本日、2月25日は国立大学の入学二次試験が行われています。
もう既に終わって、ひと安心、という人も居れば、どうしよう。どう考えても失敗した、と頭を抱えている人。様々な人がいるでしょう。
この日を迎える為に、努力をし、人によっては長時間。それこそ、10時間やそれ以上の勉強時間を確保して試験に挑んだ人も、居ると思います。
まず、お疲れさまでした。
一先ず、今日はゆっくり休んでね……と言いたいところなんですが、今日のエントリーは少し、心に刺さる人が多いものを上げたいと思います。
【追い詰められた時に出る本性】
試験で落ちる人間の特徴3つ。
今試験受け終わったばっかりなのに、あんたオニか!?? と言われそうですが、はい。鬼だと言う事は自覚しているんですが、逆に言うと、人間って追い詰められた時に、本性が出ちゃうんです。それも、無意識に。
で、試験の前後の言動って、どうしてだか毎年毎年、「ああ、この子は落ちるな」「ああ、この子は受かるな」という直感が矢鱈めったら働く時でもあり、実はこれ。毎年、外れてくれないかなぁ……と真実心の底から思っているのですが、そういう時ほど、外れないんですよね。これが……
多くの受験生に、合格という結果を得て欲しいと心の底から思っているのですが、受かる人が居れば、落ちる人がいるのも真実。オリンピックでもそうであったように、勝者と敗者は、明確に線引きをされてしまうものです。
そして、受かる人間にも共通の感覚や、態度、言動があるのと同じように、落ちる子にも共通項は有ります。
なので、追い詰められた瞬間。
そう。まさに、今日。試験当日や、その前後に、今から上げる特徴的な行動や、言動を自分が取っていないかどうか。どうぞ、セルフチェックしてみてください。
-特徴その1 精神的に不安定-
難関大を挑戦する子に多い特徴なのですが、彼ら、彼女らは基本的なスキルはとても高いです。元々勉強することが得意ですし、長時間の勉強も苦痛ではありません。気分が乗った時は、それこそ2~3時間ぐらいは一気に集中出来るだけの持続力を持ち合せている子も居ます。
けれど、この子達の大きな特徴なのですが、中途半端に出来る事が、半端な自信を持たせます。
なので、受かる人間の特徴とは真逆の、下手に自分に自信を持っていることがあげられるのです。
「ああ、出来る出来る」
「もう大丈夫だから」
「俺が失敗するわけないし」
「取り敢えずやれるだけやってくるから」
これ、今日言ってませんか?
実はこれらの言葉。高い確率で、落ちる人間が口にする言葉なんです。
「えっ??」って思いますよね。良いじゃないか。自信に溢れているし、不安な状態で居るよりも、余程良い、と思うかもしれませんが、こういった言葉を口にする時って、心の中は不安だらけだったりするものなんですよね。
逆に、安定している子。精神的に強い子は、むしろ何も言わなかったり、逆にちゃんと「怖い」と口に出来たりするんです。
「出来なかった」と口にしている子の方が、実際に受かっていたりしますし、逆に「出来ました!」と自信満々に話している子が、落ちていたり。
自分を鼓舞する言葉って、どういう時に出るのか。それは、不安要素がある時にしか、口にしない。出来ない言葉です。
不安要素がある、という事は、自分で解っているのにそこと向き合わなかった。調子が下がってきていると解っているのに、対策を立てられなかった。又は、そんなことを考える余裕も無く、戦略も無く、ただ解いているだけでどうにかなるだろうという意識で、過去問をやり、全く出来る様にならないことに不安を抱き、けど、やれるだけはやったんだからと言い聞かせ、安心させようと自棄に力強い事を言ったりする。
試験に行った時に、ここら辺に住みたいなぁ~なんて事を考える生徒も出てきますが、それ、夏休みぐらいにしておくべきことだし、試験前にそんな余計な事を考えている時点で、現実逃避している。怖いのは、自分自身でそのことに気が付いていないことです。
-特徴その2 油断する-
落ちる子の特徴その2は、とにかく油断すること。もう大丈夫、と自分で思ってしまうことです。
圧倒的な実力があるのならば、構いません。けれど、そんな状況は本当に稀有です。殆どの子が、ギリギリで勉強している中。
全く解らなかった問題が解る様になったり、理解出来たりすると、油断してしまうのです。
ああ、解答出来たんだから、大丈夫!! 光が、希望が見えた!!
