こんにちは、文LABOの松村瞳です。
そろそろ肌寒くなってきました。過ごしやすい秋が過ぎ去ると、冬到来。受験生にとっては、シーズンが到来です。
国語、という分野は良く「どうやって勉強するんですか?」と訊かれる教科です。
多分、数学や英語はとにかく問題を解けるようになれば良いとか、英語だったら取りあえず単語を覚えるとか文法を学ぶとかできるけど、国語。特に現代文はどうすればいいのか、良く分からないと質問を受けるのですが、センター試験も近付いてきていますし、確実に点が取れるやり方を解説していきます。
今回は、漢字編。
【センター試験の漢字とは】
センター試験の漢字は、手で書くわけではありません。センターはマーク式なので、評論の文章に書かれている漢字が5つ。カタカナやひらがなで書かれていて、その漢字と同じ漢字が使われている熟語を選択する問題となります。
要するに、同じものを五択の中から一つ、選び出せばいい問題。書けなくて焦る必要はないので、冷静になれば解けます。少なくとも、白紙解答をすることはないので、点数がとれる問題でもある。とらなきゃ損です。
何故なら、一問2点。五問で計10点を確保できる部分です。
200点満点中の高が10点、と思われるかもしれませんが、とれるものは一点だってとりたいのが受験生。評論は50点満点ですが、模試などで50点丸々取れると、やはりモチベーションが変わってきます。難しい問題が全てクリアできたのに、漢字に足を引っ張られるのは、地味にむかつきますよね。なので、そのむかつきを解消させましょう。
【されど漢字に時間は割けない事情】
漢字は勉強すれば絶対にとれる部分だと解っている。けれども、漢字に割く時間なんて、ないっっ!!
多くの受験生の本音でしょう。頭ではやらなきゃならないのは解っているけれど、他にもやる教科は多いし、漢検なんか受けている時間はないし! どうにもならないから、捨てよう!
と、なってしまいがちなんですね。
でも、地味に漢字ってダメージが大きいです。なぜなら、語彙力にも直結している部分なので、ここを疎かにすると、文の意味を理解することが出来なくなることもあります。
選択科目によっては、8~9教科も勉強しなければならないのが国立大学を目指す受験生です。時間はどれだけあっても足りない。それが現実です。
でも、だからと言って何もしなければ負けるだけ。
なら、どうやるか。どうやってやるのが一番効率が良いかを考えるのが、一番建設的です。
【自分が間違った漢字が覚えるもの】
実際のセンター試験を20年~30年間分ほど解いてみると、あることに気が付きます。
そう。毎年出る漢字の問題は、ダブることが殆どです。
「あれ? これ、また出たような気が……」
その感覚、気のせいではありません。確実に重なっている漢字が山ほどあります。台東、捜査、探求、縮小、etc….
挙げていけばきりがありませんが、正解でなくとも選択肢の中に同じような漢字が本当に多く出題されているのです。
なら、話は簡単です。
・重なっているものが多い。
・これから模試は山ほどある。
・漢字に割いている時間はない。
これらの事情を考慮すると、一番良いのは、試験を受けた直後です。
模試は受け終わると必ず解答集が配布されます。すぐさま自己採点は絶対なのですが、その自己採点にプラスしてください。漢字は、一問に付き5つ選択肢があります。
選択肢5つ×5問分。要するに、毎回25個の熟語が出るわけです。
なら、その中で自分が思い浮かばなかった。書けなかった漢字を、その場で覚える。
その場でメモをし、5回でも10回でもいいので、とにかく書いておく。
それだけで構いません。正確にかき切る必要はセンターにはないので、ぼんやりと漢字が思いだせれば点数に直結します。(もちろん、正確性は大事ですが、今は最短で点数を取ることを大前提に話をしています。)
何となく、この感じだったなぁ。と思いだせれば万々歳です。
それだけで、選択肢は狭まりますし、一つ落とすことが出来れば、ぐっ、と正解する確率が高くなります。
そして、今まで受けた試験ね引きずり出してきて、書けなかったものを中心に覚えてください。
100%完璧に覚えようとすると、辛くなります。今のうちに、うっすら頭に残しておこう、ぐらいで構わないです。なぜなら、次の模試で思い出せなかった時。人間、なぜか悔しくなるものです。努力に見合った成果を人間は欲しがるので、ほんのちょっと頑張っておくと、それが思いだせなかった時、悔しい気持がモチベーションに繋がります。
ちくしょう! 次は書けるようにしてやる。
そんな負けず嫌いの気持ちで書き続ける。時間にして、5分程度で終わるものです。自己採点をし終わったら、間違った部分を書く。ノートに書いておく。
国語のテストの直前に、そのノートを持っているのならば、ちらっと眺めておくだけでも、ずいぶん変わってきます。
ちょっとした工夫が、大きな成果として現れる。
ほんのちょっとです。ほんの少し、工夫をしてみてください。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
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