授業を受けると本好きになるマジック
読書が苦手な子ほど古典は最適な素材
「古典なんて難しくて読めるかどうか分からない」
「古典を読めたって、どうせ意味なんかないし」
「試験が終わったら、どうせ関りあいになることないし」
という声を、古典を教えているとよく聞きます。
けれども、読書が苦手な子ほど、意外なんですが古典を読むことの効果がとても高いのです。
古文は難しいからこそ、普通の現代文を読むときに効果が表れます。
古文の難しさを知っていると、普段の目にする文章が簡単に思えてきて、自然と抵抗感も無くなり、読むスピードも無理せず早くなっていきます。
これは、スポーツ選手が練習のときに重りを付けて負荷を高める作業と似ています。
一旦、理解の難しい文章に触れておくことで、普段の読書の負荷を、相対的に軽く感じるようになってくるのです。
難解な古典を面白く読むことの効果
まず、古典のお話って、どこかで聞いたことのあるようなものばかりです。
童話や日本昔話、いろんな絵本や民話などの元ネタは、全て古典からきています。見た目は全く難解そうですが、解ってみると知っているものですし、むしろ馴染みが深いもの。
そして、なにせ短い。
現代のお話に比べて、古典は圧倒的に文章量が短いです。
短い文章を何度も読み続けることで、難しいものに対する意識が変わってきます。
最初大変だけど、解ってしまえばきっと楽になる。
ちゃんと読めれば面白いんだ!
これは、中学や高校・大学で本当に難しい難題にぶち当たった時の参考になります。
一見難しく見えるものでも、ちゃんと理解できれば簡単になる。
この感覚を、古典は教えてくれるのです。
古典の効用その1 教訓や道徳の教えが身につく
未来がどうなるかは解りませんが、今人気の動画や映画、小説、文化的なものが、西暦3020年に残っているでしょうか?
100年残ることも、難しい現代。
1000年もの間残った古典の文章は、それだけで価値があります。
更には、生活や日々の教訓や道徳的な教養が、読み続けることで勝手に身についていきます。
「ああ。どこかでこれを読んだことがある」
そんな感覚を、身につけることが出来るのです。
この「教養」という知識。
一朝一夕では中々身に付きません。さらには後述しますが、学校の授業内容では身につかないこともあるのです。
古典の効用 その2 朗読・暗唱による語彙力の発達
「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり……」
日常では決して使わない古文の響きは、1000年間残っただけあって、洗練されています。
なんとなく意味は解るけれど、しっかりとは分からない。そんな少しだけ謎な部分がある言葉が多く出てくるので、ただ読むだけではなく、考えることになります。
この「考える」というのがポイント。
考えながら読むことは、読解能力の発達には不可欠です。
一度見ただけではすぐ分からない。
けれど、前後の文章から考えることで、予測力や推測力が付くようになってきます。
古典の効用 その3 知識欲・好奇心の活性
私たちの知っている歴史の元は、古典の文章が残っているからです。
歴史の教科書を読んで、歴史好きになることはめったにありませんが、古文を読んで歴史好きになることは大いにあります。
と、言うよりも、歴史をもとにした物語に触れることで、歴史好きになった人が多いはずです。
古文は、その元ネタです。
教科書でしか名前を知らない人々が、ちゃんとそこに「生きて」いるのです。
奈良・平安・鎌倉時代に、ちゃんと「人」が生きていて、物を考え、文章を書いていた。
その感覚があるか、ないかで、歴史に対する考え方、感じ方が格段に変わっていきます。
古典の効用 その4 読解能力・想像力の劇的な向上
古典は難しい。読んでもすぐには分からない。和歌なんてちんぷんかんぷん。
けれども、解らないものが解った時の楽しさは、かなり強大です。
更には、古文は現代文のように詳しく書いてありません。
全くと言っていいほど、書いてないのです。(だからこそ、想像力のない子ほどつまらなくなります。)
ならば、それをどうやって埋めるのか。
実際に、授業で行間に何があったのかをみんなに予想しあってもらいます。
それによって、この文章は背景に色んなことがあったんだろうなと、推測できるようになってくるのです。書いてあることは、表面の出来事で、そこには人の感情や態度、動きなど、色んなことがあったのだと、推測・予測できるようになってくるのです。
