今年こそ成績を上げたい人へ〜新年の正しい目標の立て方〜

心のメンテナンス方法
Kanenori / Pixabay

こんにちは、文LABOの松村瞳です。

今日は新年のエントリーらしく、正しく成績の上がる目標の立て方と題して、確実に成績がアップする勉強のやり方を書きます。

今年、何が何でも成績を良くしたい。努力してるのに成績が上がらない、時間を掛けているのに、点数が上がる実感がわかない。テストが怖くて仕方がない、と言う人は、何かを取り入れてみてください。

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【一年間毎日続けられる目標を立てるには】

-大きな目標の罠-

一年の始め、と言えば、大きな目標を立てがちですよね。

例えば、現実が200点前後しか取っていないのに、480点取りたいとか、偏差値42なのに、75以上になる! とか。

不可能だとは言いません。実際、過去に指導した生徒で、達成した子も数多く居ます。本当に、不可能ではなく、現実的に達成可能な目標なのです。けれど、多くの人は大きな目標を立ててしまうと、それだけで満足してしまい、ほとんど行動しなくなってしまう、という弊害が起きます。

胸に手を当てて考えてみてください。去年、元旦に立てた目標は、去年一年間でどれだけ達成できましたか?

紙に書いて飾っていたとしても、「そういえば、こんなこと書いたなぁ……出来てないなぁ……」とため息を吐く、なんてこと。ありませんでしたか?

大きな目標。特に、実現できるかどうか分からない目標は、立てただけで満足してしまうのです。言って、満足してしまう。

満足したら、人間は行動に移せません。

-高い目標はやる気をそぐ-

過度に高い目標を設定してしまうと、人は何も動かなくなってしまいます。なにせ、その目標が自分の現在の状態と大きくかけ離れていればいるほど、行動すれば現実的に理想とのギャップを感じてしまう。

現実を知るって、痛いことです。ええ、辛いことは重々承知しています。

それと向き合いたくないから、色んな理由を付けて人は行動をしなくなる。ある意味、勉強ってマゾの塊のような行動ですからね。自分の分からない部分や、出来ない部分に終始向き合わなくては始まらないので、だからこそ辛いと感じて嫌になり、また面倒くささも加わって、背を向けてしまうことが多くなります。

-実行出来ないことが更に自己嫌悪に繋がっていく-

そして、更にその下の穴へとはまりこんでいくのが、怖いところ。

高い目標を掲げたのは良いけれど、まったく達成が出来ない。

日々、やろうとしていたノルマも出来ない。

たまに向き合ったとしても、ノルマをぎりぎりクリアできるのは、一、二日だけで、結局何もやらなくなってしまう。何もしない日々が続いてしまう。

そうすると、出来ない自分をどんどん嫌いになっていきます。自分で自分の決めたことを守れない事が、自己嫌悪に繋がっていくんですね。

そして、「どうせ自分がどれだけ頑張ったとしても……」と失敗の未来ばかり描いてしまい、やる気が出なくなってくる。たまにやったとしても、明らかに出来なくなっている状態を実感して溜め息ばかり吐いてしまうように……

そして、向き合うことも嫌になって、やる気も起きず、逃げるばかりの生活になっていきます。

もちろん、それで本人が良いのならば、それでいいと思います。勉強ばかりが人生ではないし、その他に一心に打ち込んでいる何かがあるのならば、こんなに幸福な事はありません。

けれど。

必死に頑張っているのに、成績に反映しない。好きだった勉強がどんどん嫌になっていく。辛くなっていく。

そんな状態から抜け出したいと思っているのならば、どうすればいいのかを考えましょう。

【理想の目標を潔く捨てる】

-自己嫌悪のサイクル-

目標を立てたからといって、すぐに実行なんか出来ません。やろうと思っても、せいぜい一週間続いたら奇跡です。大概は三日坊主。

この三日坊主の挫折が、曲者です。

やる気を起こす⇒一日に出来るかできないかぎりぎりの目標を立てる(例:休日は15時間勉強をする、一週間で200pの参考書(チャート)を全てやりきる、など)⇒出来ないorテストの成績が落ちる⇒自己嫌悪⇒やる気が起きない⇒また、やる気を突発的に起こす⇒到底不可能な、更に厳しい無茶な計画を立てる⇒エンドレス……

覚え、ないですか?

