こんにちは、文LABOの松村瞳です。
今日は、落ち着いて冷静になり、食事もちゃんととれ、段々回復してきた状態の時に起こりがちなことをお話します。
一番のどん底の状態から少しだけ這い上がることが出来て、思考能力も回復を示してきている。周囲から見ていたら、やっと苦しみから抜け出せる、と思ってしまうことでしょう。けれど、この時。ほんのちょっとしたことで、また部屋に閉じこもるようになってしまったり、不眠に陥ったり、または全く勉強に対する意欲がわかなくなったりして、悪い状態に逆戻りしてしまうことがあります。
酷い状態だと、ここから動けず、また周囲もどうしていいのかわからずに、一年、二年と引きこもりを続けてしまうことも、実際にあります。転校をしても、根本的な問題が解決されたわけではないので、基本的には全く変わらず、やはり人に対してどこか壁を作るような状態だったり、対人スキルに問題が生じた状態で大人になってしまい、働きながら問題を抱えてしまう人も、現在とっても多くなってしまっています。
【いじめ被害者が陥りがちな復讐方法】
いじめの復讐方法って、どんな行動だと思いますか?
逆切れのように自分をいじめた相手を攻撃することでしょうか?それとも、無差別に誰でも良いから当たり散らすことでしょうか?
違います。
もちろん、そうやって相手に対して向かっていったり、負の連鎖のように自分よりも弱い存在を見つけて、自分を守るために弱い相手をいじめ、もう二度と自分がいじめられないように、いじめた相手に協力したり、他者に対して攻撃の方向に向かう時も、あります。
「もういじめられたくない」
その気持ちが、過剰な防衛本能に火をつけて、攻撃的な行動に移ってしまう。根っこの感情は、怯えです。怯えている人間が、攻撃的になるのです。だから、いじめ被害者がいじめの加害者になってしまうことも、この怯えの感情から発露するものです。悲しいかな、これを何度も繰り返してしまいます。
けれど、これはまだ外に出る行動なので、周りもそのサインに気付くことが出来ます。攻撃的になることを良いと思うのは間違っていると思われるかもしれませんが、問題が表面化している時はそれだけ対処もしやすく、対処がしやすいものは、解決もまた容易となってきます。
1番の問題は、その復讐心がいじめを乗り越えること自体を辞めさせてしまうことなのです。
彼らは自分を不幸せな目に合わせる事で、いじめた相手に対して復讐を遂げようとするのです。
【相手を許す事=自分が幸せになることと勘違い】
いじめ被害者がいじめた加害者に対して思うことは、様々です。
謝ってほしい。相手も自分と同じように苦しい思いをすれば良い。許せない。いじめをやめて欲しい。2度と関わらないで欲しい。
本当に様々な思いがあり、色んなケース、被害者の環境や性格によって、望むことは千差万別です。
けれど、多くの共通点は、相手の幸福を願うことは不可能という事です。
そして、自分がこんなに苦しんだのに、それを乗り越えて幸せになってしまったら、相手のしたことは罪にも何も問われず、のうのうと生き、自分が感じたような痛みも何も相手は感じずに、楽しそうに生活し続けることになるのでは・・・と考えてしまうと、無性に許せなくなってしまうのです。
この気持ちは、本当に共感出来るものです。
こんなにも自分を苦しめた相手が、のうのうとまだ学校に通い続けている。悪いのは絶対に向こうだと分かっているのに、誰も相手を責めず、罰せられず、学校に通い続けている。
自分は外に出ることすらままならないのに!
と、怒りや惨めさ、悔しさで息もできない状態になってしまう。このままあいつが許されるなんて我慢が出来ない。
どうしても、反省して欲しい。
そんな気持ちが募って、それを可能にする方法を見つけてしまうのです。
いじめの加害者の罪の具現は、彼らに苦しめられた自分自身です。
だから、自分が不幸な状態にいれば、それだけ相手の罪は消えないことになります。
だから、相手を許さないために。相手の積みを消さないために、幸せになることを。いじめを乗り越えるのをやめてしまい、学校に行かなくなってしまったり、部屋に閉じこもってしまったりしてしまうのです。
彼らに対する、復讐方法として、自分が不幸になることを選択してしまう。
そして、さあ見ろ!この姿を見て、心を痛めろ!お前のやったことの結果がこれだと、見せつけるために動かなくなるのです。
【あなたの不幸せは相手を喜ばせるだけ】
断言します。あなたがそうやって部屋に閉じこもっていても、相手は喜ぶだけです。
罪の意識など、何1つ感じません。いじめをやったことすら、意識の中にないでしょう。
なぜなら、彼らにとっていじめは娯楽です。
心地いい、楽しい遊びなんです。
その遊びは、被害者が泣き叫ぶこと。不幸になる状況で、完成します。つまり、あなたの不幸は、相手に反省を促すどころか、相手を幸せに。楽しませているだけなのです。
それをどうか、理解してください。
相手は、反省などしません。
もう一度いいます。
絶対に反省などしません。
何故なら、再三再四申し上げている通り、いじめは被害者の問題ではなく、加害者の問題だからです。
それに、あなたが手を下さずとも相手は勝手に自滅していきます。
表面上は問題を抱えているように見えないかもしれませんが、見えているものだけが全てだとは言えません。今はよくとも、問題に対処せず、人に当たり散らすことでストレスを発散する人間の成れの果ては、少し考えればわかる事です。
だから、あなたの貴重な時間を、相手にかけるなどというバカな事で消費しないでください。1秒たりとも、そんなバカにかけている時間は惜しいです。
寧ろあなたが不幸になる事は、相手を喜ばせるだけです。
あなたの最大の復讐方法は、そんなことではありません。全く逆の方法です。
明日は、正しい復讐方法について書きます。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
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