推測・予測が外れてもいいのです。大事なのは、試行錯誤して考えるということ。
全てが与えられていることが、良いことばかりではありません。
欠けている。
だからこそ、何とかして自分で埋めようという力が湧いてきて、それが読解力へとつながっていくのです。
古典嫌いになる原因
ここで、なぜ古典が人気がないのか。その理由をあげていきます。
決して、古典が難しいから。つまらないから、ではないのです。
受験やテストで必要だから、無理やり覚える苦痛
国語の課題の中で、古文は絶対に課されます。
漢文とのセットで出題されますが、多くは「テストのために覚えろ!!」と言われるだけです。
確かに短期記憶で覚えることも可能でしょう。けれど、それは同時に抜けていくのも早い、ということです。
人間、苦痛なものにはそう長時間向き合うことはできません。
「テストだから……」
その言葉で向き合っている物事は、嫌いになるし、覚えられないし、時間が無駄になるという、非生産的な行為です。
文法重視だから嫌いになる
古典嫌いの最大の原因は、「文法」にあります。
四段・上一・下一・上二・下二・ラ変・ナ変・サ変・カ変……
思い出しただけでぞっとする人もいらっしゃるでしょう。さらにこれに、未然・連用・終止・連体・已然・命令形の掛け合わせ。
9×6=54通りもの種類を正確に見分けなければならなくなる……
いくら基本的な日本語が解っていたとしても、読むのは馴染みのない古語です。中学の時は現代語の文法で、なんとなく変形出来ていた子も、古文となると思考停止してしまいます。
更にはこれに恐怖の助動詞が積み重なる……
好きになれる道理がありません。
本来古典が持ってる話の面白さが理解できないと大嫌いに
・無理やり覚えさせられる。
・理解できない文法を分析、解析させられて、話の内容など遠くになっていく。
そんなことを繰り返して、「面白さを理解しろ!」という方が、無理難題です。
本来、古文に書かれている話は、面白いものが多いし、ツッコミどころがてんこ盛りな内容であることが多いのです。
子どもたちに本を読む楽しさを伝えたい
「本を読みなさい」と言っても、誰も本を読むようにはなりません。特に子どもはそうです。
けれども、長年教えてきて思うのは、「楽しそうに読んでいる仲間がいると、自然と読む気になる」という現象です。
皆で読むから、面白い。それに、人とはちょっと違うことが出来るというのは、子どもの興味関心を大いに駆り立てます。
ただ、読むだけと思われるかもしれません。けれども、びっくりするほど、子どもたちは本を読むようになっていくのです。
ライブ・オンライン授業
授業時間
通常授業時間(2020年4月2日~)
・毎週月曜日 17時~17時50分(おもしろ古典解説授業)
※毎週課題が違いますので、月のどこからでも参加可能です。
授業スケジュール・内容
おもしろ古典解説
・2021年 2月~ 毎週月曜日 17時~17時50分
- 2/1➡2/2変更
後宮の女性たちの嫉妬合戦。高貴な姫でも嫉妬はするよ。
大鏡「村上天皇と中宮安子」 - 2/8
口は禍の元!? 有頂天になっているときの要らない一言が一生を決めた貴族社会
大鏡「大納言公任の失言」 - 2/15
天皇も母には弱い? 道長の栄華を後押しした姉 東三条院詮子
大鏡「詮子と道長」 - 2/22
大鏡総まとめ 道長の栄華の道程
大鏡「若き執政者 道長」
・2021年 1月~ 毎週月曜日 17時~17時50分
- 1/4➡1/8変更
若き日の藤原道長の逸話 その2 怨霊よりも怖いものは……?
大鏡「肝試し」後半 - 1/11
因果応報? 年若い天皇を襲った、藤原家の陰謀とは。
大鏡「花山天皇の出家」 - 1/18
因縁の兄弟対決 道長が子どものころに起こった、藤原家の骨肉の争い
大鏡「最後の除目」前半 - 1/25
あの女性作者が道長の血縁!? 藤原道綱は、道長の異母兄
大鏡「かげろふの日記」
・2020年 12月~ 毎週月曜日 17時~17時50分
- 12/7➡12/11変更
190歳と180歳の異様な会話。歴史を写す鏡物の始まり。
大鏡「雲林院の菩提講」 - 12/14
有能すぎたがゆえに疎んじられ、大宰府に流された道真の詳細。
大鏡「菅原道真の左遷」 - 12/21
若き日の藤原道長の逸話 その1 忖度を強要された時の道長の対応。
大鏡「競べ弓」 - 12/28
若き日の藤原道長の逸話 その2 怨霊よりも怖いものは……?