これはもうどうしようもない、サイクルです。負のスパイラル。

これを先ず、断ち切りましょう。

そう。断ち切る唯一の方法は、むちゃな計画を捨てることです。

すっぱり、諦める。

短期間で人間は変わらないと、きっぱり諦める。

そして、長期戦の覚悟を決める事です。

【『一年の目標』ではなく、『一年間毎日続けられる目標』を立てる】

-継続は力-

なら、どうすればいいのか。

簡単です。「一年の目標」を立てると、どうしても大きくなりがちです。ではなく、『毎日サボっても続けられる目標を立てる』のです。

いきなり人は変われないけれど、毎日の継続は確実にあなたを変えてくれます。

例えば、一日1単語なら、嫌でも覚えられますよね? 毎日続ければ、一か月で31単語。一年続ければ、365単語。

もちろん、それだけでは成績など上がりませんが、そこは人間の面白いところ。

「ああ、これぐらいなら出来る」

と思うことが大事です。

で、大概毎日続けていくと、ちょっとずつ増やしていきたくなるのが人間と言うものです。

-始める時が一番のエネルギーがいる-

物事は、慣性の法則があります。習慣もそうで、最初から頑張ったって絶対に続きません。そうではなく、毎日、これぐらいだったら続けられることを、物凄く小さい、ちっっっさいことでいいので、決めてください。

私は、去年、これで数学ⅠAのチャートをやりきりました。高校当時、数学偏差値42だった私がです。嬉しいことに、この前、センターの過去問をやってみたのですが、運良く満点を取ることが出来ました。次は数ⅡBですが、やり続けたのは、一日何が何でも一問だけ解き続ける。余裕がある時は、30分やる。という、項目だけです。

一問解くか、30分続けるか。どちらかで、オッケーというゆっるーいルールを作って、毎朝やり続けただけです。無理をしない。けど、続ける。解らない問題は、徹底的に解るまで何度も粘る。参考書を何度も読み直す。それでも、30分続けたら、それで終わり。

ゆっくり、無理をせずに続けたら、高校当時にはできなかったことが、なぜか嘘のように出来るようになりました。あの時の苦労はなんだったのだろうと、今思うと不思議なほどです。(⇒参考数学のススメ ~数学偏差値学年最下位だった私が、高等数学をやり直したわけ その1~)

分からない問題だったとしても、30分なら何とか粘れるものです。解らなくとも、自分を責めない。本を繰り返し読む。人に聞く。それを繰り返しただけで、あれほど苦しんだ数学の問題が嘘のように解けました。

そして、何より驚いたのが、それを9カ月続けられた事です。

-出来ない日があっても、自分を責めない-

このルールの決め手は、ルールが緩いことと、もうひとつ。出来なくとも、自分を責めない事です。

人間だから、出来ない日もある。疲れている日もあると、自分に寛容になること。

そして、寛容になり、責めずにね次の日の負担を減らす事です。

えっ?? 自分に寛容なったら、そのまま流されてしまうのではないか……不安になったそこのあなた。

大丈夫です。そう考えたのならば、絶対に次の日にあなたはやる人です。

むしろ、「えっ!! ラッキー!!」と思った人の方が、やばかったりします。

大概、やる気をなくしてしまうのは、責任感が強く、真面目な人です。そういう人は、自分を追い込みやすい。だからこそ、ちゃんと自分の性格をよく知ってください。

 

-速度・量ではなく、継続を目標に-

速度や量は大事です。時間も、長時間やればやるだけ良いだろうと思いがちですが、休日が三日あったとして、三日間毎日、2時間ずつやるのと、最後の日に6時間やったのでは、定着率は毎日2時間やった人の方が習熟度も記憶力も格段に上です。そして、皮肉なことに、量も速度も、毎日続けた人の方が身に付くのです。

一日の詰め込んだ量ではなく、毎日の継続を大事にしてください。

そして、毎日続けられる量を、ちゃんと決めてください。

5分で終わるもの、10分で終わるもの。そんな単純な事で良いんです。

【あなたはどちらを選びますか?】

達成不可能な目標をカッコ良く立て、紙に書き、目の前に飾り、けれども一日から三日ぐらいしか続かずに終わってしまい、挫折を味わって自分を嫌悪する一年か。

それとも、

出来ることは限られていると、ある意味自分の限界値を知って、継続は力だと信じ、簡単に出来ることを毎日コツコツと続け、習熟度を上げて、気が付いたらとんでもない量をこなせるようになる、一年を目指すのか。

決めるのは、貴方です。

まず、今日。

決めた今年のちっこい目標を、やってください。

 

ちなみに、このブログの毎日更新も、私のちっこい目標です。今年も、継続は力と信じて、受験や国語の勉強、面接や小論文、文章に関する記事をアップしていきますね。

大体今、200記事ほどなんですが、

一記事平均3000字×200記事=60万文字です。原稿用紙、1500枚文。

小説一冊が大体原稿用紙300枚ぐらいなので、5冊分の文字を書いたことになります。

じみ~な事だけれども、書き続けていくとそれだけ習熟をしますし、早く書けるようになったことを実感しています。

今年も、地味に続けていきます。

ここまで読んで頂いて、ありがとうございました。

 

 

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