7月25日に文京区にある「千石たまご荘」さんで行わせていただいた、読書感想文講座。
夏休み開始直後ということもあったんでしょうが、午前、午後の2講座の予定が、申し込み多数で急きょ3講座目を設定するほど、沢山のお子さんに来ていただきました。
本当に、皆さま、ありがとうございました。
「うさぎとかめ」のお話しを使って、どうやって読書感想文を書くのか。1時間の講義でしたが、教えていてしみじみ感じたことをまとめてみます。
【読書感想文講座を通して思ったこと】
-読書している子が多い-
昨今、読書しない子が増えている、増えている!!と盛んにテレビで報道されていますが、今回来てくれたお子さんたちは、殆どの子が本をしっかりと読んできてくれていました。文京区だからなのかな。それとも、宿題だからはやめに読み終っていたのか。
読んでいない子の方が多いだろうなと思っていただけに、これは嬉しい誤算です。
中には、本が大好き!!というお子さんも。
-共通の課題は、アプローチの仕方-
本は読める。
読むのは、楽しい。
けど、書けない。感想は、「面白かった」で止まってしまう。
どうやって書けばいいのか解らない。そう、感想は皆ちゃんと持っていて、しらないのは「どうやって書けばいいのか」です。
そこさえ解ってしまえば、後は簡単なんですよね。読書感想文。
-「書ける!」と思う内容を見つけ出すと子どもは勝手に書きだす-
質問で頂いたのは、「この本だったら、どういうふうに書けばいいの?」という質問。
参加者の子どもさんから、一番面白かったところや、本の内容を聞いて、「こういうアプローチがあるよ。」「ここの部分の台詞を言われたら、どう思う?言われたことあるかな?」と質問すると、思い当たることがちらほら。。。
その経験を書いてみたらと勧めると、皆、一様に顔をぱぁっ!!と輝かせるんです。
それだったら書けそう!!って思えると、一気に文章って書けるんですよね。本当に。
コツは、凄く単純です。心に残った一文があれば、読書感想文って書けちゃうんです。
-最大の難関は出だし-
最大の難関は、出だしです。
冒頭をどのように書くのか。そのきっかけさえ掴んで、その後の展開の仕方を学べば、後は書き足していくだけです。
受講後、数日して参加してくれたお子様のお母さまから、「書き上がりました!」と連絡をいただきました。
道筋さえきちんと解っていれば、子どもはむしろ、書きたいことが山積みなんだなと思いました。
そして、低学年になればなるほど、まだ本を読むのに精いっぱいなので、その感情を言葉に。文章にするには、外からの手助けがいる、ということも同時に解ってきました。
-子どもを文章嫌いにするかどうかは、親次第-
今回、低学年は親子参加という形で告知をさせていただきました。
小さければ小さいほど、お母さんと一緒の方が、子どもは書きやすい。言葉につまった時、お母さんと話したり、質問されたりすることで、すらすら書ける子が多く居ました。
案外、こどもはみんな文章が上手になる素質を持っていて、傍にいる大人の影響で書くことを覚えて行くのかなと、思います。
【まとめ】
-読書感想文は、本の感想を書くものではない-
意外と思われるかもしれませんが、読書感想文は「本の感想を書くものではない」と言うことです。
じゃあ、何書くの?って話なのですが、単純です。人って本を読むとき、想像の世界を使います。頭の中でその世界観を描いたり、主人公に感情移入したりする。
話の中に入り込めば込むほど、そこには「自分」がちゃんと居るんです。
-読書感想文は読書を通して、自分の体験や考えを書くもの-
なので、書くことはおのずと決まってきます。
主人公と同じ体験をしたことは無いか。
同じ様な気持ちになってことは無いか。もし、同じ状態になったとしたら、自分はどうするのか。その理由は何なのか。
それを書くだけ。
-必ず、理由・原因をはっきりと-
ポイントは、思ったこと+理由、原因をしっかり書くこと。
主人公の行動に対しても、どうしてそうしたのか。その気持ちの変化を考え、自分なりに書き表す事が読解力です。
こうして考えてみると、読解力って人の気持ちを測ることと全く同じことなのかもしれません。
【予告】
そして、有難いことにお問い合わせを複数いただきまして、今度は8月お盆過ぎに、もう一度読書感想文講座を開くことになりました。
今度は、コツだけでなく、がっつり最後まで書きあげてもらいます。
読書感想文って、一人だと中々出来ないもの。
大人だって、文章書くの、後回しになること多いですものね。子どもなら、なおさらです。
なら、みんなと一緒に、閉じこもってやっちゃいましょう。
作家さんとかが締め切り前に閉じこもる缶詰め状態を一日作って、まとめてやり上げちゃいましょう!!
数日中に告知できると思いますので、しばしお待ちを。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
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