頑張っているのに成績を落とす子がやりがちな3つのこと

テスト対策

こんにちは、文LABOの松村瞳です。

今回は、頑張っているのに何故か成績が落ちていく子の話です。

これは恐らく成績だけの問題では無く、頑張っていても成果が出ない就活や社会人の仕事の成果にも繋がることかもしれません。もし、自分が頑張っているのに中々成果が出ないことで苦しんでいるのでしたら、この行動を取っていないか。自分の生活を振り返って、チェックをしてみてください。そして、合わせて対策法も説明していきます。

やってもやっても上がらない なら、立ち止まって考えるべき

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【成績を落とす子の特徴】

-1 宿題を先延ばしにする-

成績が落ちる、殆どの子がやっていることです。スタートダッシュが遅い。夏休みも中ごろを過ぎましたが、大抵の学校で宿題提出は20日前後です。すると、残っているのは後10日前後。その10日分も、お盆と言う祝日を挟んでいますから殆どの場合、家族の行事で確実に潰れます。と成ると、残っているのは数日しかありません。

さて、あなたの宿題はどれだけ残っていますか? ワーク、終わっていますか?

成績が下がる子の特徴は、殆どの場合、ギリギリにならないと手をつけない子達です。やり切れれば良いけれど、大抵はおざなりに書きなぐった様な状態。もしくは友達にワークをうつさせてと頼み込むか、配布された解答をただまる写ししてしまうかの、どれかになってしまいます。

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-2 完璧主義である-

 

完璧主義って良いことの様に思えますよね。でも、実は違います。

やる気が出たら、やるよ。

取り敢えず、後でゆっくりやるから。

今、やりたくないんだよなぁ……

夕食終わったらゆっくり時間あるし、その時に頑張るよ

などなど。

 

先延ばしとも似ているのですが、完璧主義者は、自分の活動や勉強を、完璧なタイミングでやりたいと希望してしまうのです。

ちなみに言いますが、完璧な状況なんて、訪れません。仮に訪れたとしても、やりませんし、やれません。なぜなら、未来は常に解らないので、「もっと良いタイミング来るかもしれない」と常に思ってしまうからです。

そして、完璧主義で有るが故に、難しい問題や解らない問題にぶつかると、すぐ勉強を止めてしまいます。

折角自分がやる気になってやっているのに、何でこんな難しい問題ばかりやらなきゃならないんだよと、簡単な問題ならば続けますが、難しい問題に当たるとすぐ鉛筆を放り投げます。

全てを完璧にやりたいから、解らない問題が存在することが、許容出来ないんです。

 

-3 自分の能力に絶望する-

 

今まで解けなかった問題が、何とか苦労したけれど解けた。その時に、「やった!!」と笑顔になる子達は、現状の点数がどうであれ、心配いりません。解る、ということの面白さや達成感を知っているから、勉強のやり方や工夫さえ覚えれば、すぐ点数は上がっていきます。

けれど、今まで解けなかった問題が解けても、喜ぶ顔など見せず、寧ろ暗い雰囲気を更に暗くして、問題が解けたのに溜め息を吐いて落ちこんでいく子がいます。こうなったら、要注意です。

えっ? 問題、解けたのに落ち込むの? と思われるかもしれませんが、意外に多いです。このタイプ。そして、この状態に陥ると、点数が落ち続ける歯止めが、きかないようになってきます。

どうして、彼らは落ちこんでしまうのか。

その理由は、「自分はこれだけ頑張ったのに、出来たのはたった一問だけか……」「後まだこんなにあるのに……あと何回、頑張らなきゃいけないんだろう……」「一時間もかければ全部終わるはずだったのに、何で一問しか解けてないんだよっ!!」など、とっても暗い事を考えているからです。

これは伸びない子の特徴なのですが、彼らは短期的な成果を欲しがります。短期的で、劇的な変化。つまり、一日缶詰めで勉強すれば、明日は100点が簡単に取れるようになっている、という過大な期待を己に掛けます。

積極的な明るい目標はとても良い物なのですが、この自分に対する過大な期待はもろ刃の剣です。それがもし、達成できなかったり、現実と余りにもかけ離れたものだったりすると、とても大事な日々の小さな一歩を喜べなくなります。そして、考えるのは、「たった一問解けたって、そんなの変わってないのと一緒じゃないかっ!!」と、目の前の自分の成果を蔑ろにし、山となっている課題に溜め息を吐く。その結果、どうせ自分が頑張ったって駄目だったんだと、自己否定に走っていくのです。

 

【この3つは常に同時発生している】

 

この3つの現象。

恐ろしい事に単独で現れることは殆どありません。現れるのは、常に同時です。

つまり、先延ばしをする人は完璧主義者であり、完璧主義者で有るが故に、目の前の小さな成果を評価できず、自分に絶望して落ちこんていく。

悪夢です。しかも、これ。頑張っている、真面目な子に多いんです。

くらーい顔して勉強し、テスト前に不安でたまらず、徹夜してしまったり、お腹が痛くなったり、熱が出たりする子も、大概はこの3つの症状が同時に発生しています。

あなたはどうですか? 覚え、ありませんか?

