使う言葉があなたの人生を決めていく その3

文章テクニック

こんにちは、文LABOの松村 瞳です。

 

【脳の可塑性】についてのお話をしました。一定の思考性が脳にはあり、楽をする為に以前使った回路を利用してショートカットする性質がある。

脳はまだまだブラックボックス

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【脳の性質を知ろう】

-脳は『何時も通り』を愛している-

 

脳は【何時も通り】が凄く好きなんです。

何時も通りの道を通り、何時も通りの人達と過ごし、何時も通りの場所で生活を続ける。変化が無い方を好むんです。だから、変わろうとする時に頭の中で警告が鳴る。

何時もと違うぞ!! 異常事態だ。何時も通りに戻さなくちゃっっ!!

余計な事をしてくれるんです。

 

ダイエットに例えるととっても解りやすいかと。痩せたいんです。体重落としたいんです。スリムな体型になりたいんです。

だから……

・早く結果を出したくて、無茶なカロリー制限。
・代謝上げるのが良いから、何年も運動しなかった人がいきなりジョギング一時間。
・甘い物は駄目。誘惑に負けては駄目と、何時も食べていたお菓子を一切排除。

 

これらをした結果。念願かなって一時期痩せたとしても、数年後。その体型をキープしている人は、どれだけいるでしょうか?ダイエット中の無茶な生活習慣をずっと続けられる人って、相当なMですよね。(褒めています)

普通、出来ません。
無茶な事をやればやるほど、派手にリバウンドします。(経験者です。何度ダイエットに触れ回されて、泣いたことか……とほ)だって、異常事態だから。何時もと違えば違う程、脳は元に戻そうと必死になるんですよ。それこそ、必死になって何時も通りを勧めてくる。

・ダイエットのために夕食抜きにしたけど、今日は友達と一緒だし、別に一日ぐらい良いよね。
・あー……走りたくない。今日ぐらい、頑張らなくてもいいか。明日頑張れば……(当然明日も同じことを考えます)
・昨日、サラダだけで乗り切ったんだし、今日ぐらいフラペチーノ飲んでも良いよね。新作だし!! 期間限定だし!!半分氷だし!!果物だから身体に良いし!!!(ちなみに、某コーヒーショップのフラペチーノは、トールサイズで約350~600カロリー。ほぼ一食分に相当します)

 

……覚え、ありませんか?(ほぼ実体験です……)覚えが無い人は、読みとばして構いません。(羨ましいっ……)うん、でも、これ。ありまくるんですよね。実際。

 

変わりたい、変わろうと思っても、脳が必死に元に戻そうとする。実際に変わっても、その変化が極端で有ればある程、脳は元に戻そうと必死になるんです。

だから、

前向きな人は、何が起こったとしても、【何時も通り】良い面を見つけようとする。後ろ向きな人は、どんなに良いことが起こったとしても、【何時も通り】悪い面を見つけてしまう。

その毎日の小さな積み重ねが、良くも悪くも人生を大きく変えてしまう事に、なる。

-自分の脳を上手くだます-

じゃあ、変わりたいならどうすればいいのか。今、後ろ向きな事を考えている人間には、改善の方法が無いのか。どんなに頑張ったって、脳が邪魔してくるんだったら何やったって無駄だろう。今まで何度も変わろうとしてきたけれど、失敗ばかり。こんなの、どうしようもないじゃないか……って、思いますよね。

 

でも、大丈夫。変わる方法は、あります。
それも、根性論とかやる気があればとか、精神論的なものでは無く、頑張ればどうにかなる、なんて話でもありません。

彼を知り、己を知れば百戦危うからず、とは、孫子の言葉。敵がどういう存在なのかをちゃんと知って、自分の事もちゃんと解っていれば、必ず勝つ戦略が立てられるのです。

<願い事を叶える方法>でも書きましたが、極端なことは駄目です。テスト前だけ必死に勉強したって、点数は上がりません。仮に運良く(長い目で見れば不運、とも取れます)一時的に点が上がったとしても、それを脳は記憶して、【何時も通り】直前にやればいいとそれを習慣化し、結局テストのレベルが上がった時に、一夜漬けでは付いていけなくなります。(それが受験直前だと、手がつけられなくなりますね)

だからこそ、変わりたいなら些細なことからアプローチする。
脳を良い意味でだますのです。

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-脳は80歳まで発達可能-

 

この数年の脳科学の進歩により、私達の脳は成長可能なものだという事が解ってきました。勿論、分野別に細かい差はありますが、勉強、特に学習面においては、80歳まで発達が可能という研究結果が出ています。

また、心理学と脳科学の合わせ技で、こんな面白い事も解ってきました。

私達は楽しいと感じるor 幸せだと思う ⇒ 笑顔になる。という、順番で考えている筈です。

ところが、実際に脳波を取り、前後の脳内ホルモンの分泌量を測ってみると、逆も可能だと言う事が解ってきたのです。

つまり、笑顔になる → 楽しくなってくるor 幸福な気分になる。という順番です。

身体や顔の表情筋を実際に動かすことによって、脳が【何時も通り】にしようと、勘違いをしてくれんですね。幸せだから笑う、では無く、笑ったから幸せになる。これは、良い意味で脳を意図的に躾けることが出来るということです。

脳の可塑性は、一度形成されたものであったとしても微々たる変化ならば、拒絶を示しません。小さく小さく積み上げて、脳の【何時も通り】をほんのちょっとずつ計画的に変えていくのです。

 

【まとめ 人生に『絶対』はない】

受験生を長年指導し続けていると、【絶対】という言葉の危うさを感じます。
絶対にこの子は大丈夫だと思っても、落ちる時には落ちる。
絶対に無理だと思っている子でも、意外にも受かることがある。

同じように、

・私なんか【絶対】受かるはずがない!!
・僕は【絶対】失敗する!!
・無理っっ!!! 【絶対】無理っっっ!!!

これ、思ったり、口にしたりしたことがある人に問い掛けたい言葉があります。

あなたは全知全能の神ですか?
未来が全て見通せるんですか?
その【絶対】を、誰が決めたんですか?

 

もし、今この言葉を使っているのならば、今すぐ後ろに付け加えてください。

 

【でも、やってみなければ解らないっ!】

って。

今日一日。一つでも良い。「その1」で書いたA群の言葉を、B群の言葉へ、言い変えてみてください。口グセを、気付いた瞬間に言い直してください。思った時も、口に出して自分の脳に言い聞かせてください。

たかが、口グセ1つ。そんなもの、何の力にもなる筈が無い、と思う方はやらなくて結構です。

でも。

本気で変わりたいと思うのならば、何時もの自分の口グセが出た時ほど、チャンスです。
言い変えてください。
言い直してください。

 

そうして、自分の脳を騙して、変わってください。思考や気分は、使う言葉によって変化させる事が出来ます。そして。言葉が変われば、運命が変わります。

 

此処まで読んでくれて、ありがとうございました。

 

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