論語解説  「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。」


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論語解説。

今回は、物事の上達に必ず必要な要素が凝縮している言葉です。

何かを上手になりたかったら、楽しむのが1番! という孔子の言葉です。

【本文】

〜白文〜

子曰、「知之者不如之者、好之者不如之者」

〜書き下し文〜

子曰く、「これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。」と。

 

〜訳文〜

孔先生は言われた。「学ぶことにおいて、その知識を知っているということは、勉強を好きな人間には及ばない。勉強を好きな人間は、勉強を楽しんでいる人間には、及ばない。」

〜解説〜

漢文における、比較の文章です。

知るよりは、好き、が上。
好きより、楽しんでいる方が上。

及ばない、というのは、叶わないと言うこと。

図にすると、

という感じです。

ピラミッド型になっているんですね。

知っている人よりも、それを好きだなぁ、って思っている人の方が物事の上達が早く、更に上なのはそれを楽しんでいる人達が、1番だという孔子の言葉。

学問において、最強の勉強法は「楽しむ」ことだと、勧めているのです。

【物事を上達させるには楽しむのが1番】

~好きこそものの上手なれ、よりも更に上~

単純に、好きなことはとても上達が早いと言われています。

当たり前と言えば、当たり前ですよね。

それをしている事自体が好きなんだから、延々やっていることが出来ます。で、人間って時間をかけたものほど上達するのは、当たり前。

だから、まず物事の上達を図るとするのならば、それを好きになるのが、1番近道なんです。

好きだから、長時間やっていられる。で、長時間やっていると、やっぱりそれだけ触れている時間が長いから、当たり前のように勝手に技術が身に付いてくるし、こうしたいなという願望も生まれてくる。

結果的に、スキルが身に付き、もっとやるのが楽しくなる。その繰り返しをしていったら、当たり前ですが、平均値よりも秀でるのは当然の結果です。

けれど、好きだなぁ、と思うことよりも更に上は、楽しいこと。

じゃあ、好きと楽しいの違いって、何でしょうね。

~好きと楽しいの違いは?~

好き。好む、というのはどういう意味なのか。

それは、心が惹かれる状態のことです。見たり聞いたり触ったり食べたり飲んだりする時に、心が反応するもの。その物事に触れた時に、なんとなく心が惹かれるもの。それが好き。

では、楽しむ、楽、とはどういうことなのか。

これは、「楽」という漢字の意味合いを知ると、びっくりするかもしれませんが、そもそもの語源は「楽」=「楽器を演奏すること」の意味合いです。




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もちろん、楽しむ、という意味合いもあるのですが、「好き」が心が惹かれる。精神的な意味合いを指している言葉であるのに対し、「楽」は「演奏する」という行動を指し示す言葉となります。

~楽しい!! は、行動と共に感じること~

好き=心が惹かれる。
楽しい=行動する。

ならば、意味の違いは簡単です。

「好き」は、眺めていたり、聞いていたり。つまり、現代ならばテレビの向こうで写されている映像を見て、心惹かれている状態のこと。

「楽しむ」は、実際に自分が食べたり、飲んだり、やってみる。体験してみる瞬間の行動の時に感じているものです。

ならば、これを勉強に当てはめてみるとどうなるか。

解りやすく、数学で行ってみましょう。

例えば、一次関数のy=ax+bという方程式があるとします。

これを、「ああ、教科書に載ってたし、授業でやったなぁ」というのが、知っているレベル。

先生が黒板にグラフを書いて、問題を説いている説明を聞いていると、すらすらと問題が解けてくる様子を眺めているのが、なんとなく心惹かれるのが、好きなレベル。(見ているだけ)

学んだ知識を使って、実際の問題集をやってみると、クイズを解いているみたいに答が当たるのや、自分で調べたものをグラフにまとめてみたら、綺麗な比例直線になった時に、面白いと感じるのが、楽しいレベル。(自分で行動)

