今からでも間に合うセンター対策 解る古典文法解説 基礎編 その2


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こんにちは、文LABOの松村瞳です。

古典文法基礎編その2

とうとう実践編です。

見た瞬間に「げっっ!!」って思う問題、ありますよね………

【文法が嫌いになる理由は、大抵文法問題が問題】

タイトルの日本語が多少編ですが、本当に文法問題集って、何であんなに味気ないのですかね。

見るからに、「面倒」「やりたくない」「解るかよ、こんなの!」っていう雰囲気満載なテキストですよね。あれ見て、うきうきする人って、多分存在……するのかなぁ。

少なくとも、私は無理です(笑)古典大好きだけど。

今はやりの「うんち漢字ドリル」のように、なんとか文法問題を笑いながら解けるようなやり方って無いのかなと日々考えているんですが、テキスト自体を面白くするのならば、やっぱり意味が解る文章でやるのが一番だと思います。

【人間は、解るものに面白さを見出す】

なので、古典の文章上で分析をやり、その過程で辞書のように参考書や文法の教科書を使い、ある程度分析が出来るようになってから、文法の問題集をしてみる順序が良いかと思います。というか、それだと古文の訳も同時に覚えることが出来るので、徹底的に本文で練習するのが、吉。

だから、絶対に予習していってくださいね。

予習の時に、クイズみたいにやっておくと、授業が答え合わせになるので結構楽しいです。そして、なんだかんだ言っても古文って、1000年近く残っている大ベストセラーなので、内容は面白いものが多いのです。

なので、話を楽しみながら、クイズに挑戦! ぐらいの感覚でやりましょう。

【練習の時には、解りやすい文章で】

いきなり、「源氏物語」とか行かない。起訴は大事です。狙い目は、宇治拾遺物語あたりが最適。

高校受験で使われている古文の問題などが、高校生が文法分析で使うには最適です。

【実践】

今回は、昨日紹介した、過去の助動詞「けり」を使います。

題材は、宇治拾遺物語の「児のそら寝」から。内容は、お寺でお坊さん達が夜中に牡丹餅(当時の超高級スイーツです。たまにした食べられない貴重品)を作っていて、それを聞いた児子(お寺に召し仕えている子供)が、「出来あがるのまで待ってたら、悪いかな……」と気になりつつも、寝たふりをしていて、もちろんそれはお坊さんにバレていて、それをからかわれるほっこりした話。小さい子が、夜中に大人が食べてるスイーツを欲しいけど、寝なきゃならないし……でも、きっと起こしてくれるしっ……でも、無くなったらどうしようっっ!! って思いながら、寝たふりしている感じの話。今でもありそうですよね。

-本文-

今は昔、比叡の山に児ありけり。僧たち、よひのつれづれに、「いざ、かいもちひせむ。」と言ひけるを、この児、心寄せに聞きけり。さりとて、し出ださむを待ちて寝ざらむも、わろかりなむと思ひて、片方に寄りて、寝たるよしにて、出で来るを待ちけるに、すでにし出だしたるさまにて、ひしめき合ひたり。

-訳-

今となっては昔のことだが、延暦寺に児子がいた。僧たちが夜の退屈な時間の時に、「さあ、牡丹餅を作ろう!」と言ったのを、この児子は期待して聞いていた。けれども、僧侶たちが牡丹餅を作り上げるのを待って寝ないのも、きっと良くない事だと思って、隅によって寝ているふりをして、出来あがるのを待っていたところ、背後に感じる気配では、既に牡丹餅を作り上げてしまった様子で騒ぎ合っている。

-「けり」をチェック-

今は昔、比叡の山に児あり①けり。僧たち、よひのつれづれに、「いざ、かいもちひせむ。」と言ひ②けるを、この児、心寄せに聞き③けり。さりとて、し出ださむを待ちて寝ざらむも、わろかりなむと思ひて、片方に寄りて、寝たるよしにて、出で来るを待ち④けるに、すでにし出だしたるさまにて、ひしめき合ひたり。

はい。こんなに短い文なのに、四つもあります。

-動詞分析-

では、①~④まで、見て行きましょう。

過去の助動詞の「けり」は、連用形にくっつきます。上は必ず、連用形。

①は昨日解説した通りの復習です。

ありけりの「あり」は、ラ変動詞の連用形。

②は「言ける」です。「言ひ」の分析。

ポイントになるのは、「言ひ」の「ひ」

「ひ」って、何行ですっけ? ハ行ですよね。はひふへほ。

それで、終止を考えると、「言ふ」になるのが解る。

ハ行という事が解ります。

そして、ここで特殊系の6種をずらっと確認。




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ラ変、ナ変、サ変、カ変は無し。下一は違う。上一は、全て終止が「る」で終わる動詞なので、却下。

通常系の3種です。見分けは、未然の「ず」をくっつけると……

「言ふ」が、「ず」を付けると、「言はず」になりますよね。「は」は、「Ha」 a段です。ここで古典の文に慣れていない人だと、「言へず」もアリなんじゃ? と思うかもしれませんが、本文を音読している解ります。無いんですね。「言へず」って言葉。現代語が「言えない」って変形が出来るから、それに引きずられるのかもしれませんが、微妙だなと自分の感覚を疑ったら、古語辞書に手を伸ばしてください。確認は大事です。

少し専門的な事を言うと、可能動詞では判断しない、という事です。出来る出来ないは、日本語では助動詞などでくっつけるので、「言へず」となると、「言う事が出来ない」という意味になってしまうので、アウト。「言はず」は、単純な「言わない」という意味になるので、こっちを選択します。

一番、プレーンな素の状態で判断するのですね。

変形は、「は//ふ/ふ/へ/へ」と変化。四段です。

なので、②は、ハ行四段動詞「言ふ」の連用形。で終了。

だかだか行きます。

けり。

連用形は決定。「聞き」の「き」に注目。カ行です。だから、終止は「聞く」

特殊系6種。どれも引っかかりません。

通常系、3種。「ず」をくっつけると……

「聞く」が、「聞かず」と変化。「か」は、a段です。で、四段決定。変化は、「か//く/く/け/け」(ここでも同じく「聞けず」には、しない事。)

答えは、カ行四段動詞「聞く」の連用形。

④待ける

「待ち」の「ち」はタ行。で、終止は「待つ」

特殊6種は全然引っかからない。通常3種で「ず」をくっつけ。

「待つ」が、「待たず」となり、「た」はa段。四段決定。変形は「た//つ/つ/て/て」(同じく、「待てず」にしない事。待つことが出来ないって、不可能の意味になってしまいます。「待たない」の単純な意味になるように、判断)

答えは、タ行四段動詞「待つ」の連用形。

【実践終了】

はい。これ、難しいですか?

逆に、「あれ? 四段ばっか???」「簡単すぎない……??」と皆、目を丸くします。そう。そんな程度なんです。文法なんて。

けど、文法の教科書って、取りあえず全種類出さなきゃっていって、難しいものも全部一緒に覚えさせようとするから、ややこしくなる。

明日は、もっと実践をしてみましょう。

文法、解れば超楽ですよ。古典。

ここまで読んで頂いてありがとうございました。

 


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