受験に落ちる人の特徴 受験当日の態度を振り返ろう

受験対策
TeroVesalainen / Pixabay

3月も半ばを過ぎ、そろそろ大学受験、高校受験、中学受験共に、結果が出ている時期。

大学後期試験の結果もぼちぼち出ている時期でしょうか。

合格した方は、本当におめでとうございます。そして、結果として不合格。若しくは、第一志望に合格することが出来なかった人。

様々な進路の道の岐路に立っている時期です。

なので、受験を経験した今だからこそ書ける、受験の話を今日はします。

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【こんな行動を試験会場でしている人は、落ちる】

人の心は、行動や態度に現れます。

受験会場はある意味、ギリギリに追い詰められている状況と似通っています。だからこそ、その時のふるまいや態度は、ある意味ではあなたの本音であり、自分の姿を直視出来るチャンスとも言えます。

自分のどうしようもない部分が見えるのは辛いですよね。

どうしたって、カッコよく居たいし、映画や小説、ドラマの投じ様人物みたいに、さらりと困難な状況を乗り越えたいです。

けど、現実はそんなに都合よくは出来ていないし、逆に言うのならば自分の隠れていた駄目な部分を知る、切っ掛けになります。

当日、自分がどのように振舞ったのか。また、そんな友人がいたかどうか。受験会場を思い出し、少し考えてみてください。

自分。若しくは誰かが受験会場でしてしまった行動は、こんな意味を持っている。又は、心の声がただ漏れだった。その現実を、少し違った角度から、説明したいと思います。

そして、四月から受験生になる人達にも、先輩達の成功体験だけでなく、失敗体験を沢山知ってください。

人間は想像力で、人の経験を自分の経験に生かすことが出来る動物です。

そして、人が成長する時は、成功した時ではありません。失敗した時に、人は成長の階段を上ることを知り、失敗体験を沢山知ってください。

【強気な発言を大声でしている人の心理】

これは毎年受験を受けてきた生徒に聞く事なのですが、受験会場。特に、高校受験で多い現象です。(大学受験は、そもそも同じ大学を受ける人数が少ないし、受ける科目もばらばらだから、顔見知りを探す方が結構大変なので、これは余り観ない現象です)

それは、知らない人じかりに囲まれた時。何故か、会場中に響き渡る声で、受けた点数の自己採点を話している子です。

もちろん、語っている点数は、とても良い物です。

受験の解答速報が当日の夜。又は、次の日の早朝には解ってしまう世の中です。だから、自己採点をする時間的な余裕があるし、良い点数だったら安心できます。

けれど、安心するための自己採点だったら、満足し、「よし、明日も頑張ろう!」と思うだけで終わりですよね。点数を友達に話したとしても、友達にだけ聞こえる音量で話せば良いだけの話です。

けれど、大抵そういう子は、とっても大声です。

特に、点数だけは何度も連呼する。98点だったとか、90点以上だったとか。

ですが、そうやって試験会場で自分の成績をこれ見よがしに大声で宣伝している人は、ほぼ100%の確率で落ちます。120%と言ってもいいかもしれません。

余程のことがない限り、落ちます。

何故、そう言い切れるのかを、説明します。

-自己採点は必ず自分に甘くなる-

この自己採点、と銘打っているのは、あくまでも「一人で」行うものだと仮定してください。

冷静なお父さんやお母さん。塾の先生や、冷静な外部の目があるところで行う自己採点ではなく、あくまで自分一人でやるものです。

受験は、大抵当日に受けた問題を持ちかえることが出来ます。

後で自己採点出来るように、自分が書いた解答を問題用紙に書き写していたりすることが殆どですよね。

けれど、それがそもそも問題なのです。

書き写す、と言ったとしても、どうしても提出する解答用紙の方が先になる。問題用紙のメモは、おざなりになりがちです。

途中抜けていたり、どちらかで迷った選択肢を結局どちらにしたか、なんて結構あやふやに覚えているものですよね。

数学に到っては、問題用紙と解答用紙が同一であった場合、問題の内容すらも手許に戻りません。完全に記憶で採点することになります。

採点が甘くなる、と言っても、明らかに間違った解答を正解とすり替えることを言ってはいません。

甘くなるのは、微妙なものです。

国語の記述問題や、作文の判定。英作文の採点や、社会の記述問題。理科の説明をしなさいと、文章で答を書く部分や、記号でも選択肢がどちらを選んだのか、マークされていなかったり、二択までしか絞れていなかったり。そんなことって、本当に受験の解答用紙にはよくあることです。

