ブログは書きたい。けれど、中々書けないし、書きたいものはあるのに、どうやって書けばいいのか解らない。
切っ掛けさえあれば文章を書くのは実際簡単なんです。
大事なのは、「あ、これなら書ける!!」と思うこと。
書けるものから、始めればいいんです。その手順。そして、実際、どうやって文章を整えていくのか。
みなさん、個人別に様々な問題を抱えています。課題やクリアするべきレベルが設定されている勉強と違って、書きたいものも伝えたいことも、人ぞれぞれです。
なので、最初は「これなら出来そうだな~」と思う所を見つけて、始めていく。
そんな講座の過程をまとめておきます。
【近いところから始める】
-誰に伝えるかを決める-
文章を書く時、どうしても「自分のことを書かなくちゃ!!」と視線は、自分側に向いてしまいます。
でも、会話をする時って、ちゃんと目の前に居る相手を見つめますよね。文も同じ。自分に向くのではなくて、今、目の前に誰が居て、その人に話しているように書くことが大前提となります。
特に、ブログは。
-知らない誰かではなく、近くの人の質問に答えていく-
その相手は、遠い誰かを想定してもいいんですが、大概は、近くの誰かの方が文章が良くなります。
と言うよりも、書く時に人が傍に居るのならば、誰かに話してみるのがちょうどいい。
その時に、「~~~について書こうと思っているんだけど……」と説明して、その時に相手が投げかける質問をメモしておくと、良い。
「それって、どうやるの?」
「ここって、どこ?」
「なんで知ったの?」
「どうやって行ったの?」
会話なんて、質問と解答の連続です。
けれど、一人で書いていると、その解答ばかりを並べることになってしまうから、質問することを忘れちゃうんですよね。だって、自分は知っている情報ばかりだから、書かなくてもいいやと思ってしまう。
けれど、その自分で思っている「当たり前」が、他人の欲しい情報であることが殆どです。
-自分の持っている「当たり前」の情報を書きだしていく-
他人に質問で問われると、
「ああ、それはこうしたんだよ。」
「新宿まで出て、そっから5分ぐらい歩くんだけど……」
「雑誌で調べたら、出てて」
「この前、スポーツ教室で指導受けたから、やってみたくて……」
と、するっと答が出てきます。
その答をそのまま書くだけで良いんです。
-遠くの誰か、ではなく、近くの友人-
不思議なんですが、友達に刺さるように書く。きっと、あの人はこの話題に食いついてくれるはず!!と思いながら書くと、その人だけでなく、多くの人の心に刺さる文章だったり、ネタだったりが出てきたりします。
大多数の人の心を動かしたいのならば、まず目の前の一人を狙う。
そこがポイントです。
【テンプレートの重要性】
-文章の型は決まっている-
意外と思うかもしれませんが、人の心に届く文の書き方って、定型の型があります。
書く順番も、書き方も、殆ど決まっているんです。
で、得意な人はそれに内容を当てはめてるだけなんです。
漫才師の人が、必ず話の最後にオチを作るのと似ていますよね。ちゃんとした型があって、それを利用して、時には色んなパターンを合わせたりして、書いているだけにすぎません。しかもここのパターンって、大体5つぐらい知っていれば、使いまわせるものです。
1つだけでも、「あっ、これなら書ける!」って得意パターンを持っていれば、簡単に書けてしまうんです。
-型を決めて、何を書くかを下書きする-
自分の書きたい内容をある程度吟味し、決めた後は、テンプレート(型)の選択です。
テンプレートを決めて、内容を決めてもいい。
どちらを先に決めてもいいのですが、ここでのポイントは、無計画に書き始めない、ということ。
無計画に進めても、良いことなんか何もない。CMで毎回やってますよね。ご利用は計画的に!って。
-箇条書きの下書きをつくる-
そして、箇条書きで良いし、単語でもメモでも、どんな形でも良いので、テンプレートに書くことをざっくりと形にしていきます。
丁寧な口調でなくともOK。これは下書きなんだと自分に言い聞かせて、ざっくりと内容を最後まで構成を作り上げてしまうのです。
殆どの人は、この工程をすっ飛ばします。
だから、途中で何を書いているのか解らなくなったり、止まったり、脱線したりする。
最初に全て、決めてしまうんですね。
もちろん、脱線したいとか後からつけ足したいことも出てくる時もあると思いますが、それはまた後。
最初は、とにかく形をざっくりと決めてしまうんです。
-文章を書くのは、絵の下絵を書くのと、同じイメージ-
文章は、なぜか最初から完璧に全てを書かなければいけないんだと思い込んでいる人が多いんですが、不完全で良いんです。
全然、それで構わないんです。
後から手直しなんて、いくらでもききます。むしろ、手直しされるのが文章なんだ、くらいの感覚で、ざっくりと書きたいことの順番や、まとめを最初に書いてしまう。
絵も、全体のバランスをざっくりと決めてから、細かい作業に入りますよね。それと一緒です。
最初に、全体図を作り上げてしまう。
これを、丁寧に、そしていい加減にやりましょう。敬語なんか、後で考えればいいことなので、取りあえず、完成させることを目標に。
-結論を決めてから、書く-