一見、良いことの様に思います。解らないものだらけで苦しんでいるより、一問でも解る様になったら。解答出来たら、それは気分が良くなってしまう。
けれど、落ちる子は、受かる子とは真逆で、「解答出来ればそれでいい」の考え方なのです。
理解していなくとも、勘で書いてて当たったのならば、ラッキーで見直しをしない。又は、一問理解をして、納得出来たのだから、「もう大丈夫!!」と思ってしまう。
そして、努力をそこで止めてしまうのです。
努力と言っても、ほんの小さな差です。
落ちる子は、一度当たった問題を、書き直す。若しくは、もう一度自分の力だけで解けるかチャレンジをしません。
受かる子は、逆です。何度も何度も、チャレンジする。指導を受けた直後に出来たのは、単なる指導の影響で、自分の実力では無い、と言う事を理解しているのでしょう。
受験は自分一人の力で解くものです。結局、指導や説明を受けた状態で理解したものを、自分の実力だと勘違いして、勉強そのものを辞めてしまうんですね。
若しくは、一度の成功が今までの苦しさを払しょくしてくれるぐらい嬉しかったから、あの苦しみにもうもどりたくないと思ってしまうのか。繰り返しやらなくなってしまうのです。
もちろん、一度解けたことはとても良いことです。けれど、それはあくまでも助けがあってのことであり、それと同じことが自分の力だけで再現できるかどうかが、ポイントです。
そこを忘れ、「もう出来たんだから」と油断をする。
国語でも、一度偏差値70を取ると、滅多にそこから落ちることは無いのですが、偶に落ちる子を見ていると、偏差値70を越えるまでは続けていた音読や読書の習慣を、もう目標達成したのだからと止めてしまうのです。
どこかで、もう達成したのだから!! と努力をそこで止めてしまう。
「である」ことと「すること」の評論文ではありませんが、実力がある状態と言うものは、行動をやり続けることによってのみ、維持できる。成績もそうです。止めてしまったが故に、それまで積み上げていたものはあっさりと崩れ落ちます。
恐ろしいほどの速さで瓦解します。
油断するタイプの子は、理解し、自分の能力を向上させることが目的なのでは無く、高得点を取れればそれでいい。兎に角、大学に受かりさえすれば、というのが目標になり、目標と手段が入れ換わってしまっているのが、殆どです。
追い詰められると、人間の本性が出てしまう。口ではどんなにいい事を言っていても、行動を見れば一発です。取れた!! 出来た!! と思った瞬間にそれを辞めてしまう子は、落ちます。受かる子は、出来た後に、嬉しくなって夢中で続ける子です。
-特徴その3 試験問題を見直さないor捨てる-
はい。今日受けてきた試験問題。まだ手許にありますか? それとも、捨ててしまいましたか?
そして、受けてきた問題を、見直したりしましたか?
全教科、とは言いません。
人によって、苦手科目をどうしても受けなければいけない事も有るでしょうし、受験の為に勉強した、という科目も有る筈です。
けれど、大学は殆どの人が自分の専門分野。専門的に勉強したいと思っている科目が、受験科目の中に入っているはずです。
文学部なら、国語。
法学部なら、国語+歴史。
外国語学部なら、英語+国語。
工学部なら、数学+物理、化学の人も居るかな?
医学部なら、数学+生物+化学。
それらは、自分が大学に通って専攻する分野である筈です。けれど、その専門的な分野の基礎学力に当たる受験問題で、解らない部分があった場合。
受かる子達はどうするかと言うと、解き直しをするんですよね。きちんと。
そして、落ちる子達はどうなるかと言うと、捨てる。若しくは、鞄の中に入れて、二度と見ないのです。これは、顕著な特徴です。
まさかあなたの試験問題。鞄の中でくちゃくちゃになってませんよね?
今日、家に帰ってきて、ちゃんと見なおしてますよね?
追い詰められた時に人間の本性が出る、と言います。「こころ」の先生も、追い詰められた時に本性が出た。
これを読んで、「やばっ!! やらなきゃ!!」と思っている時点で遅いです。言われなければやらないものであるのならば、あなたは然程その学びを身につけようとしていないのです。合格出来れば、それで良い。そういう考え方になっているということを、セルフチェックしてみてください。
自分でも、これを書いてて鬼だと思います。頑張ってきた子達に何を書いているのかとも思うのですが、けれど、今だからこそ、書けることもあるなと。
【まとめ】
受験に落ちる人の特徴3つ
・その2 油断する。
・その3 試験問題の見直しをしない。または捨てる。
あなたのセルフチェックに役立てば幸いです。
そして、「当てはまっている!!」と血の気が引いているそこのあなた。落ち込んでいる暇なんか、そんな贅沢な時間はあなたに与えられていません。
すぐ、後期の勉強を始めてください。今、この瞬間に、です。そして、自分の考え方に向き合ってみてください。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
コメント