自分に優しくなろう 新学期に向けての3つの心構え

心のメンテナンス方法
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こんにちは、文LABOの松村瞳です。

心ときめく新学期。

今日から学校! という人も多いと思います。

やっと長い冬が終わり、春っていろいろうきうきする季節ですが、「今年こそは!!」「新学期こそは!!」「中学生or高校生になったんだし!!」と意気込んでいると、五月にエネルギー切れをしてしまいます。

そう。五月病、ってやつですね。

そうならないように、新学期の準備として、心構えのポイントを3つまとめておきます。

ポイントは「自分に優しくなろう」です。

「自分にやさしい」と「自分に甘い」は違います

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【テスト直前に慌てる前に】

どうやったら勉強にできるようになりますか?

どうしたら、嫌いな教科をやれるようになるのかなと、この季節は生徒からそんな質問を沢山貰います。

「楽しくなければ勉強は身につかない」「苦しくなったら、勉強を嫌いになるだけでなく、自分も嫌いになるよ」とずっと言い続けているからなのでしょうが、皆。やっぱり、楽しく勉強したいんだなって伝わってきます。

勉強はしたい。けれど、辛いことはしたくない。

頭のいい子たちは、とっても楽そうに、楽しそうに見える。そんな風になりたいのに、慣れない。そんなジレンマが、話していても伝わってきます。

そんな時に、

「貴方が努力してないからだよ」
「頭悪いから、もっと努力しないと」
「あの子はもっとやってるよ」

と言っても、逆効果です。

皆、努力したいんですよね。でなければ、相談なんかしてこない。

どうにもならない状況を変えたい。けど、何をしていいのか分からない。そして、努力したいけれど、続かない。

そんな子に限って、もっと酷いノルマを自分に課したり、到底できそうにない計画をたてたりします。

その原因のほとんどが、「不安」だからなんですね。

そんな子ほど、「少しペース落とそうか」とか、「全部やろうとしない」とか、現実的なステップを探すと、「こんなことをしている場合じゃないんじゃないか」「もっと頑張らなきゃいけないんじゃないか」とか考えて、テスト前に徹夜したり、無茶なことをやりたがります。

多分、今週中に春休み明けのテストがある学校が多いと思うのですが、その直前にどうにかしようとする子は、本当に多い。

けど、受験も含めて、勉強なんて長丁場です。

一回の失敗が、全部の失敗に繋がることはありません。要は、最後の瞬間に勝っていればいいわけです。

だからこそ、まず受け止め方を変えましょう。

人には皆、才能があります。問題は、それをどう伸ばすかです。(参照⇒「贈り物」としてのノブレス・オブリージュ 解説 その5 まとめ)

だからこそ、ドタバタせずに、準備を整えましょう。

【新学期に向けての準備】

-その1 できる事をする-

人間はできない事に対してやる気と言うものが、湧きあがってきません。そして、やる気が起きないと、行動しないのもまた人間です。

その原因は、「できない」と思い込んでしまうと、それに向き合うことがとても辛くなるからです。

「できない」ことほど、人間辛いことはありません。その「できない」ことに強制的に向かわされるのですから、やる気なんか起きるはずもない。

点数を高くとれる子たちや、点数を延ばしていった子たちは、さぞや頑張っているんだろうな。頑張れるっていいな。

そう勘違いしている人がとっっっっても多いのですが(笑)、彼らはできる事を積み上げていっただけなんですよ。本当に。

できる事を積み上げていくと、できない事もできるようになる、という成功体験を多く積み上げているから、できない事にぶつかると、「じゃあ、どうやったらできるようになるだろう」とすぐ、方法を聞いてきます。

で、できる事を一つずつ。地道に積み上げていくだけなんですよね。

だからこそ、無理だなぁ。苦しいなぁ、と思ったら、ちょっと立ち止まってください。

で、「これだったら、自分にもできるな」と思うことを一つでも良い。見つけてください。

そんなの急に思いつかないよ!! と言う人に、おすすめの課題

・家に帰る。
・鞄を玄関に放り出すのではなく、いつも勉強している場所の横で下す。
・鞄を開ける。
・椅子に座って、その日の宿題でも何でも、やりたい教科の教科書、ワーク、ノートを開く。
・筆箱を開けて、ペンを持つ。

はい。課題終了です。

「えっ?? それだけ????」

そう。それだけ。

誰だってできますよね。これ。

けど、この瞬間になるまでに、毎日どれだけの時間を貴方は使っていますか?

大体毎日、家に帰ってすること。思い浮かべてください。

大抵鞄を下して、おやつ食べて、テレビ見て、スマホいじって、動画見て・・・ご飯食べてお風呂入って、そろそろやろっかな~、でも、だるいな~、と、ゴロゴロごろごろ。(笑)

分かります。私も、良くやりますから(笑)

でも、それをして、自分の利益に繋がるでしょうか?

