こんにちは、文LABOの松村瞳です。
不安な気持ちの解消法。昨日はまず、不安の正体を見つめるところからお話ししました。
意外に思われるかもしれないのですが、私たちは結構、というかかなり自分に厳しいです。自分に対して否定を結構頻繁にやっちゃうんです。
自分に優しくなんて、甘くなったらどうしよう……って思った人。大丈夫。甘くなる人はそもそもそんなことを考えません。だからこそ、そう考えた人は要注意です。とっても自分に厳しい人しか、そんなこと考えませんから。
出来ない自分を、ちょっとだけ認めましょう。それでもOK.と、と友達に言うように、自分に言ってあげましょう。(勿論、怠けていたなら、それも友達に指摘するみたいに言ってあげてくださいね。
【不安の弊害】
-不安を放置すると行動できなくなる-
今日はまず、不安の放置から。
感情は目に見えません。テストで高得点を取る方法 その1でもお話した通り、成績を上げたい。何かの分野で能力を伸ばしたいと思うのならば、感情のコントロール。そして、心のメンテナンスは必須です。けれど、目に見えないものなので、中々これが上手くいかない。
不安を放置しておくと、どうなると思いますか?
不安は別段、本番前に急激に襲ってくるだけの物ではありません。潜在的に不安を抱えていると、日々の生活にも支障が出てきます。
こんな経験、ありませんか?
・やらなきゃならないことは目白押しなので、何故か必要なことでは無くそんなにやりたくもないスマホのゲームをしてしまう。
・やらなきゃなぁ……と思いつつも、何故かソファでゴロゴロ。
単にやる気が無いだけじゃないかっっ!! と思うかもしれませんが、これって不安な気持ちが行動の足止めをしてしまっているのです。
何かをするってことは、同時に出来ない自分と向き合う行動とも言えます。最初から何もかも出来ればいいですけど、そんなに人生上手くいきません。(逆に何もかもうまく行ったら、人生つまらないかもしれませんね)どれだけ基本的なスペックが高い子でも、出来ない部分は必ずありますし、勉強を続けていけば解らない部分は絶対に出てきます。
その時。出来ない自分を許せない人ほど、行動が出来なくなっていくんです。
だってそうでしょう?
やればやっただけ、出来ない自分に向き合わなきゃいけない。出来ないって事実に向きあうって、嫌~な感覚です。胸の中がざわざわして、自分が進んでいるんだか進んでいないんだか解らない感覚。あのざらついた嫌な感覚は、頑張っている人ほど向き合っているもの。
だから、真面目な人ほど心のメンテナンスって必要なのです。
出来ない自分を許す事が出来ない。出来なくても、自分に大丈夫だと言えない。出来る自分であってほしい。出来る自分であり続ける為にはどうすればいいのか。やらないのが、一番だと脳が勝手にそう答を出して、足止めをしてしまうのです。だって、やり始めたら出来ない自分と向き合って、また自分が傷付くから。
だから行動出来なくなってしまう。
自分が中々行動出来ないのはどうしてなのか。それをきちんと、自覚しましょう。
全てはそれからです。
-不安を作る脳内ホルモン-
少し、脳内ホルモンのお話をします。
最新の脳科学は本当に素晴らしい成果を出していて、私たちの感情が脳の分泌ホルモンに左右されているという事を、ほぼ確定の事実として示してくれています。
不安な感情には、ちゃんと理由があったんですね。
その中でも、今日は二つのホルモンを取り上げます。
不安な感情に関係しているホルモンは主に二つ。それは
・不安のホルモン⇒コルチゾール
という二種類のホルモンが私たちの脳では活発に分泌されています。けれど、気を付けなければならないのが、このコルチゾールというホルモン。別名、ストレスホルモンとも言われているホルモンです。
不安衝動の増大
不眠
老化現象の促進(最近の受験生。十代なのに白髪がとっても多いです)
やる気の減退
緊張状態の持続から、頭痛、肩コリ、眩暈etc….
悪いことだらけです。対しテストステロンはその全く逆です。勇気が出てきて、自信が付き、何事にも果敢にチャレンジをするようになる。
そう。勉強をする時。特にテスト時は、このコレチゾールの分泌を下げ、テストステロンを上げるように心がけることが必要になってきます。
-知識は力なり-
勉強だけして、将来、何になるんですか?
この質問は、生徒から良く聞かれます。
確かに、勉強だけ。知っているだけならば、知識は力に成りえないかもしれません。
けれど、その知識を下地にして、実行に移した場合は別です。知識は何よりも力になってくれます。
なので、どうせだったら、効率の良い、効果が確実に保証されている事をしましょう。
【不安を消す対処法】
-不安を消すには姿勢を正す-
ハーバード大学ビジネススクールの准教授。エイミー・カディさんが行った実験で、このコルチゾールを下げ、テストステロンを上げる行動として、速攻性がある行動は、パワーポーズを取れば良い、という研究結果があります。
パワーポーズ、というと、何だそれ? と思われるかもしれませんが、日本人に解りやすく言うと、ウルトラマンのポーズですね。腰に両手を当てて足を肩幅に開き、胸を開く。
それ以外にも沢山ありますが、欧米ではこのポーズをたった数分間取るだけで劇的に脳内ホルモン値に変化が現れたそうです。そして、我々アジア系の人間では、パワーポーズよりも効果があったのは、姿勢を正すこと。背筋を伸ばし、しっかりと大地にかかとをつけて顔を上げ、胸を開く体勢が、一番コルチゾールを下げることに効果があったそうなのです。
今、これを読んでいるあなたの姿勢はどうでしょうか?
猫背になっていませんか? 肩が落ち、胸を閉じていませんか?
一説によると、悪い姿勢はどうしても上体を折り曲げてしまう事から、呼吸が浅くなる傾向があるようです。そうして、脳に回る酸素量が激減し、ストレスホルモンのコルチゾールの分泌が活発になってしまう。
原因が解れば、対策が出来ます。それにこれは、日常どんな場面でも出来る事です。試験中でも、授業中でも、何時どこででも出来ます。
そして、姿勢を正したことによって訪れる不利益は、精々疲労感のみ。逆に利益は絶大です。
違う文献では、猫背でテストを受けた時と、姿勢を正した時とでは、テスト結果に約20パーセントも改善がみられたと言う報告もあるほどです。20パーセントですよ? 60点が72点。70点ならば、84点です。合格ギリギリのボーダーラインならば、これほど有難い点数アップは有りません。
【まとめ 姿勢を正して不安を消そう】
えー、そんなこと言いながら、行儀を良くしろ、ってことでしょう?
そういう声が聞こえてきそうですが、別段私は生徒に行儀の良さなど求めてません。
効果があるから、勧めているだけです。
姿勢を正すだけで成績が上がるのならば、試しにやってみる。効果がなかったなら、それでやめればいいだけの話ですが、ぜひ、やる気がある人はやってみてください。
その一歩が、確実にあなたの点数を上げていきます。
姿勢の正し方はまた明日。
此処まで読んで頂いてありがとうございました。
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