そして、一番大事なのは、結論を決めてしまう、ということです。
どこに最後にオチるのか。
別に、オチの無い話ならば、オチが無くてもいいのですが、何かしらの過程を書いたり、工程を書く場合でも、「ここまで書く!」という終着点をちゃんと決めておく。
そこを決めてから、細かい説明を決めて行きます。
必ず、おおざっぱなところから、細かいところに進んでいく。
最初から、細かいところをやらない。そうすると、途中で必ず心が折れます。心が折れないやり方を駆使しましょうね。
【汎用型テンプレート】
では、ここで使用したテンプレートのご紹介。
-抽象⇒具体例⇒抽象-
基礎的な文章の進め方で、論文なども形式は同じ形となります。
基礎で、でも工夫次第ではどんな文章でも書けてしまうテンプレート。
ポイントは、最初と最後に同じことを言い、間を具体的な内容にするという、サンドイッチ型です。
まとめ=抽象。
くわしい=具体的、です。
-内容は同じ、けれども表現を変える-
この、最初と最後を同じ内容でまとめるのは、二重にものを言うことになるからくどいのでは……という意見がありますが、違います。
大体は、文章って同じことばっかり言っているんです。評論文も、説明文も、同じことの繰り返し。嫌になるほど、繰り返しています。
ただし、ここでのポイントは、読者が飽きないように、違う表現を駆使している事。
同じことでも、言い方や表し方が違うと、人は飽きないし、むしろ説得力を強めます。
それぐらい、同じことの繰り返しって、威力絶大なんですね。しかし、ほんの少し変えることが必要です。
歌とかもそうですよね。サビの繰り返しが絶対にある。
私たちの頭って、そんなに賢くできてないし、同じものが繰り返されると安心するんです。でも、飽きないように、ほんのちょっとずつ変えておく。歌も、歌詞だったり、メロディがほんのちょっとだけ変わっていたりしますよね。そんな感じのイメージで、変えていく。
-例示-
夏のメニューでカレーとシチューのどちらかを選べと言われたら、僕はカレーを選ぶ。(結論)
カレーは、組み合わせとして、ご飯と一緒に食べられるものだ。しかも、具として肉、野菜も入っていて、一気に食べることが出来る。主食も、ご飯、パン、ナンなど、色んな種類から選べる。(カレーを選ぶ説明)
けれど、シチューは、組み合わせとしてご飯と一緒に食べることが出来ない。それにイメージとして、シチューは寒い国のもので、主に冬に食べる食事だ。(シチューを選ばない説明)
だから、僕は夏にはカレーを沢山食べたい。(結論再び)
単純な例示なのですが、短い文でも同じ結論ではさんでいることが解ると思います。
で、表現を変えていれば、同じことが繰り返されていてもうるさくなく、むしろ強調し、印象に残ります。
これは、色々な場所で使えるテンプレートです。
【ランキング形式型テンプレート】
今回やった、もう一つのテンプレートの型。
それは、ランキング形式のテンプレートです。
-何のランキングかをはっきりと最初に呈示する-
このテンプレートの特徴は、最初にどんなランキングなのかを、明確に書くことです。
ランキングと言っても、個人的なランキングで良いんです。
例えば、「海外旅行に持って行ったほうがいいもの5選」とか、「コンビニで買える美味しいチョコ5つ」とか。
-個人的なランキングで良い-
ランキングは個人的なものでいいんです。
だって、それに惹かれてくる人は、本当にアドバイスを求めているか、自分で何かを選ぼうと思っているけれど、決めきれない部分がある。同じ様に思っている人がいないかどうか、を確認しに読みにきます。
そうして、同じだったら同意をしてくれるし、違っていたら読まずに帰るだけ。全ての人が納得するランキングは存在しないので、(純粋な売り上げでも、否定をする人は否定します)個人的な好き嫌いを選らんで、書いてみてください。
-公的なものならば、それに対しての感想を書く-
もし、公的なランキング。
例えば、「2018年度の映画の興行成績ランキング」なんて言う、数字がしっかりと公表されているものを使うのならば、そのランキングに対し、どうしてそうなったのかの分析や、感想などでも、立派な記事になります。
【動画、写真の使い方】
また、写真や動画を使って下書きの配置をするのも、とても良い方法です。
-動画や写真の配置を先にする-
上げたい動画や、写真を先に、テンプレートの下書きの中に配置をしてしまいます。
それだけで、記事の流れが出来あがるので、書くのが楽になりますよね。
-中身の説明を付け加える-
その後は、写真の情報。何をしているのか。どこなのか。どんなものなのかを、ひとつずつ、説明を加えて行く。
説明のポイントは、
いつ
どこで
だれが
何を
なぜ
どのように
していたのか。
それを埋めるように書けば、きちんとした情報にもなります。
【まとめ】
・何を書くかを、最初に決めてしまう。
・書く内容を決めたら、下書きをテンプレートに埋めてしまう。
文章を書くのは、それからです。
何事も準備が大事。逆にいうなら、準備をきちんとすると、後は書くのは一気に出来ます。
ぜひ、試してみてください。
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