これ、色んな場面で使えます。

スポーツだったら、

野球っていうスポーツがあることと、ルールは「知っている」レベルと、
プロ野球や甲子園の戦いを見ているのが「好き」なレベルと、
見ているだけでは我慢できなくて、実際に選手として試合をする「楽しむ」レベルと。

野球が上手くなるのは、どれでしょうか。

そう。実際に行動する、「楽しむ」が、1番上達が早くなるのは、道理です。

~勉強に置き換えると~

私たちは、「どうやったら、上手くなるのかな?」ということを考えてしまい、より効率的なやり方や、合理的なやり方を探して、短時間で結果を得ようとしてしまいがちですが、大概そうやってやると、失敗します。

というより、途中で挫折します。

ずっと国語を生徒に教えているから解るのですが、評論文や古典、今回説明している論語などが読めるようになる子たちは、例外なく、テストの為に頑張っている、と言うよりは、内容に対して色んな意見を言う子達です。

評論なら、評論の内容や、小説の内容などを理解した後に、友達や私に向かってひたすら感想を話していたり、納得するまでこだわってみたり、最後には「(内容は理解できるけど、主人公の行動の意味が)理解できん」と、作者に文句を言ってみたり。

そんな感想の言い合いをしている子達は、傍から見ていてもとても楽しそうですし、解らないなら解らないなりに、その状態を楽しんでいたりもします。

なので、この孔子の教えを成績向上につなげる切っ掛けにするのだったら、「これ、どうやったら楽しくなるかな?」と自分に問いかけてみてください。

この「楽しいことは、上達が早い」というメソッドを徹底的に利用して、偏差値35から東大に合格した人もいるぐらいです。

自分が「楽しい」と思えるゲーム×「勉強」を掛け合わせて、「勉強をゲームクリアと同じように、レベルアップと経験値を稼ぐんだ」と、独自の方法を編み出して、実際に合格してしまった人の体験記です。

別にゲームじゃなくてもいいのですが、点数上げたかったら、効率の良いやり方を考えるより、「より、楽しくするためにはどうすれば良いだろうか」と考えるのが、1番近道です。

英語苦手で音楽好きなら、洋楽で単語を覚えてみるとか、実際、教えていた生徒が、オタクか!! と思うぐらいハリーポッターの映画が大好きな生徒が居て「もう、映画の台詞暗記しているぐらい、何度も観てます」と言い切ったので、「じゃあ、夏休みかけて、『ハリーポッターと賢者の石』の台詞を全部英語で書き出して、覚えたみたら? で、日本語字幕と見比べて、英訳と日本語訳を行ったり来たりして、遊んでみなよ」とアドバイスしたら、本当にそれを実践し、英語の点数を上げた子が居ました。

アドバイスをした時、「それ、出来そう!」と、とても幸せそうで、英語の勉強が辛いなんて欠片も感じさせないぐらいに、うっきうきでした。

だとするのならば、成績の向上って、もちろん地味な作業的部分ももちろんあるんですけど、如何にそれを楽しめるかが、ポイント。

「どうやったら、これがたのしくなるか」
「そもそも、自分は何をやっている時に楽しいのか」
「それをどうやったら、べんきょうにおうようできるのか」

成績を上げるヒントって、意外にもそんな考え方の転換で、決まるのかもしれません。

論語って難しい。

堅苦しいし、古臭いし、つまんない……という感想を沢山貰うのですが、意味を解った後に違う場面で、諺のように「これを好む者はこれを楽しむ者に如かず、ですよね!!」とか、言ってくる生徒の目は、とても楽しそうです。

【今日のまとめ】

何かを上達させたかったら、それを心から楽しむこと。

 

楽しむためには、どうしたらいいのかを考え、工夫すること。

決してしてはならないのは、「苦しい」作業です。

苦しいのは、やり方が違うから。どうやったら楽しくなるのか。それを考えてみてください。
(参照⇒数学のススメ ~数学偏差値学年最下位だった私が、高等数学をやり直したわけ その1~)

ここまで読んで頂いてありがとうございました。


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