から追っていきます。 十一月の雨の日のくだりのエピソードです。(教科書178p~182p)参考にしてください。… 続きを読む