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5/1 歯が抜けるように崩壊していく平家 平家物語7巻70章「平家一門都落ち」その2

こうやって都落ちの部分を読んでいると、沈む船から逃げ出すように逃げて行った人たちの後世を考えずにはいられません。藤原氏一門であるのならば、京で生き延びることは出来るでしょう。けれど、平家一門から逃れた人々のその後は、たとえ安定した地位が約束...
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4/24 武士の鏡 畠山家の長 重能のエピソード 平家物語7巻70章「平家一門都落ち」その1

さて、平家一門の都落ちがいよいよ本格的に始まります。この、一度支えを失ってしまうとパニックになってしまうと総崩れ……という流れが平家には要所要所に見られますが、逆に言うのならばそのパニックから立ち直ることがどれだけ難しいかということなのでし...
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4/17 ただ一つの歌に生涯をかけた武士 平忠度 平家物語7巻68章「法皇鞍馬落ち」その3

平忠盛の六男として生まれた忠度。その生まれや出生の詳細ははっきりとは解っていませんが、その中の一つには藤原家の娘を母に持つ説も存在しています。おそらく、忠度の歌の才能は、平家からではなく、公家の血筋からなのではないか、という考えが当時からあ...
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4/10 持ち出された三種の神器 摂政に見捨てられた平家 平家物語7巻68章「法皇鞍馬落ち」その2

法皇が居なくなったことが解ったとたん、平家は本格的に動き始めます。この流れを思うと、後白河院の嗅覚の鋭さと運強さは目を見張るものがありますし、ここで法皇と共に都を去っていたのならば、かなりその後の状態は変わるはずですし、逆に言うのならば法皇...
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4/3 自分だけ抜け出した法皇・後白河院 平家都落ちの始まり 平家物語7巻68章「法皇鞍馬落ち」その1

さて、有名な平家都落ちのくだりへと入っていきます。東海道では頼朝に負け、北陸道では義仲に負け、更には様々な軍団がどこから攻めてくるのか解らない怖さからパニックになり、上から下から大騒ぎとなります。(まぁ、そこで行家の名前が出てくるあたり、「...
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3/27 知らぬは平家ばかりなり 平家物語7巻67章「平家の一門願書」

比叡山と義仲の間に書簡のやり取りがあったことなど露知らず……南都は無理だけれども、叡山なら何とかなるのではないか、という下心が透けている書簡なのですが、南都と叡山は最澄がいたころからの犬猿の仲なので、南都と関係性が悪くなっても比叡山との仲は...
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3/20 義仲の巧みな交渉術 平家物語7巻66章「義仲山門牒状」その3

さて、義仲の快進撃の噂が日本全国に響き渡ったあたりで突然比叡山に届いたお手紙。それに対する返答として、山門は上から下から大論争となりました。その中で興味深いのは、仏の教えを体現することが主たる存在意義のお寺が、「平家は落ち目だ。開運している...
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3/6 義仲の巧みな交渉術 平家物語7巻66章「義仲山門牒状」その2

さて、牒状の本題です。これまでのあらすじを読んているかのごとくに、以仁王の令旨が巻き起こした源氏旗揚げの切っ掛けが書かれおります。これは、平家物語が巻物として出来る間、どれほどの間が空いたかははっきりと分かっていませんが、誰もが巻物を手元に...
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2/27 義仲と比叡山との駆け引き 平家物語7巻66章「義仲山門牒状」その1

倶利伽羅峠の戦い後の義仲上洛までの流れです。越前から京都に上るには、どうしても近江(滋賀)を通らなければなりませんが、山を通るにしても、地上を通るにしても、京への北からの出入り口には、がっつり両方とも比叡山延暦寺の僧兵が待ち構えていました。...
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2/20 錦の直垂のエピソード 宗盛とのやりとり 平家物語7巻64章「実盛」その2

老兵実盛の最期のエピソードです。髪の毛を洗った後、白髪が現れて、黒く染めていたことが解った実盛ですが、何故錦の直垂(本来ならば大将しか身につけられない、高級な鎧)を付けていたのか。その謎が、今回、授業で読んでいない場所に書かれています。実盛...

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