大鏡「肝試し」
2020年 11月~ 毎週月曜日 17時~17時50分
- 11/2
面倒な時にはさぼっても良い? 長明のたどり着いた日々の過ごし方
方丈記「春は、藤波を見る」 - 11/9
60歳と10歳の、心和む友人関係
方丈記「また、ふもとに一つの柴の庵有り」 - 11/16
世の人々が選ぶ最良の友人。その、真の姿とは
「それ、人の友とあるものは」 - 11/23(勤労感謝の日 お休み)
- 11/30
鴨長明が生涯の最後に出した結論とは? 方丈記のラストに書かれていること
方丈記「そもそも、一期の月影傾きて」
2020年 10月~ 毎週月曜日 17時~17時50分
- 10/5
平安時代の災害記 その1 安元の大火
方丈記「予、ものの心を知れりしより」 - 10/12
平安時代の災害記 その2 養和の大飢饉
方丈記「また、養和のころとか」 - 10/19➡(10/20 17時~に変更)
平安時代の災害記 その3 疫病にまどう人々
方丈記「前の年、かくの如く」 - 10/26
災害を生き抜いた鴨長明の心理の変化
方丈記「すべて世の中のありにくく」
2020年9月
- 9/7
ハードモードな人生を生き抜いたお坊さんの本音
方丈記「行く川の流れ」 - 9/14
人と違うことをしたいし、目立ちたがり屋お坊さんの文句
徒然草「花は盛りに」 - 9/21(敬老の日 お休み)
- 9/28
スキャンダルに晒された平安貴族のその後
伊勢物語「東下り」
2020年8月
- 8/7(日程変更8/3➡8/7)
平安時代の夢のお告げの話
宇治拾遺物語「目の見えない地蔵菩薩」 - 8/10
(お盆休み) - 8/17
泥棒がとったものを返した逸話。尼上がしたことは、何?
十訓抄「安養の尼上」 - 8/24
夫の容姿に嫌気がさして、追い出した妻に、夫がとった対策は?
古今著聞集「刑部卿敦兼の北の方」 - 8/31
有名な冒頭の続きは、どんなかんじ?
竹取物語「なよ竹のかぐや姫」
2020年7月
- 7/6
平安時代の夢占い? 平安の占い事情とその後の歴史的事件。
宇治拾遺物語「伴大納言の事」 - 7/13
頭のいい人の方が怖がり? 兼好法師お得意の、お坊さんの失敗談。
徒然草「奥山に猫またといふものありき」 - 7/20
幼馴染と結ばれた恋のその後。離れた夫の心を取り戻した妻の歌とは?
伊勢物語「筒井筒」 - 7/27
平安時代の結婚システム。夫が3年帰ってこない場合、妻が取れる手段とは?
伊勢物語「あづさ弓」
2020年6月
- 6/1
ブラック企業も真っ青な労働環境。ヒーローはつらいね。
平家物語「扇の的」 - 6/8
あなたは何を例示にあげますか?
枕草子「近うて遠きもの 遠くて近きもの」 - 6/15
物語=現実?? 平安貴族のスキャンダル暴露。
伊勢物語「芥川」 - 6/22
700年前も現代も皆同じ。悩みは全て人間関係。
徒然草「同じ心ならん人と」 - 6/29
平安貴族の出世事情 歌合せで負けた末路は……
沙石集「天徳の歌合せ」
2020年5月
- 5/4
思わず同意? 鎌倉時代から変わることのない怠け心の対処法
徒然草「ある人、弓射ることを習ふに」 - 5/11
ホラーよりも怖いもの。いつの世も本当に怖いのは鬼ではなく……
宇治拾遺物語「絵仏師良秀」 - 5/18
威嚇って何故するの? 強そうに見せたい人の本性。
今昔物語集「影法師」 - 5/25
誰もがついやりがちな、知ったかぶりの手痛い失敗談。
徒然草「丹波に出雲といふ所あり」
2020年4月
- 4/6
馬鹿にされたら倍返し!? 怒らせると怖いカリスマ女子の反逆。
十訓抄「小式部の大江山の歌」 - 4/13
言いたい放題。毒舌まみれ。友達にしたくない人の性格7つ。
徒然草「友とするのにわろき者」 - 4/20
今でいうならお寺=私立男子校。禁断の苑をのぞいてみよう。
宇治拾遺物語「児のそら寝」 - 4/27
絶対に言ってはいけない、100年の恋も冷める一言。
今昔物語「鹿の歌」
対象者
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