こころ

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夏目漱石「こころ」16〜問題から逃げ続ける先生 〜

「こころ」解説、その16。 今回は、先生の結婚の申し出の後のシーンとなります。 「お嬢さんをください」と奥さんに頼み込み、そしてそのプロポーズがあっさりと受け入れられた後。先生は放心状態で散歩に出かけます。その際にお嬢さん本人ともすれ違いますが、結婚の申し出の事は自分の口からは一切出しません。他愛もないことを会話であいさつ程度に交わすのみ。 そして、延々と散歩をしながら、今頃奥さんはお嬢さんに自分の申し出の話をしている頃だろう、とぐるぐる考えるのです。たとえ声は聞こえなくとも、そんな話をしている時に、同じ屋根の下にはいたくなかった。気づまりで、どんな顔をしていればいいのが解らなかったのでしょう。 その散歩から帰って来てからのシーンとなります。
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夏目漱石「こころ」15〜 先生の告白とお嬢さんの気持ち〜

「こころ」解説、その15。 先生の結婚の申し込みの告白シーンです。決定的なKに対する裏切りのシーンでもあり、この告白が数十年後。今の先生を殺してしまう原因のひとつとなる、行動でもあります。 そして、この遺書は先生が昔の出来事を思い出しながら...
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夏目漱石「こころ」14〜疑心暗鬼が導いた最後の決断〜

「こころ」解説、その14。 夜中の夢のような奇妙な問いかけから一転。先生は、もう大丈夫だと思っていた、Kの「覚悟」という言葉に、疑心暗鬼にかかります。 Kが口にした、「覚悟ならないこともない」という言葉。この言葉を、先生は「お嬢さんへの恋心...
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小説読解 夏目漱石「こころ」13〜深夜の問いかけ〜

「こころ」解説その13。いよいよ、物語は佳境に差し掛かってきます。 つまらない、と取られがちな純文学ですが、一つ一つ詳しく読み解いていくと、複雑に絡み合った人の心の動きがとても細やかに書きこんであります。 そして、ちょっとここからは推理小説...
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小説読解 夏目漱石「こころ」12 〜先生の卑怯な行為とKの覚悟〜

「こころ」解説、その12。 今回は 大修館書店発行では、192p上段~ 筑摩書房発行では、165p下段~ 小説の段落番号 42のシーンからです。 居直り強盗のごとく、開き直ったように見えたK。そのKが続くシーンでどのような会話を先生と交わしたのか。 そして、先生はどんな卑怯な行為を行ったのか。 続きを読んでみましょう。
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小説読解 夏目漱石「こころ」11~エゴに満ちた見せかけの善意~

「こころ」解説その11。今回は、昨日の続きのシーンです。 この場面は多くの定期テストで取り上げられるシーンであり、この小説のクライマックスに向けてのターニングポイントであり、大きな謎に満ちているシーンでもあります。
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小説読解 夏目漱石「こころ」10~復讐以上に残酷な行為~

「こころ」解説その10. 今回は、上野公園散歩のシーンの後半です。 そして、行動を起こさない先生が、唯一Kに対して行った反撃の場面です。 大修館書店発行では、190p下段~ 筑摩書房発行では、164p冒頭~ 小説段落番号41の場面となります...
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小説読解 夏目漱石「こころ」その9~臆病ものが攻撃に転ずる瞬間~

「こころ」解説その9です。 今回は、ずっと臆病で、人の観察ばかりをし、一切行動を起こそうとしなかった先生が動くこと。つまり、Kを攻撃することを決心するシーンです。 大修館書店現代文B上巻では、188p~ 筑摩書房精選現代文Bでは、161p~ そして、小説の段落番号は40の部分です。 Kの意志の固さや、その行動力に怯えていた先生が、動く。行動することを決意するとしたら、どんな時なのか。 その心理も含めて、解説していきます。
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小説読解 夏目漱石「こころ」その8~先生のエゴ~

「こころ」解説、その8。小説での番号表記39段から。 筑摩書房発行 精選現代文B159ページからの部分になります。 大修館書店発行の教科書には抜粋されていませんが、ここでもKと先生のとても大事なやり取りが垣間見えます。そして、夏目漱石が何故この小説のタイトルを「こころ」としたのか。その意味が見えてくるのもこの部分です。
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小説読解 夏目漱石「こころ」その7~Kの謎めいた行動~

「こころ」解説、その7. 今回は、Kの謎めいた行動に対して、まとめてみます。 今回取り上げる部分は、大修館書店発行の教科書には載っておらず、筑摩書房発行の教科書には157p~から掲載されている部分です。

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