こんにちは、文LABOの松村瞳です。
お盆も終わって、月曜日。全国的に登校日だった人も多いと思うのですが、休み明けってだるいですよね。どことなく、体がまだ動くモードに戻っていないというか、休みを引きずってしまうというか……そういう時って、妙に疲れやすくなるものです。
はぁ、とため息を吐きたくなってきてしまうぐらい、疲れている。
いつもだったら、これぐらい簡単に出来たはずなのに、どうして出来なくなってしまったんだろう。
そんな風に感じている人も多いと思います。
宿題しなきゃ。部活の仕事も、テスト勉強もしなきゃっ!! あっ、学校祭の仕事もあった!!あー、もうどれから手を付けていいのかすら、わからないっっ!!
きーっっ、と自分に対して怒りがわき上がってきそうなくらい、全然目の前のことに手がつかない。手がついても、どことなく疲れの方が溜まってきていて、全然はかどらない。そういう時は、大抵必要以上に神経をすり減らしているものです。
【頑張るほど、成果が出ない】
まず、そうやって考えているときは、自分で自分のことを許せない、ダメな、出来ない自分を認めることができない、真面目で頑張り屋さんが多いです。みんな、自分にとても厳しくて、「こんなことじゃだめだ! もっと頑張らなきゃっ!!」と、何かに焦っていたり、疲れているから休もうと思っていても、どこなく罪悪感を抱きながら休んでいることが殆どです。あーっ……また、何にも出来なかった……
やらなきゃいけなかったのに……
やばいよ、どうしよう。やるって決めてたのに、どうして進んでいないんだろう……
物事を進めるためには、とにかく手を動かせと書きました。 (参照 まだ終わっていない夏休みの宿題を終わらせるコツ) 作業興奮のドーパミンは、動かなければ出てきません。だから、5分で良い。それだけでいいから、まず始めることが絶対大事です。
けれど、疲れているとこの作業興奮のドーパミンの量も、上手く機能しない時があります。
【睡眠時間を削っても意味はない】
試験の前に徹夜する。わき目も振らず、体調のことなんか気にしている余裕がないっ!! と頑張ることは、一見良いことのように思えてしまいます。だってそれは、努力している証でもありますし、実際何もやっていない事よりも、やっている方が何となく「やっている感覚」も掴めて、良い気分になれるものです。
けれど、成果を本当に出したかったら、休むことも大事だと、自分に言い聞かせてください。
圧倒的な成果を出している富裕層や、東大や京大に余裕で受かる能力を持っている成績優秀者達の中で、毎回眼の下にクマを作りながら、不健康そうに机にかじりついている人は、居るでしょうか?
進学校に通っている人は解ると思いますが、超がつくほどの成績優秀者は、ほとんどが健康です。むしろ、健康的でない状態の人は、じりじりと成績が下がっていく傾向にあるし、下がることで更に勉強時間の長さに固執するようになります。
睡眠時間を削っても、成果は上がりません。
「やった」という気持ちだけは得られますが、それで点数は上がらない。むしろ、やればやるだけ下がっていきます。
頑張っても頑張っても成果が出ていないときは、自分の休む感覚を見直してみてください。
【疲労が何をもたらすのか】
疲れは、判断力と集中力を私たちから奪います。そして、時間をかけたのに希望通りの成果が出ない場合、それを疲れのせいだとは思わないのが、真面目な頑張り屋さんです。
ああ……これだけ頑張ったのに成果が出ないのは、やっぱり自分が悪いんだ。才能がないんだ。頭が悪いのだ。自分はここまでなのだ……etc…
疲れてしまうと、正確な判断すらできなくなってしまいます。精神的に不安定になり、悪いことばかりを予想してしまう。
そして、人間というのは認知バイアス(思い込み)が発生してしまうと、論理的な考えよりも、感情的な部分を正しいと受け止めてしまうのです。
出来ないのは、自分の能力が低いせいだと思い込んでしまった瞬間。出来ない部分ばかりを増大して受け取ってしまい、出来る部分を見ないようになってしまい、出来ない原因だけを証拠として採用してしまうのです。(参照認知バイアスの怖さ 8月12日の全日空機トラブルと日航機墜落事故)
【疲れた時の対処方】
自分が疲れていると解っているときは、まず休むことを最優先にしましょう。テストだからそんな時間ないっ!! と思うかも知れませんが、時間がない状況になっている時点で、足掻いても今回は無駄です。そうならないように、状況を整えなければならない。だったら、直近のテストよりもその先のテストに焦点を当てるべきです。
足掻きたくない。諦めたくない気持ちは解ります。けれど、集中力が落ちている状況で頑張ったとしても、結果が伴わない事は目に見えています。大事なのは、休んでまず気持ちを落ち着けること。元気な状況を自分で手に入れることです。
だからこそ、生活をまず見直してください。
三食きちんと食べているのか。睡眠時間は確保できているのか。休むことも勉強だと、理解しているか。休むことに、罪悪感を抱いてないか。
すぐさま点数を上げることは、かないません。けれど、体調を整えることは、具体的にいろんなものが思い浮かぶはずです。まず、自分の気持ちを安定させる。行動に移すのは、それからでも遅くありません。
【自分に優しくなる】
自分に、少しだけ優しくなってください。頑張っていると、褒めてください。
疲れ切ってしまうと、見えない精神が破たんするまで追いつめてしまうことがあります。そうなってからでは、回復に時間がかかってしまい、そこまで行ってしまうと時間のロスどころの話ではありません。
そうなる前に、自分のメンテナンスをしてください。特別なことはしなくても良い。ポイントは、疲れる前に休む、です。疲れたと感じたら、自分に対してのケアを第一にして、気分が落ち着くことや穏やかになることを優先してください。
疲れがあるときに、判断をしない。何かを決めない。
まず、休む。
休み明けだからこそ、元のリズムに自分の体を戻すまで、いたわってください。
ここまで読んで頂いて、ありがとうございました。
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