今回のブログネタは、学校の授業では決して取り上げない分野を書こうと思います。
ちょっとした、作文です。
次のかっこを埋めてください。単語でも、文章でも、何でも構いません。
あなたの人生は、お金が原因で( )になった。
あなたの家族は、お金のために( )出来た。
はい。そこに、今一瞬で埋まった言葉が、お金に対するあなたの価値観です。
幸せ、夢が叶った、実力が付いた、面白いことが出来た、自由だ、と前向きな言葉を入れることも有れば、不幸せ、願望が叶わなかった、不自由な生活、という後ろ向きな言葉が入ることも有るかと思います。
これ、怖いですよね。思考は、反射的に一瞬で心に浮かんでしまいます。それを止めることは出来ないし、口に出さなくても思い浮かんだイメージが、そのままあなたのお金に対する印象を浮き彫りにする言葉でもあります。
【夏休みだからこそ、お金の使い方を学んでみよう】
海外に比べ、日本は圧倒的にこのファイナンシャルリテラシー。つまり、お金に対する考え方や、使い方を教えません。何処か、お金のことを口に出して話すことを避けている雰囲気が有ります。そして、日本人は世界有数の貯金国家で、一般家庭の貯蓄が世界でも一番高い国なのですが、貯めるのは上手くでも、私達がとてつもなく下手なものが有ります。
そう。お金の使い方です。
如何にお金を使わない様にするかは、誰もが考えることですが、では貯めたお金をどう使うかは、誰も考えません。だからこそ、そこを少し意識しただけで差が出る。
これは小学生だけでなく、高校生、大学生、そして社会人に到るまで、有用な考え方だと思うので、是非将来お金持ちになりたくない人は読んまないでください。
お金なんかいらない、人生、お金が全てではない、という人は、どうぞ読まないで。でも、きっと、お金の方もそんな風に思っているあなたのところから、逃げていくでしょうね。
お金の問題から自由になるには、まず相手が何者なのか。それを知る必要があります。成績の不安から自由になる唯一の方法が、それと正面から向き合うしかない様に、ちゃんと見て、知って、学びましょう。
【まず知ろう 負債と資産の違い】
お金の貯め方や、お金を使う時、どうやって節約し残すのかは、お母さんやおばあちゃんに訊いてください。きっと、とっても上手に教えてくれると思います。
けれど、お金の使い方には、大別して二つの使い方しか存在していません。
私達が買えるものは、負債と資産の二つに分類されます。まず、お金の使い方には、この二種類があるのだと、理解してください。
この二つの違いは簡単です。
負債はお金を払い続け、財産を減らすもの。
資産はお金を生み出し続け、財産を増やすもの。
貧乏人は、負債に全てのお金を使ってしまい、資産を持たないし、作ろうともしません。
お金持ちは、早い段階から資産を作ることに意識を向け、負債を徹底的に減らします。
使う量よりも入ってくる量が多くなれば、お金は勝手に増えていきます。その資産を作ることに、お金を使う。それがお金持ちになる、一番の近道で有り、殆どのミリオネアが行っていることです。
【資産とは、具体的に何を指すものなのか】
では、資産とは何だと思いますか?
金融資産? 不動産資産? それとも、株式? それらも確かに資産でしょう。けれど、学生の間に出来ることは限られています。まぁ、世界最高のお金持ちである投資家、ウォーレン・バフェットは、小学生の時にお金が無かったから、大人になったら稼げるようになりたくて、学生時代に図書館にある「投資」と名のついた本を全て読んだという話が残っています。だから、一概に何も出来ないと言う事はありませんが、私は学生時代から投資をしろとか、金融資産の成り立ちを勉強しろと言っている訳では有りません。(興味がある人は、無論どんどんやっていいかと。ただし、ご両親のご理解は得てくださいね)
ここで、復習です。
資産とは、お金を産み出すもの。稼ぎを作りだすもの、です。
それらを作り上げる為に、資産に投資、つまり、資産を作る為にお金を使わなければ成りません。
お金を産み出すものを作り出す為に、お金を使い、投資する。
一見矛盾している様に思えるかもしれませんが、ここで投資、と言っているものは、お金だけではありません。時間、体力、集中力など、私たちが使えるそれらを何に使うか、で、未来は確実に変わっていきます。
そして、一番確実に、使ったお金を未来永劫にわたって回収できる、超優良物件は何でしょうか? この不景気な時代に、そんな夢の様な投資先が有るわけ無い、という声が聞こえてきそうですが、いいえ。ちゃんと有るんです。
それも、身近な場所に。
【最高の投資先は、自分自身】
君達はいずれ成長し、学生時代を終えて、社会人へと成っていく。その時に、何処かに就職するにしろ、自分で事業を興すにしろ、お金を稼ぎだす力は、自分自身に内在している能力です。
企業に就職するならば、試験の時にその能力を買われます。自分で起業するのならば、不得意な事でお金を稼ごうとは思わないでしょう。
つまり、自分に内在している能力が、将来お金を稼ぐ力となる、という事を意識してください。
お金を稼ぐ力=資産です。なら、この資産を作り上げる為に、今この瞬間から出来ることは何か。これは、年齢とは関係がありません。人間が、一生、生きている限り、行い続けるもの。
そう、学びです。
自分の能力を伸ばす為に、お金をどう、学びに、勉強に。自己投資に使うのか。それを、頭の片隅に置いてお金を使ってください。
【お金を払う前に、自分に質問をしてみよう】
例えば、お菓子を買う瞬間。あなたは何を考えますか?