けれど、90点以上、なんて点数は、それらが全て「正解」と判定しなければ出ない数字ですし、「取り敢えず怪しいけど、丸にしておこう」という部分が、必ず入るはず。

そんなあやふやな状態ででた高得点って、あなただったら安心できますか?

そう。安心なんか、出来ないんですよね。

どれだけ高い点数が出ても、不安で堪らない。

もし、全部の記述が外れていたら? 記号問題を全て逆を選んでしまったら? 多分合っていると思うんだけど、実はなに書いたかはっきり覚えていない部分もあるんだよなぁ………なんて、内心思っていたりいなかったり……

そんな不安を払しょくするために、本当に安心したいために、人は何をするでしょうね。

そう。安心をしたい。与えて欲しいっ!! って願う衝動が沸きでで来るんです。不安だから。

-これ見よがしな点数の喧伝は、不安の露呈-

人は、不安な時に安心が欲しくなります。

けれど、それが自分の中でわき出てこない時。そして、不安を正面から受け止めて、その怖さと正面から向き合う勇気が持てない時。

周囲から、安心を無理矢理奪い取ろうとします。

大声で、自分は出来た。点数高いから、自分は受かっている。君たちは落ちるだろうから、可哀想だねと言わんばかりに、連呼し、自分は有利だ。お前たちとは違うんだと、喧伝します。

そして、当たり前ですがその周囲の人々から嫌悪感に満ちた視線を食らうことになるのですが、それが向けられれば向けられるほど、「どうだ。羨ましいだろう」と喜びます。

ええ、それはもう、傍目で見ていて醜いほどに、喜んでいく。歪んだ喜びです。けれど、心の中は不安で一杯なんです。

そんなインスタントな安心を、周囲の不安を煽ることによって手に入れた人は、確実に調子に乗ります。

自分は大丈夫なんだと、不安があるから更に強く、大声を出す。

子犬が怯えて大声でほえるのと一緒です。

その本心は、「自分は出来ていないかもしれない」。だから、周りに大声で威嚇するのです。

-不安な時、向き合えない人は他者に攻撃的になる-

不安と言うものは面白いもので、それと向き合い、怖いけれども受け止めて乗り越えようとする人は、確実に成長します。

けれど、その不安から逃げ、逃げ続け、無いものとして、大丈夫だと振り払おうとすればするほど、肩に力が入り、何時もの自分とは違う、攻撃的な態度や、酷く悪辣な態度を取ってしまう。

不安を受け止めると、辛い状況になっていて、自分がてんぱっていることも、同時に認めなくてはならなくなります。

そんなことは出来ない。したくない。カッコいい自分で居たい。その願望が、冷静な判断を狂わせ、客観的な事実を曇らせて、自分に都合の良い事実をかき集めさせるのです。

受かった人も落ちた人も。

受験当日を冷静に振り返ってみてください。

あなたは、どんな態度をしていましたか? そして、どんな考え方をしていましたか?

もし、自分の醜い部分や、逃げの姿勢に気付けたのならば、おめでとうございます。それは、あなたの成長の証です。

辛いけど、それと向き合ってみてください。

 

明日は、受験を体験することで手に入れられるものをお話します。

ここまで読んで頂いて、ありがとうございました。

つづきはこちら

受験を経験することで身に付くもの 3っ

平均的能力から難関大に合格する人の特徴5つ~祝・阪大AO入試合格~ 

受験や資格試験に落ちる人の特徴3つ

 

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