特に難敵なのが、自分に絶望してしまう子。

プレッシャーに弱い子や、テスト前になると不安で仕方がなくて、何度も何度もワークをやってしまいがちな子も、ここに入ります。

理想がとても高くて、その理想に相応しくない自分の現実を、受け止めきれていないのです。

 

【対策法】

一気に対策しようと思っても、あれもこれもと一気にやるのは得策ではありません。

一つずつ、やっつけましょう。

 

-先延ばしの対策法-

私たちは、どうしても先延ばしをしてしまう存在です。こればかりは、どんな大人であろうとも、同じことです。だからこそ、自分は大丈夫! なんて、根拠のない自信を振りかざすのではなく、先延ばしをしてしまう存在なのだという事を自覚して、対策を取りましょう。

決して、「去年は一日でどうにかなったから、今年も楽勝楽勝」なんて、思わないこと。楽勝だったのは、過去の栄光です。問題はより難しくなり、そしてやらなければならないことも増えていきます。常に宿題は先手必勝。早く手をつけたもの勝ちです。

なら、どうやったら手を付けられるようになるのか。

それは、「人間は楽な方に流れる存在だ」ということをまず、理解しましょう。

それが良いか悪いかを言っているのではなく、そういう性質を持っているのだと先ず認識する。そして、対策です。

ちょっと考えてみてください。まだやっていない宿題をうず高く積み上げて、「これを今、余裕のある時に行う」のか、それとも、「提出日の前日の夜に、徹夜をして間に合うかどうか、ハラハラしながらやる」のか。

どちらが楽でしょうか? それを比べて考えてみてください。

どうにもやる気が出ない受験生の子にも、これは利きます。今、学校のカリキュラムが停止している時に、ゆっくり解らなかったところを復習したり覚えなおしたりするのと、学校が始まって、授業が先に進んでしまうなかでやり続けなければならない状況と。どちらが、復習をやるのに楽でしょうか?

どう考えても、夏休みの時に復習を終えてしまった方が楽です。問題をやるのも、質をキープするのも、余裕が必要です。だからこそ、今やるよりも辛い選択肢を常にひとつ、考える。そして、比較して「今やる方が楽っ!!」と思えるようにしておく。

 

-完璧主義の対策法-

完璧主義の最大の敵は作業を始めるまでの時間です。最初の5分だけでいいので、取りかかることをやってみる。それだけで、随分違います。やる前はだらだらとしてしまいがちですが、やり始めたら早いもの。それを理解し、やろうかなと迷っている時が一番辛いんだと自分に言い聞かせ、そうして5分だけ、テキストに向かってみてください。

きっと、やり始めたら5分では終わらないことを、理解出来ると思います。

「えー、でもやる気が出てからやりたいんだ」

はい。それは、不可能です。やる気が出てからやる。そんなの、待っていても絶対に訪れません。タイムリミットの方が先にやってきます。

何故かと言うと、私達のやる気スイッチは、作業興奮を意味するドーパミンが脳内で分泌されると沸き上がってくるのですが、このドーパミン。行動を起こして初めて、分泌されるホルモンです。

そう。ドーパミンはやる前に何もしていない状況で出るものではないのです。

だから、最初の5分だけと決めて、脳にドーパミンを出させましょう。

 

-絶望の対策法-

何故難敵なのかは、誰もが自分の現実的な姿を直視して受け止めるのには、時間がかかるからです。ならば、今は受け止めなくて良い。けれど、次の事をしてください。

出来たこと。手をつけたこと。結果がどうであれ、動いたこと。行動したことを自分で褒めてください。

結果は日々の積み重ねです。だから、一日では決して出ない物だと言う事を自分に言い聞かせて、まず、今日動いたことを褒めてください。自分を肯定してください。そして、今まで出来なかった事が一つでも出来たのならば、それを自分で褒めてください。「良くやった」と。

他人は関係ありません。先生や友達に「たったそれだけで?」と言われても、無視してください。(けど、提出期限は守ってくださいね(笑))

兎に角やった。やり切れた。それをちゃんと喜ぶ。自分を褒める。

人間も動物です。ご褒美が無ければ、明日もやろう、なんて考えません。だから、ちゃんと心の栄養をあなたが自分に与えてください。

そして、問題が解けたら溜め息では無く、小さく「やった!」と褒めてください。馬鹿みたいだと思うかもしれませんが、馬鹿みたいなことで成績上がるなら、お得ですよね。

そして、ちっちゃな毎日の褒め言葉の積み重ねが、テスト結果として大きなご褒美に成りますから、地道に育てましょう。

 

【まとめ】

頑張っているのに成績が落ちている人の特徴3つ。

 

1, 先延ばし→対策 兎に角、貰ったらすぐに手をつける。その方が楽だと自分に常に言い聞かせる。

2, 完璧主義→対策 5分だけやる、と決めて勉強をとっとと始めてしまう。やり始める完璧なタイミングなんか来ないと、自覚する。

3, 自分の能力に絶望する→対策 やったこと。行動したことを常に褒める。自分を追い詰めない。まず、動いたこと。出来たことを褒める。

 

どれか一つでも思い当たることがありましたら、すぐさま改善しましょう。

大丈夫。これは、誰でもやってしまう事です。失敗することは、誰にでもあることだし、言い換えるなら、みんな、必ず失敗します。だから、大切なのは失敗しないようにすることでは無く、失敗をしたならば、それにちゃんと気付き、改善の行動を起こしていく。

たったそれだけです。

そのまま放置しておくことは、不利益にしか成りません。動いた人だけが、成果という果実を得られるのだと言う事を、お忘れなく。

 

ここまで読んで頂いてありがとうございました。

 

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