好みの味? 新製品だから? それとも、何となく食べたいから? 何時も、食べているお菓子だから?
買う時に、自分にこう訊いてみてください。
この100円を使って、あなたのこれからの時間に、未来に、このお菓子は何の利益をもたらすだろうか、と。
利益は一瞬の快楽。空腹の解消、です。
では、不利益は?
現在の袋菓子は殆どが質の悪い油。トランス脂肪酸を使用しています。このトランス脂肪酸は、脳の細胞を壊し、記憶力を低下させ、老化現象を促進させるものだという事が、ほぼ明確な事実となってきました。それらを日常的に身体に入れ続けて、あなたは自分の身体を内側からボロボロにしている。それで、良いのでしようか?
一時の快楽と、記憶力が低下し、昨日頑張って覚えたことが今日食べたお菓子によって無意味になってしまう事を、あなたは心の底から望むのか。
利益と不利益を天秤に掛けるのです。そうして、納得して快楽を選択したいときは、どうぞ行動してください。それがあなたの選択です。
資産にもならず、身体的な不健康、という負債を抱えてもいい、と言うのならば、止めません。
今、これを買って使う事によって、自分の能力は伸びるだろうか。自分の生活に、良い変化は訪れるだろうか。
お買い物をする時に、頭の中でとなえてみてください。
恐らく、自身に問うた後。何を買うか。その行動が、変わってくるはずです。
そして、自分が何にお金を使うのかも、クリアになってくる。
ゲームを買うのもいいでしょう。夢中になってやるのもいい。楽しいですし、私もゲームは好きです。
けれど、それが将来のあなたに、何をもたらすのか。
買って、明日から自分の生活に、意識に、何かしらの変化が訪れるのか、どうか。それが良い変化なのか、悪い変化なのか。少し、考えてみてください。
【解らないなら、先人たちの歴史を学べ】
けれど、何を買っていいのか。どうしていいのか解らない、と言うのならば、先人達の知恵を借りましょう。
日本や世界の偉人達が、どうやってお金を稼げるようになっていったのか。それを調べ、学ぶ。古典や歴史は授業やテストの為に暗記しなければならないと思えば嫌なものですが、この人達は一体どんなことに悩み、どう克服していったのかに興味を持ち、もしかしたら何かしらのヒントや手がかりをつかめるかもしれないと思えば、教材は生きるための参考書になります。
世界一の投資家 ウォーレン・バフェット
マイクロソフト創業者 ビル・ゲイツ
アップル創業者 スティーブ・ジョブズ
フェイスブック創業者 マーク・ザッカーバーグ
中国最大のIT企業 アリババ創業者 馬雲(ジャック・マー)
三菱財閥創業者 岩崎弥太郎
彼らが自分と同じ年齢の時に、何を考え、何を感じ、何に時間をかけていたのか。
それらを知り、学びとり、同じことをサルまねのようにするのではなく、自分に照らし合わせて、出来ることを実行していく。
福沢諭吉の「学問のススメ」の冒頭には、有名な言葉が載っています。
天は人の上に人を作らず 人の下に人を作らず。
大事なのは、その後です。
ざっくり続きを言うと、生まれたときにはみな同じなのに、けれども大人になって差が生まれるのは、その人が行った学びの差だと、書いてあります。だからこそ、学ばない人間の将来がどうなるのかは、道徳などではなく、歴史が教えてくれています。
ビル・ゲイツも同じような言葉を口にしています。
貧乏な家に生まれたことはあなたの責任ではないが、貧乏なままで死んでいくのは、確実にあなた自身の責任だ。
厳しい言葉ですが、納得の一言です。
是非、時間がある夏休みだからこそ、自分にとっての資産は何かを、考えてみてください。
考えた人だけが。そして、ただ、意識して、学びとろうと思って本を読み始めた人だけが、将来を変えることができます。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
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