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5/15 滅びの名文 「伊勢物語」に思いを馳せる平家一門 平家物語7巻70章「平家一門都落ち」その4

平家物語が名文と呼ばれるのは、区切りの部分に冒頭のようなリズミカルな文章が挿入されているからです。 今回の部分は、方丈記のわびさびを少し漂わせた文章。 知らずに読めば、鴨長明の文章かと思ってしまいそうです。 そして、「いざこと問わん 都鳥」...
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5/8 宗盛の鼓舞 追い込まれた平家の家人たちに訴える演説 平家物語7巻70章「平家一門都落ち」その3

さて、事ここに至って、全く大将らしい行動や言動を出来ていなかった宗盛ですが、やっと大将らしい発言というか演説が家人を前に行われます。 ですが……どうにも木曾義仲と比べてしまうと何とも言えない頼りなさが漂っているなぁと感じてしまうのは、これを...
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5/1 歯が抜けるように崩壊していく平家 平家物語7巻70章「平家一門都落ち」その2

こうやって都落ちの部分を読んでいると、沈む船から逃げ出すように逃げて行った人たちの後世を考えずにはいられません。 藤原氏一門であるのならば、京で生き延びることは出来るでしょう。 けれど、平家一門から逃れた人々のその後は、たとえ安定した地位が...
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4/24 武士の鏡 畠山家の長 重能のエピソード 平家物語7巻70章「平家一門都落ち」その1

さて、平家一門の都落ちがいよいよ本格的に始まります。 この、一度支えを失ってしまうとパニックになってしまうと総崩れ……という流れが平家には要所要所に見られますが、逆に言うのならばそのパニックから立ち直ることがどれだけ難しいかということなので...
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4/17 ただ一つの歌に生涯をかけた武士 平忠度 平家物語7巻68章「法皇鞍馬落ち」その3

平忠盛の六男として生まれた忠度。 その生まれや出生の詳細ははっきりとは解っていませんが、その中の一つには藤原家の娘を母に持つ説も存在しています。おそらく、忠度の歌の才能は、平家からではなく、公家の血筋からなのではないか、という考えが当時から...
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4/10 持ち出された三種の神器 摂政に見捨てられた平家 平家物語7巻68章「法皇鞍馬落ち」その2

法皇が居なくなったことが解ったとたん、平家は本格的に動き始めます。 この流れを思うと、後白河院の嗅覚の鋭さと運強さは目を見張るものがありますし、ここで法皇と共に都を去っていたのならば、かなりその後の状態は変わるはずですし、逆に言うのならば法...
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4/3 自分だけ抜け出した法皇・後白河院 平家都落ちの始まり 平家物語7巻68章「法皇鞍馬落ち」その1

さて、有名な平家都落ちのくだりへと入っていきます。 東海道では頼朝に負け、北陸道では義仲に負け、更には様々な軍団がどこから攻めてくるのか解らない怖さからパニックになり、上から下から大騒ぎとなります。 (まぁ、そこで行家の名前が出てくるあたり...
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3/27 知らぬは平家ばかりなり 平家物語7巻67章「平家の一門願書」

比叡山と義仲の間に書簡のやり取りがあったことなど露知らず…… 南都は無理だけれども、叡山なら何とかなるのではないか、という下心が透けている書簡なのですが、南都と叡山は最澄がいたころからの犬猿の仲なので、南都と関係性が悪くなっても比叡山との仲...
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3/20 義仲の巧みな交渉術 平家物語7巻66章「義仲山門牒状」その3

さて、義仲の快進撃の噂が日本全国に響き渡ったあたりで突然比叡山に届いたお手紙。 それに対する返答として、山門は上から下から大論争となりました。その中で興味深いのは、仏の教えを体現することが主たる存在意義のお寺が、「平家は落ち目だ。開運してい...
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3/6 義仲の巧みな交渉術 平家物語7巻66章「義仲山門牒状」その2

さて、牒状の本題です。 これまでのあらすじを読んているかのごとくに、以仁王の令旨が巻き起こした源氏旗揚げの切っ掛けが書かれおります。 これは、平家物語が巻物として出来る間、どれほどの間が空いたかははっきりと分かっていませんが、誰もが巻物を手...

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