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12/21 若き日の藤原道長の逸話 その1 忖度を強要された時の道長の対応。 大鏡「競べ弓」

さて、大鏡の本題。 主役、道長の登場です。レベル的には、高校2年生ぐらいの教科書で読む内容です。 このお話を初めて読んだ時、「道長、かなり勝気な性格だったんじゃ……」と思ってしまったのですが、伊周が高校生ぐらい。道長が、社会人10年目ぐらい...
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12/14 有能すぎたがゆえに疎んじられ、大宰府に流された道真の詳細  大鏡「菅原道真の左遷」

大鏡の授業ふたつめ。 雲林院での話は、ざっとした歴代の帝の名前と、それぞれの天皇に誰が仕えたかという、列挙から始まり、最後に語る道長に繋がります。(大鏡の主人公は道長となっていますが、その他も盛りだくさんです) 大鏡は「天の巻」「地の巻」「...
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12/11 190歳と180歳の異様な会話 ~歴史を写す鏡物の始まり~ 大鏡「雲林院の菩提講」

12月から、読む作品が変わります。 「大鏡」は、いわゆる鏡物と呼ばれる、歴史的記述が多い書物です。物語、というより歴史的な事実が書かれていることが多く、情緒的な部分は殆どありません。 淡々と歴史的な事実が続くだけなのですが、私たちが歴史の教...
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11/30 鴨長明が生涯の最後に出した結論とは? 方丈記のラストに書かれていること 方丈記「そもそも、一期の月影傾きて」

方丈記の跋文でもある、18段目。 冒頭は有名な作品は多いですが、古典で跋文を読むことは殆ど無いと思います。 行く河の流れ着いた先が、一期の月影、と表現されているのは興味深いものがあります。 自分の一生を「太陽」ではなく、「月」の光と表現した...
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11/16 世の人々が選ぶ最良の友人と長明にとっての友。その、真の姿とは 「それ、人の友とあるものは」

友だちとは、何なのか。 「方丈記」を読んでいると、「心を慰めてくれるもの」という鴨長明の考え方が随所に出てきますが、一般的には、お金持ちで仲が良い人を人は友人とする、と書いてあります。 決して優しい人を友人として選ぶわけではなく、正直な人も...
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11/9 60歳と10歳の、心和む友人関係 方丈記「また、ふもとに一つの柴の庵有り」

「方丈記」の中でも、特段に穏やかな雰囲気が漂う、この部分。 なんとなくこの部分を読んでいると、春夏秋冬で周囲にある自然と、自分の周りに存在してくれる人々との関係で心が満たされないのならば、それは心のどこかが疲れ、病んでいる証拠なのだろうと言...
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11/2 面倒な時にはさぼっても良い? 長明のたどり着いた日々の過ごし方 方丈記「春は、藤波を見る」

やーっと、やーーーっっと暗いパートを抜けて、ここから後半の穏やかな部分です。 紆余曲折あって出家し、思うようにならなかった長明さんが、60代になってようやく心穏やかになった後の心境と、日々の過ごし方を述べています。 吃驚したのが、「疲れてい...
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10/26 災害を生き抜いた鴨長明の心理の変化 方丈記「すべて世の中のありにくく」

方丈記の第10段である「すべて世の中のありにくく」 方丈記を読んでいて面白いなと思うのが、神主の家柄に生まれ、時の天皇に歌を教える、いわゆる「教師」。現代で言うのならば、大学教授のような立場であった鴨長明。 色々な世の疑問に対して、明確な答...
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10/19 平安時代の災害記 その3 疫病にまどう人々 方丈記「前の年、かくの如く」

方丈記の災害記の中で、最大ともいえる養和の飢饉の後日談です。 自然災害が多発し、天候不順で米の収穫が滞り、それに源平合戦が加わって、都市からは食べ物が無くなっていく。その次の年に、疫病が蔓延し、都の大通りには、牛車が通る隙間がないほどに、餓...
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10/12 平安時代の災害記 その2 養和の大飢饉 方丈記「また、養和のころとか」

災害記とも言われている「方丈記」 冒頭部分から、天災の記述が多く続きます。 その中でも、この養和の飢饉はとても被害がひどく、都市が都市として機能できるのは、あくまでも平和が大前提であり、物流の安全が保障されているからなのだなと、800年前も...

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