【書き方を学ぼう】
-本来、人は語りたい生きもの-
ここで基本的なことを1つ。
私たちは皆、おしゃべりが大好きです。人と話すのが苦手、という人もいると思いますが、「好きなこと」に限定したら、どうでしょうか。
「好きなこと」を「好きな相手」と一緒に喋るとしたならば。
好きな映画を観て、友達とそのまま感想を言い合ったり、漫画やドラマの好きなシーンを話し続けたり。
延々と喋りますよね。
そう。人は、語りたいことを沢山、その胸の中に抱えているんです。ちゃんと、「書きたいこと」「話したいこと」「伝えたいこと」は誰もが自然に持つものなのです。
-自分の意見をまとめる練習にもなる-
けれど、それを「書け」と言われると、途端に止まってしまう。
どうまとめていいかが解らないからです。
けれど、頭の中でもやもやしていたり、感じていたりすることは、書き出す事によって整理されたり、新しいことに気がついたり、色んな発見があります。
「書く」って、自分のことを知る行動でも有るのです。
-書くことに対する抵抗感を、小学生のうちに下げるチャンス-
子どもは素直です。
嫌なことは、素直に嫌。
好きなことはとことん好き。
強制されたり、自分の意にそわない事をやらされることは、大人だって嫌です。
だから、小学生の間に抵抗感を下げる。書くことに対しての、嫌な感覚を無くし、むしろ書くのが楽しい感覚を身につけておく。
すると、後は抵抗感がないので、勝手に伸びて行きます。
中学、高校と上に上がれば上がるほどに、自分でメモを取れる人間が成績も上がりやすい。
ただ、先生の書かれた文章をそのままノートに書き写しているだけの子は、必ず成績が落ちて行きます。
けれど、自分の意志で文章を書ける子は、頭の中で整理をし、文を書ける。
だから、ノートがきちんととれ、理解能力も上がっていく。
物凄く単純なんです。
-書くことを知った子は、どんどん書ける子に-
書くのが楽しいと知ると、どんどん書くことに対して前向きになります。
ピアノをやっている子の成績が高くなることは、多くの実験で立証済みですが、文を書くことも指先の運動です。
自分で鉛筆を持ち、自分の考えを書きながら整理する習慣を持ち。、そのことが楽しいという意識が芽生えれば、後は自分で勝手に前に進んでいきます。
「もっとやりたい」
そう思わせるのが、何よりのコツになります。
-逆にマイナスイメージを持つと、社会人まで逃げ続ける-
その逆を考えてみましょう。
文章を書くのが嫌い。
本なんて面白くもなんともない。
けど、少なくとも勉強って、本を読んで、それをノートにまとめて、文を読んで、理解をすること。
そして、受験やテストで求められている能力は、理解した内容を質問に合わせて、まとめて、文章で答えることです。
記述問題や文章問題で、どれだけ苦労した人が多いのか。
それは、あなたの能力が低かったからではなく、ただ単に書き方を知らなかった。ただ、それだけのことなんです。
数学で言うのなら、解き方を教えられずに、連立方程式を解けとか言われるのと同じです。
それで出来ないと、「何で?」「サボっていたの?」とくる。
逃げ続けるのも、道理ですよね。誰だってそんなの、やりたくなくなる。
【書くのは、才能じゃなく、習得可能なただの技術】
-文章は自転車の乗り方と一緒-
皆が誤解しているのですが、文章を書く技術は、才能では有りません。
それこそ、100年も名前を残す作家や詩人になろうとするのならば、言葉に対するセンスや感性は必要でしょう。
けれど、文章はただの技術です。
方程式と一緒。知ってしまえば、誰もが当たり前のように使えるものです。
自転車の乗り方を、一度身につけてしまえば忘れることは有りませんよね? そして、乗る時に戸惑う事もない。
それぐらい、単純な技術なんです。
けれど、苦手意識が強くなってしまうと、やりたくなくなってしまう。どうしても、避けてしまいがちになってしまう。
-知ってしまえば、後は自動-
でも、一度身につけてしまえば、後は自動です。慣れてしまえば、考えなくても出来るようになってしまう。そんなものなんです。
それを小学生で嫌になってしまったら………どう考えても、待ち構えているのは、地獄ですよね。
だって、課題や提出物でどれだけ文章を書かなくてはならないのか。
2020年からはセンターも変わり、より読解力、記述力の能力が問われるようになっていく。
そして、「国語の問題」が解けても、文章能力は身に付きません。
受験問題が解けても、文章能力は長けません。けれど、文章能力が上がると、受験問題は簡単に解けます。確実に、解けます。
-課題図書なんかくそくらえ-
課題図書、面白いですか?
