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4/3 自分だけ抜け出した法皇・後白河院 平家都落ちの始まり 平家物語7巻68章「法皇鞍馬落ち」その1

さて、有名な平家都落ちのくだりへと入っていきます。 東海道では頼朝に負け、北陸道では義仲に負け、更には様々な軍団がどこから攻めてくるのか解らない怖さからパニックになり、上から下から大騒ぎとなります。 (まぁ、そこで行家の名前が出てくるあたり...
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3/27 知らぬは平家ばかりなり 平家物語7巻67章「平家の一門願書」

比叡山と義仲の間に書簡のやり取りがあったことなど露知らず…… 南都は無理だけれども、叡山なら何とかなるのではないか、という下心が透けている書簡なのですが、南都と叡山は最澄がいたころからの犬猿の仲なので、南都と関係性が悪くなっても比叡山との仲...
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3/20 義仲の巧みな交渉術 平家物語7巻66章「義仲山門牒状」その3

さて、義仲の快進撃の噂が日本全国に響き渡ったあたりで突然比叡山に届いたお手紙。 それに対する返答として、山門は上から下から大論争となりました。その中で興味深いのは、仏の教えを体現することが主たる存在意義のお寺が、「平家は落ち目だ。開運してい...
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3/6 義仲の巧みな交渉術 平家物語7巻66章「義仲山門牒状」その2

さて、牒状の本題です。 これまでのあらすじを読んているかのごとくに、以仁王の令旨が巻き起こした源氏旗揚げの切っ掛けが書かれおります。 これは、平家物語が巻物として出来る間、どれほどの間が空いたかははっきりと分かっていませんが、誰もが巻物を手...
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2/27 義仲と比叡山との駆け引き 平家物語7巻66章「義仲山門牒状」その1

倶利伽羅峠の戦い後の義仲上洛までの流れです。 越前から京都に上るには、どうしても近江(滋賀)を通らなければなりませんが、山を通るにしても、地上を通るにしても、京への北からの出入り口には、がっつり両方とも比叡山延暦寺の僧兵が待ち構えていました...
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2/20 錦の直垂のエピソード 宗盛とのやりとり 平家物語7巻64章「実盛」その2

老兵実盛の最期のエピソードです。 髪の毛を洗った後、白髪が現れて、黒く染めていたことが解った実盛ですが、何故錦の直垂(本来ならば大将しか身につけられない、高級な鎧)を付けていたのか。 その謎が、今回、授業で読んでいない場所に書かれています。...
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2/13 説話的人格 実盛の最期 平家物語7巻64章「実盛」その1

歴史に名高い倶利伽羅峠の戦い。 義仲の戦略的に有名な話であり、平家の2度目の惨敗といってもよいので、やはり栄枯盛衰は記憶に刻まれやすいのがこのエピソードからも解ります。 この斎藤別当実盛。 最後の所領はどこだったのかなと思って調べてみたら、...
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2/6 平家の撤退戦と義仲の嗅覚 平家物語7巻63章「木曾の願書」その2

有名な「実盛」へのつなぎともいえる部分。 偶然ですが、年始に新歌舞伎の演目で、「実盛」が上演されていたのを今知りました(笑)見に行けばよかった…… 目立つのは、やしり義仲の軍を率いる大将としての嗅覚です。 目の前の勝利に酔わず、自分が配置し...
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1/30 平家を「音」で脅かした義仲 平家物語7巻63章「木曾の願書」

今回は木曽義仲の戦いで有名な、「倶利伽羅峠の戦い」の始まりを読んでいきます。 この倶利伽羅峠の戦い。 何故名高いかというと、「源平盛衰記」のエピソードが有名だからです。牛の背中に火をつけた藁を載せ、平家の軍になだれ込ませた、という「火牛攻め...
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1/23 戦のハッタリと根回し  平家物語7巻62章「火打ち合戦」その2

富士川での敗走は別としても、こうやって戦いのくだりを読んでいると、当時でも戦は「情報戦」と「心」が肝心なのだということが解ります。 「情報戦」は、ハッタリだろうが何だろうが、自分たちのいる場所を隠し、相手が「そこに敵がいる」と思わせられるか...

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