こんにちは、文LABOの松村瞳です。
夏休みシリーズ三回目は、テキストの解き方、小学生編。
「えっ? ただ解くだけでしょう?」
と思う人がほとんどでしょう。けれど、やり方って何事にも存在します。特に、国語の勉強の仕方が解らない、という人は必見。レベル別に書いていきますので、是非参考にしてください。
【質問は最高の勉強素材】
国語のテキスト問題と言うのは、非常に良く出来ています。
普段、私達の脳は文章を読んだとしても、何となく解った、と思ってしまったらそれ以上の働きをしようとはしません。けれど、自分の意識以外の所から質問をされると、途端に色んな事を考え始めます。質問って、考え始める切っ掛けになってくれるんですね。
しかも、算数・数学の様にパターンが決まっているものでもないので、国語は応用力が付く。
夏休みを利用して国語力を上げたいと思っている人は、是非夏休みのテキスト以外に、何か国語のテキストを一冊やり遂げると、良いかもしれません。本屋さんへ是非足を向けてみてください。
【読む時に、色ペンを持つ】
本に何かを書きこむのが嫌だと言う方は多いと思いますが、国語のテキストなら話は別。
夏休みだけの付き合いです。しかも、短い文章なので、必ずペンを持ってテキストを読みます。
この時、出来れば発色の良い蛍光ペンか、色鉛筆を用意して下さい。後ろに透けない色鉛筆が個人的にはお勧めです。
下の画像はペンテルが出しているMulti8という色鉛筆。一本で8色つかえて、非常に便利です。文具品としては高いですが、余裕で一年近く持ちます。
組み合わせは、黄色とピンク。黄色と水色。オレンジと水色。等の様に、真逆な色で、下の文字が良く読める薄めのモノを選択してください。自分の好きな色の組み合わせで、というのも大事なポイントです。
【読む時は必ず、二度読む】
そして、此処でもポイント。
文章を読む回数は二度。
一度目は、たったこれだけ? あなたの文を劇的に上手くする方法 その1~3でも書いた、接続詞を全て引っ張ります。もう、これは大学受験まで仕えるテクニックなので、是非身に付けてください。
接続詞は大事なものです。文の目印と言っていい。なので、手掛かりをマークする。これを習慣化するためにも、必ずチェックを入れること。
二度目は、今度は接続詞をひいた色ペンとは違う色を選択して、「多分、ここら辺が重要なのかな~」と思うところに線を引っ張ってってみてください。最初は適当で構いません。クイズと一緒です。
そこで引いた場所が、後で聞かれる問題の解答に当たっていた部分だったら、ビンゴ!! 上がりっ!! と思って、予想を争うゲームみたいに遊び化して読んでみる。
遊びは最強の勉強ツールです。
当たれば楽しいし、外れれば悔しい。勿論、この時問題は下敷きなどで隠して、見ちゃ駄目です。ズルはしない様に。
国語の点数が下から上がっていく子の答案は、とてもぐちゃぐちゃで汚いです。色んなところに線が引っ張ってあって、読めない程なんですが、逆に点数がどんどん下がっていく子は、まっさらです。何一つ、線が引いてない。接続詞すら、引こうとしません。意識の中には引いた方が有利だと解っているようなのですが、テストという極限状態になってしまうと、色んな事が頭の中から抜け落ちるのでしょうね。「線を引くのを忘れた」「そんな時間無かった」と彼らは言います。
なので、これはもう何も考えずにやるのが当たり前、ぐらいの感覚になった人間が勝ちです。クイズあての遊びを利用して、コピーできる環境に有るのならば、お父さんやお母さん、お友達と一緒に同じ問題でどれだけ重要な部分を当てられるか、遊びながら線を引っ張ってみてください。
【線を引き終わったら、その部分だけ繋げて読んでみる】
テキストに抜粋されている文章は、それだけで起承転結がきっちり解るように分割されています。なので、接続詞も入れて、自分の引いた部分だけで意味が通じるかどうかを、繋げて読んでみる。
おかしな文章になったら、何かを足したり、引いたりしてみる。
簡単な要旨まとめです。要旨は接続詞の前後文と筆者の主張を抜き出せば、完成します。『要旨』と聞くと、「げっっ!!」と皆嫌な顔をしますが、なんてことない。接続詞さえ使いこなす事が出来れば、単純です。自分で敵を大きくしないこと。慣れれば、簡単です。やだな、面倒だなと思う事は、大概慣れてないだけです。慣れましょう。慣れたら、簡単だから。
【実際に、解く】
後は、解くだけです。間違いなんか気にせず、自分が解答だと思うものを、好きに書いてください。
記述のポイントは、兎に角埋めることと、主語と述語をちゃんと入れること。どこかしら変な文章になっている時は、主語と述語がおかしなことになっている筈です。それを気に掛けてみてください。
【まとめ】
テキストをする時には、必ず色ペンを2本用意。
1度目は、接続詞。
2度目は、重要だと思う部分をマーク。
質問は見ずに、訊かれそうなところを予想して、引く。
引き終わったら、マークしたところだけ、つなげて読んでみる。
準備が終わったら、解く。
単純な事ですが、『大事なところが出てきたら線を引く』と言う事は、国語の問題では必須のテクニックです。当たり前の様に出来る事が、一番。夏休みで、習慣化してしまいましょう。
不思議なのですが、大体偏差値50~70くらいまでは、この汚い答案が続きますが、70を抜けてくると、途端に線が全く引かれていない答案が続きます。もう引かなくても、解るようになったから引く必要が無くなっていくのです。
そして、彼らに「どうして引かないの?」と聞くと、「だって、解答が浮き上がって見えるから、必要ない」と応えます。
嘘の様な、ほんとの話。
これ、誰でも出来ますよ。チャレンジして、慣れれば誰だって出来ます。
明日は、中学生編。
此処まで読んで頂いてありがとうございました。
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