タイトルから見て、面白い、読みたくなる本。毎年、この時期に本屋さんに行くたびに見るのですが、どうにもなんか、説教臭い本が多いんですよね。読書感想文の本だと思って見るからかな。
もちろん、良い本も沢山あります。
感動する本も多いし、考えさせられるものも有ります。
けれど、大事なのは「課題図書だから」ではなく、「自分が好きだと思ったもの」を手に取ってほしいのです。
どんな本だっていい。
どんな話であっても、その子が好きだと思えるのならば、それでいいんです。
むしろ、それ以外の本で書く意味が、見当たりません。
-自分が好きで心の底から面白いと思える本を選ぼう-
ワンピースなどに代表されるように、好きな漫画のことだったら、皆際限なく喋るし、読んでいると夢中になるのか、皆無言になります。
そんな風に、夢中になれる本を選んでほしい。
本屋さんや図書館に行き、本を実際に見て、表紙やタイトルに惹かれたり、なんとなく引っかかったものを、手に取ってほしいのです。
人は、誰かから与えられたものよりも、自分でえらんだものの方が好きになります。課題図書だから選ばなきゃいけない、なんてルールは本来無いんです。
好きなものを、好きなように、書く。(ただし、技術を知った上で)
それが出来あがった時、「ああ、何だ。読書感想文って、結構楽しく書けるかも」と思った瞬間、文章に対するストレスは激減します。
けれど、好きでも惹かれもしない本を、ただ「課題図書だから」という理由で手に取り、苦しみ抜いて読み、「面白くないって感想だけじゃダメなのかな?」と埋められない原稿用紙に恐怖し、せきたてられる。
更に出来なかったら、努力不足の判定のおまけつきです。
これで平気だって言ったら、その子は本気でマゾですね。我慢強いにもほどがある。
-うさぎとかめだって、りっぱな読書感想文は書ける!!-
なので、超かんたんな童話や寓話でも、5枚ぐらいの原稿用紙は埋められる。
読書感想文なんて、自分が惹かれた1エピソードがあれば十分書けます。
本気です。
書く技術さえあれば、どんな話であっても書けます。
それも、面白く、楽しんで。
今年、ご縁があって東京でワンコイン読書感想文講座を開くことになりました。
ランチもついてます。(別途料金有 詳しくは詳細を)
読書が楽しくない子、苦手な子、書くのが嫌いな子、好きだけど書けない子。読書感想文をとっとと終わらせて、楽しく夏休みを過ごしたい子。
そして、自分の意見をしっかりと文章に書けるようになりたい子。
文章で、自分を表現したい子。
たった1時間で文章に対する意識が変わります。
申し込みフォームは、こちらから。
参加費、1人500円。
【まとめ】
-読書感想文で本嫌い、書くのが嫌いになるのは勿体なさすぎる-
読書感想文が嫌だなぁって思っている子は、頭が良く、優秀な頭脳を持っている子です。
文を書くことが苦手だと、ちゃんと解っているんです。
努力した経験が必ず有るはず。やって、努力した経験がある子なんです。
頑張ったのに、報われないのって悔しいですよね。嫌ですよね。
だったら、覆しましょう。
-楽しい書き方を学ぼう-
講座では、真面目な話なんかしません。
というか、私はしたくありません。
お願いです。
「いや、読書感想文は苦しむもの。本って、努力して、苦しんで読むもののはず」
という人は、来ないでください。
楽しく書きたい。楽しい書き方を知りたい人たちに向けての、講座です。
夏休み、思いっきり楽しいものにしましょうね。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
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