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11/9 60歳と10歳の、心和む友人関係 方丈記「また、ふもとに一つの柴の庵有り」

「方丈記」の中でも、特段に穏やかな雰囲気が漂う、この部分。 なんとなくこの部分を読んでいると、春夏秋冬で周囲にある自然と、自分の周りに存在してくれる人々との関係で心が満たされないのならば、それは心のどこかが疲れ、病んでいる証拠なのだろうと言...
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11/2 面倒な時にはさぼっても良い? 長明のたどり着いた日々の過ごし方 方丈記「春は、藤波を見る」

やーっと、やーーーっっと暗いパートを抜けて、ここから後半の穏やかな部分です。 紆余曲折あって出家し、思うようにならなかった長明さんが、60代になってようやく心穏やかになった後の心境と、日々の過ごし方を述べています。 吃驚したのが、「疲れてい...
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10/26 災害を生き抜いた鴨長明の心理の変化 方丈記「すべて世の中のありにくく」

方丈記の第10段である「すべて世の中のありにくく」 方丈記を読んでいて面白いなと思うのが、神主の家柄に生まれ、時の天皇に歌を教える、いわゆる「教師」。現代で言うのならば、大学教授のような立場であった鴨長明。 色々な世の疑問に対して、明確な答...
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10/19 平安時代の災害記 その3 疫病にまどう人々 方丈記「前の年、かくの如く」

方丈記の災害記の中で、最大ともいえる養和の飢饉の後日談です。 自然災害が多発し、天候不順で米の収穫が滞り、それに源平合戦が加わって、都市からは食べ物が無くなっていく。その次の年に、疫病が蔓延し、都の大通りには、牛車が通る隙間がないほどに、餓...
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10/12 平安時代の災害記 その2 養和の大飢饉 方丈記「また、養和のころとか」

災害記とも言われている「方丈記」 冒頭部分から、天災の記述が多く続きます。 その中でも、この養和の飢饉はとても被害がひどく、都市が都市として機能できるのは、あくまでも平和が大前提であり、物流の安全が保障されているからなのだなと、800年前も...
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10/5 平安時代の災害記 その1 安元の大火 方丈記「予、ものの心を知れりしより」

日本三代随筆の呼び声高い、鴨長明の「方丈記」 その大半は、仏教観に基づいた教えでもなんでもなく、平安末期から鎌倉初期に京の都を襲った数々の災害を克明に書き記した、「災害記」でした。 いくら宝石を散りばめたような美しい都を造っても、全て押し流...
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9/28 スキャンダルに晒された平安貴族のその後 伊勢物語「東下り」

今回のお題は、「伊勢物語」から「東下り」 6月15日の授業で行った、「芥川」の続きの話となります。 まだ入内していなかった、藤原高子(当時、推定12~13歳前後)さんを藤原家からかっさらったという前代未聞のスキャンダル事件を起こした、「ある...
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人と違うことをしたいし、目立ちたがり屋お坊さんの文句 徒然草「花は盛りに」

本日の授業は、「徒然草」から、最高の芸術論と言われている、「花は盛りに」 何ですが…… 個人的にはツッコミどころがとっっても多い文章となっております。(笑) 江戸時代の本居宣長も、ツッコミどころが多かったんだろうなぁ~と思うんですが、「花は...
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ハードモードな人生を生き抜いたお坊さんの本音 方丈記「行く川の流れ」

日本三大随筆の一つ、鴨長明「方丈記」 「方丈」(正方形の小さな庵)で書かれた随筆という意味のタイトルですが、この冒頭に書かれている通り、長明さんは豪華な家を作ることや、建てることに否定的でした。 けれど、現代からしてみれば、心を満たす豊かな...
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有名な冒頭の続きは、どんなかんじ? 竹取物語「なよ竹のかぐや姫」

「物語の出で来始めの祖(おや)」と紫式部が語ったと言われている「竹取物語」 おそらく、枕草子の冒頭「春はあけぼの」と同じくらい、冒頭文を暗記させられた人が多いのではないかと思う文章です。 ただ単に訳をするだけでは面白くないので、せっかくなら...

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