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3/4 一の谷の戦いへ 否と言えない民衆の弱さ 平家物語9巻85章「三草山」その4

甚だしいネタバレが散見される平家物語ですが、軍記物の常として、「これは皆、もう知っているから」というのが、常識としての大前提だったのが見て取れるのは、面白いところです。これは、源氏物語との違いなのですが、源氏にはネタバレが一切書かれていませ...
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2/26 文章に残る義経と坂東武者たちとの微妙な温度差 平家物語9巻85章「三草山」その3

さて、鵯越の逆落としが徐々に近づいてまいりましたが、義経の輝かしい武功でありつつも、同時に物語にすら、坂東武者たちとの微妙な距離感が漂っています。実際にどうであったかは本当に分からないのですが、荒くれものでありながら、反面人情家で人の気持ち...
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2/19→2/21(11時~) 大将には一族の重要人物を必ず出す、戦の作法 平家物語9巻85章「三草山」その2

夜中に奇襲を受け、あっさりと三草山に布陣した平家は痛手を受けて撤退します。その撤退の仕方が、屋島まで一気に退却しているので、平家側の「陸はダメだ!! 海なら追ってこない!!」と焦りを物語っております。そして、一の谷では軍略の会議が行われます...
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2/12  義経の型破りと言う名の常識を外れた戦術 平家物語9巻85章「三草山」その1

さて、布陣も固まり、源氏側が軍を進めていきます。大手側が範頼。搦手が義経なのですが、この三草山攻略が、後の一の谷へとつながっていきます。当時の進軍の図になりますが、大手の範頼は海岸線を京から真っすぐ須磨に向かうのに対し、搦手の義経はほぼぐる...
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2/5 都落ちの状態で行われた除目 平家物語9巻84章「六箇度のいくさ」その3

ざっくりと除目と言う行事について、この部分で語られていますが、この役目を任官するという行為は、朝廷のみに許されている権威の象徴となります。三種の神器と同じで、天皇のみに許されている行為をすることによって、「正統派の天皇はこちらだ!!」と主張...
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1/31(11時~) 平家の西国平定 能登殿の活躍 平家物語9巻84章「六箇度のいくさ」その2

さて、西国での平家の動向ですが、能登殿、平教経の活躍が凄まじく、平家随一の猛将であったことが伺えます。源氏の猛将を義経とするのならば、平家の猛将はこの教経に成ります。この時の年齢は、若干23~24歳。義経とほぼ同い年のこの猛将は、この六箇度...
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1/15→1/17(11時~) 義仲で翻弄された京 その時平家は 平家物語9巻84章「六箇度のいくさ」その1

さて、義仲が滅びた後、とうとう九郎義経が京に入り、本格的な平家討伐の準備が整います。その義仲が京で暴れている中、もし平家が攻め込んできたら三つ巴の戦いになり、どうなっていたかは分からないのですが、その時、平家は平家で泣き暮らしていたわけでも...
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12/25 鴻門之会と比べられる義仲都入りのまとめ 平家物語9巻83章「兼平」その5

さて、平家物語屈指の滅びのシーンと評され、どこか朗らかさが感じられる頼朝軍の行軍の様子とは違い、悲愴さがにじみ出ている義仲軍のその後ですが、市中引き廻しの上さらし首。樋口にいたっては、引き廻しの上、六条河原で処刑。これは史実に照らし合わせて...
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12/20(11時~) 木曽軍の残党狩り 戦わずに処刑されてしまった樋口の次郎 平家物語9巻83章「兼平」その4

さて、義仲の軍が敗走を続ける中。源平合戦の発端と言うか、厄災を振りまきながら行軍している疫病神というか、中々にすごい逃げっぷりを見せている十郎蔵人=源行家ですが、世の風を読み、権謀術数に長けていても、実際の軍隊指揮に関しては全く才能がなかっ...
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12/11→12/14 兼平の忠儀 壮絶な義仲・兼平の最期 平家物語9巻83章「兼平」その3 

平家物語の中でも屈指の名シーンであり、一人の武者の最期をここまで華々しく語っている場面は、他にはありません。他の名シーンはどちらかというと、世を儚んで嘆きながら、というのが定番なのですが、ここまで嘆きの部分がなく、最初から最後まで戦いの中で...

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