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7/10 先が見えない絶望の中でボロボロになっていく平家 平家物語8巻73章「緒環」その3

さて、長々続いた一連の「都落ち」の、区切りの部分になります。とにかく京から距離を取りたいと、九州まで逃れ逃れてきたのは良かったのですが、西の武将たちは甘くはありませんでした。味方になってくれると思い込んでいた人々は全く集まらず、幾ら手紙を送...
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変貌する聖女 論理国語 解説

筑摩書房の論理国語に掲載されている川島慶子著「変貌する聖女」の解説をします。「個人的なことは政治的なことである」という言葉の意味は、どのようなことを指し示しているのか。解説します。
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7/3 敗走に次ぐ敗走  典型的な「口は禍のもと」平家物語8巻73章「緒環」その2

「雉も鳴かずば撃たれまい」「沈黙は金、雄弁は銀」……口は禍のもとを示すことわざは数多くありますが、この時忠。「平家に在らずんば人にあらず」の名言(迷言?)を世に残し、赤禿を組織して平家に反発する団体を粛清した、いわゆる汚れ仕事を司っていた人...
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6/26 緒環伝説の鬼話 平家物語8巻73章「緒環」その1

都落ちをした平家一門ですが、九州の武士たちが快く迎えてくれたというとそういうわけでもなく……中には「院宣」をもらって挙兵した頼朝と同じように名を挙げたい武将たちが宗盛を狙ってくるようになります。その中でも逸話を背負った人々が多いのは、それだ...
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6/19 空しく和歌を手向けることしかできない宗盛の嘆き 平家物語8巻72章「宇佐詣で」

さて、西国落ちした平家は九州の神様にひたすら祈りを捧げる行動を始めます。万策尽きたから、あとは神頼み……というと身もふたもないのですが、宗盛の心境からしてしまうと「きっと皆ついてきてくれるはず!!!」「法皇も安徳帝さえいれば、こちらとちゃん...
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6/5 平家都落ち後の都の政治 平家物語8巻71章「四の宮即位」その3

さて、平安貴族が大好き除目のお時間でございます。除目の悲喜こもごもは様々な随筆で語られていますが、平家物語のこの時期の除目はきっと貴族たちは色めきたったのではと思えます。なにせ100人ほど上からいなくなったわけですから、重要ポストががら空き...
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5/29 数多の偶然が重なりあっての後鳥羽の即位 平家物語8巻71章「四の宮即位」その2

さて、後白河のお膝に乗ってきゃっきゃっと笑ったことが即位の原因だった後鳥羽天皇。実際は、かなりのぐたぐだな状態で、泥沼な権力闘争の上での即位だったらしいのですが、後白河の強力な押し上げで即位となったので、愛情がものすごい状態であったことを揶...
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5/22 膝に乗ったことが即位のきっかけ? 後の後鳥羽天皇の登場 平家物語8巻71章「四の宮即位」その1

さて、平家が都落ちした京の都がどうなったのか。邪魔な勢力がいなくなったら、現代でもこうなるんだろうなと思うぐらい、たくましい(笑)殿上人の素早い行動が垣間見えます。皆、出世のチャンスは逃してなるものか!!!と後白河のところに馳せ参じ、安徳天...
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5/15 滅びの名文 「伊勢物語」に思いを馳せる平家一門 平家物語7巻70章「平家一門都落ち」その4

平家物語が名文と呼ばれるのは、区切りの部分に冒頭のようなリズミカルな文章が挿入されているからです。今回の部分は、方丈記のわびさびを少し漂わせた文章。知らずに読めば、鴨長明の文章かと思ってしまいそうです。そして、「いざこと問わん 都鳥」の在原...
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5/8 宗盛の鼓舞 追い込まれた平家の家人たちに訴える演説 平家物語7巻70章「平家一門都落ち」その3

さて、事ここに至って、全く大将らしい行動や言動を出来ていなかった宗盛ですが、やっと大将らしい発言というか演説が家人を前に行われます。ですが……どうにも木曾義仲と比べてしまうと何とも言えない頼りなさが漂っているなぁと感じてしまうのは、これを書...

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