良く、勉強法でも「一日5分で劇的に変化!!」とか書いてある広告を良く見ますし、言われたこともあるでしょうが、大抵その5分って、5分じゃないんです。

「ああ、5分間でいいんだ!」

と思うと、人間って思いっきりハードルが下がるんですよ。

楽だな、と思う。だから、ちょっとした時間に手を付けることができる。「5分だから」という、思い込みが入っているから。

けれど、人間不思議なもので、行動には慣性の法則が働きます。

やり始めたら、ついやってしまうものなんです。

この課題も、ペンを持ったら後は自由です。すぐ放り出してもいいし、どれだけやっても構わない。

けど、ペンを持って机に向かって、教科書開いてあったら。そして、課題があるのならば、「ちょっとだけでもやっとこうかな」と思うのが、人です。

最初の目の前のハードルは、小さい方が良いんです。その小さい一歩が、100点に繋がる1歩なのですから。

-その2 失敗に素直になる-

これは、何度も何度もブログで取り上げてきましたが、失敗しているということに、先ず素直になってみる。

けれど、これがとても難しいんですね。

どうしても、人間、自分が良いものだと思いたいし、何かしらの言い訳をしたくなる。誤魔化したり、すり替えをしたくなるんです。仕方がないって、言いたくなってしまう。(参照その1⇒悪い合格の特徴 )(参照その2⇒不合格は失敗か それとも成長か)

けれど、すり替えをしてしまうと、失敗を失敗と受け取れません。失敗している事実すら、頭の中では消えてしまう。そうして、同じ失敗を何度も繰り返してしまうのです。(これは、私自身も良くやってしまいがちだったりします)

人によってはそれを努力で覆そうと、「何故失敗をしたのか」を分析せずに、ただひたすら同じ行動を繰り返し、努力を積み重ねて、「あれだけやったのに!」「ああ、自分には能力がないんだ」と、自分に駄目だしをするようになってくる。

そうなる前に、ちょっと立ち止まって考えてください。

能力が発揮できないのは、貴方に能力がないからではなく、やり方が間違っているからです。

自分のやり方がおかしい。だから失敗している。それを先ず受け止めると、「なら、どうやったら上手くいくのか」ということに考え方が変わっていきます。

恐らく、勉強のキーポイントは全てここです。

どうやったら、どんな方法だったら自分は上手くいくのだろうか。そう考えると、色んな方法を探したり、できる方法を模索したり、行動に移っていきます。

そう。自分に駄目だしをせず、責める事もしなくなる。

そうなると、人のアドバイスにも素直に耳を傾けられるようになってきます。

失敗=他人から非難されている=自分に駄目だし=自分は無能

なのではなく、

失敗=状況の改善の機会=見直し=相談(アドバイスを受ける)=実践=成功

であること。

注意されることは誰だって嫌なものです。けれど、それは貴方自身を否定している事ではなく、「もっと良くなるには」という階段が目の前にあるということを決して忘れないでください。

自分を責めても、何もいいことは起こりません。
でも、責めそうになる時は、「ああ、また責めてるなぁ」と呟いてみてください。不思議と、「やっちゃってる」と自覚すると、気持ちが楽になります。

先ずは自覚が第一歩です。

-その3 休みをきちんと取る-

最後が一番大事です。

春眠暁を覚えず、ではありませんが、ぽかぽか暖かい春は、自然と眠りが心地いい物。

「えっ、寝てるし」
「むしろ、起きれなくて困ってるし」

と言う人もいるでしょうが、だったら聞きます。

試験前も、そうですか?

大概これを聞くと、不安を抱えている子ほど「うっっ」と黙ります。

そうなんですよね。テスト本番が近付くと、急に「あれもやらなきゃ」「これもやらなきゃ!」って必死になる。

そうして、どんどん削られていく睡眠時間。

「俺、昨日寝てないんだ~」と試験前になるとなぜか自慢する子達なんか、まさにこの典型です。(ええ、かつて私もそうでした)

誰もがきちんとした睡眠時間と休息。休みが大事だと分かりながらも、取れていない。取らない事の方が美徳とされる風潮まで在ります。

けれど、人間は機械じゃない。

連続でやるなんて、絶対に無理です。

どうしたって休みが必要です。休憩を入れた方が効率が上がる、という研究も出ているほどです。

家ではだらだらしがち、という人は、だったら自分がしっかりできる場所はどこなのか。どこでならできるのかをしっかり決め、休む場所との違いとかを決めると、意外にしっかりできたりします。部屋でも、勉強する場所を固定したりする。それだけで、結構違います。

ポイントは、体調が良い状態を確保すると言うこと。

悪い状態では、得られる成果は低くなると、ちゃんと自覚すること。

無茶、無理をしても、得られる効果は無い、と自分で自分に言い聞かせて、休みを優先させること。

【まとめ】

ポイントは、全て、「自分に優しく」です。

自分に優しくする、とは、自分を責めず、辛い状況に置かず、「これをやったら成果は上がるのかな」「このやり方は常に正しいのかな」「やったら、どんな利益があるだろうか」と常に問いかける事。

だからこそ、分からないものに無理矢理挑戦し、五時間かけたけど全く持って成果なし。むしろ、疲れと自分への無能感、絶望感が増したのならば、それは駄目駄目な勉強法、と言うことです。

自分に優しくする、優しくなる、とは「自分を甘やかす」とは違います。

自分を甘やかす事は、「これをやったら確実に成果は下がるよな」と思える事でも、やってしまうこと。

次の勉強の集中力を上げるために、休むこと=自分に優しいこと。
テスト勉強をしなければと思いながら、けれどもだるいしやる気が出ないから、ずっとソファでごろごろ=自分に甘いこと。

の違いです。

優秀な人は、やる気を行動の源泉にしない、とも言います。

やる気が出てからやるのではなく、(やる気は行動し始めてから出るものです)、学校から帰ってから、ペンを持つまでの課題のように、やれることを常に決めてしまう。

それも、確実に効果があること。成果が上がること。たとえ、その成果がとても小さいものでも、継続は力なりです。

慣性の法則が働いて、どんどん色んな事ができるようになっていく。

その一番はじめは、

その1「できることをする」
その2「自分に負担にならないことをする(自分をせめない。失敗を認める)」
その3「疲れたら、次の為にきちんと休む」

です。

ぜひ、新学期に取り入れて、中間期末テストに備えましょう。

ここまで読んで頂いてありがとうございました。

 

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