小説読解 中島敦「山月記」解説 その3~人の心に棲む獣の正体~

こんにちは、文LABOの松村瞳です。 山月記三回目です。今回は、テストで必ずと言っていいほど記述を問われる部分であり、また、人間心理を鋭く突いた部分の解説となります。 ここを理解できると、あれほどプライドが高く、鼻持ちならなかった李徴が、本文を最初に読んだ時に抱いた感情が変化していくことに気が付けます。それは、なぜか。… 続きを読む

小説読解法 中島敦「山月記」解説 その2~人の心を動かすものとは~

こんにちは、文LABOの松村瞳です。 「山月記」その2。人の心を動かすものの根幹とは何なのかについてお話します。 これは、小説にも言えることですが、芸術全般。創作をする人たちにすべて通じる真理です。それを物語の中で浮き彫りにした中島敦は、本当に稀有な小説家で、彼がもっと生きる時間を与えられていたのならば、もっとたくさんの素晴らしい作品を生み出したことでしょう。… 続きを読む

失敗する人の考え方 無意識に決めてしまう自分の限界~古典解説『論語』~冉求曰く、子の道を説ばざるに非ず~

あなたは自分の考えが成功者のものか失敗者のものか、判別できますか? 解ってるのにやっちゃう失敗ってありますよね。 成功する人の考え方と同じく、知っておくと役立つのは失敗する人の考え方。両極端な二つのそれですが、失敗から抜け出すためには自分で失敗している事に気付くことが先ず必要なことです。… 続きを読む

平家物語に見る、改竄された歴史 古典解説『平家物語』~冒頭~

夕暮れ
古典の暗唱において、おそらく最もスタンダードであり、小学生の時に目にしている人も多いであろう、冒頭文。 比較的解りやすい文章で描かれている情景と、色んな分野で引用されている分、印象深く記憶に残っていることと思います。 なので、通常の訳だけど面白くないから、ちょっと斜めにこれを読み解いてみようかと。… 続きを読む

渡る世間は鬼ばかり?? 七光りの辛い実情 ~古典解説 耳嚢(みみぶくろ)より~

久々の古典解説です。 今回は、教科書からではなく、ある問題集から。有名な歌人一家の、ちょっと切ないお話。 古典って、書いてある内容を皆とても固いものとして扱いがちなんですが、現代語訳に直して、一般的な現代の常識に例えを直して説明すると、とっても情感がある、感情移入しやすい物語が多いです。… 続きを読む

論語にならおう「学びて時に之を習う」~魅力的な人間になる為の3つのポイント~

昨今流行りのアドラー心理学では、「人の悩みは全て対人関係に集約される」と言い切っています。人間が、社会性のある動物である以上、10代でも、大人でも、悩みの根幹は全て他者との関わりの中で発生している、という考え方。(ちなみに社会、って何でしょう? 辞書を引かずに、違う言葉で言い換えてみてください。これ、言えたら国語偏差値65は確実です。大概は、詰まるはず。すらっ、とノータイムで言えたら、拍手!) 悩み事って尽きない。それぞれの年代で、皆立ち向かわなければならない課題があるからこその、言葉なんだなと岸田先生の「嫌われる勇気」「幸せになる勇気」を読みながら思ったものですが、逆を言えば悩み事が無くなった瞬間、人は幸せも感じなくなるのかなと感想をいだきました。… 続きを読む