今からでも間に合う 古典文法習得術 超基礎編 その1

古典文法
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-連体系-

次は連体形。名前から見ても、連用形と対になっているのが解ります。その通り。貴方の勘は正しい。

連体形=体言に連なるもの、です。

体言は、名詞、代名詞です。だから、繋がる言葉は、「こと」「もの」に繋がれば、OK。

「聞く」なら、「聞くこと」と繋がるから、そのままで大丈夫です。

終止形とほぼ同じ形になるのですが、例外ももちろんありますので、注意を。

-已然形-

已然は現代語の仮定形の場所にありますが、仮定の意味ではありません。

先ほども述べたとおり。未然の逆。

已然=已(すで)に然(しか)る、と読み、すでにそうなっている、という意味になります。

もう終わっちゃってるよー、もうやっちゃったよー、という意味です。

「宿題やったの?」という質問に「まだ」と答えたら、未然。「もうやったよ」と答えられたら、已然です。

接続は、「~ど、ども」です。この時、現代語と同じく「~ば、~たら」にしない事。うっかりしてたら、後で痛い目を見ます。

「聞く」なら、「聞けど」「聞けども」と変形します。

-命令形-

ラストは命令形。言い切りの形。後ろに!!が付く形ですね。

「聞け!!」という事。

【動詞の活用の種類】

この、活用形をまとめると、「聞く」という動詞だったら、

「聞かず、聞きたり、聞く、聞くとき、聞けども、聞け」となり、末尾に続く文字や、頭の同一のもの(これを語幹と言います。)を排除すると、

「か、き、く、く、け、け」となり、かきくけこ、の順番で使われているよね。使ってないの、「こ」だけだよね。四段分しか使ってないから、種類の名前は四段活用にしよう。行はか行使ってるから……と、どんどん種類別されていきます。

となると……

「聞けども」という動詞を文法解釈すると、

カ行、四段動詞、基本形「聞く」の、已然形。

という解答が。

長いよ!!多いよっっ!! と悲鳴が聞こえそうですが、こればっかりは仕方がない。これでワンセットです。

更に、この種類。四段活用だけだったら良いんですが、現代語の五段、上一、下一、カ変、サ変の五種類ではなく、約倍になります。。。。

四段、上一、上二、下一、下二、カ変、サ変、ナ変、ラ変……

実に9種類……

まぁ、どう考えたって嫌になりますよね。で、これの活用が6種類なので、単純計算で9×6=54通りの判別を正確に行わなければならない……

放り投げたくなる気持ちも、本当に解りますが……

大丈夫。

54通りも覚える必要なんかありません。複雑なものは、検索かけて単純化してしまえばいいんです。

頻繁に使うものは、ぐっと少なくなって3種類。

他の6種類も、ほぼ固定です。だから、固定のやつから覚えていきましょう。

続きは、また明日。

ここまで読んで頂いてありがとうございました。

 

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