今からでも間に合う 古典文法習得術 超基礎編 その3


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こんにちは、文LABOの松村瞳です。

古典文法、超基礎編。3回目。

解りきっている事、と思われる人も多いと思いますが、大体苦手な人はここが苦手になっているのが殆どです。

古典文法は、全て最初に覚える必要はありません。もちろん、テスト前に記憶を強化することは必要になってきますが、無意味なものに人間は覚える価値を見出しません。まずは使いこなせるようになることが第一です。

そして、古典文法の最大の難関が、助動詞の分析です。この、助動詞の分析をするために、動詞の文法解析は必須になる。

なので、助動詞に苦しんでいる受験生、および高校生たちは、まず動詞の分析を覚え直してください。頭に、入れ直すことによって、クイズの回答を当てるような感覚になってくれば、しめたものです。

受験問題ってクイズみたいなもの。文法も複雑な迷路みたいなもの。

なので、クイズの解き方を覚えましょう。クイズには解法の許になるヒントは提示されませんが、学校の問題は、ありがたいことに解き方の参考書が付いています。それの使い方を覚えましょう。

【特殊系6つを除いた、残り3つの活用種類】

では、昨日のおさらいです。

「死ぬ・往ぬ(去ぬ)」かどうか。はまったら、ナ変。
  ↓
「あり・居り・侍り・いますがり」かどうか。はまったら、ラ変。
  ↓
「来」かどうか。はまったら、カ変。
  ↓
「す」かどうか。はまったら、サ変。
  ↓
「蹴る」かどうか。はまったら、下一。
  ↓
「ヒイキニミヰる」のどれか。はまったら、上一。

これだけの検索をすり抜けた単語。数が少ないのでは?と思いがちですが、ほぼ8割の動詞がこの検索をすり抜けます。

なので、「解答に迷ったら、この三つのうちのどれかを書いておけばいいんだ!」なんて博打をする子も居るのですが、一か八かの賭けをするよりも、選別の方法を覚えたほうが楽だし、確実です。

なので、覚えましょう。大丈夫。どうせ、古典の授業で耳たこになっている用語です。使いこなせた方が、とても楽だし、古典の授業中に文法当てられて、追い詰められるような嫌な感覚を味合わずに済みます。

-四段活用-

基本中の基本の四段活用。中学校の時には五段活用と言っていたものです。それが、ひとつ段が減って四段。使わないのは、O段です。

「聞く」という、単語の場合、

「聞ず、聞たり、聞、聞とき、聞ども、聞」と変形。

この変形から、語幹(変化しない部分)の「聞」を除き、末尾に付く言葉を排除すると、

「か、き、く、く、け、け」となります。カ行の中で、「こ」を使ってないので、四段活用動詞、という意味です。合わせて、何を後ろに付けるのかも、覚えておいてください。とても重要なことです。

未然は「~ず」、連用は「~たり」、終止は言いきり、連体は「~とき」、已然は「~ども」、命令は「~!」です。

-上二段活用-

次は、上二です。(かみに、と読みます)

現代語では消失しているこの活用。古典では、むしろフル活用です。主役級です。昔は活躍していたのに、今は忘れ去られている……なんて、時の流れの残酷さを感じますね。栄枯盛衰が言葉にも存在したんだと、ちょっと思ってほろりとなります。(ギャグです)

そもそも、何で二段?? という疑問が起こるのですが、それは変形を見てみると解ります。

「落つ」という単語を例示として上げると、(現代語では、「落ちる」の意)

「落ず、落たり、落、落つるとき、落つれども、落ちよ

いつものように、語幹と末尾を排除。変形した部分だけ取り除くと、

つ、つる、つれ、ちよと変化。

「ち」と「つ」から始まっている言葉が混ざっています。段で言うのならば、i段とu段の二つ。

u段を中央としているので、そこから上に一つ。そして、下のu段と二段を両方使っているので、上二段、となるわけです。

-下二段活用-

そして、ラストの下二段(しもに、と読みます)活用。

これも、上二と同じです。




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「上ぐ」(あぐ)という単語を例にとると、(現代語では、上げる、の意)

「上す、上たり、上、上ぐるとき、上ぐれども、上げよ」と変形。語幹と末尾を除くと……

げ、げ、ぐ、ぐる、ぐれ、げよと変化。

これも、二段の音を使っています。中央をu段とし、そこから下に一つ下がったe段を使用。なので、下二段です。

【三つの見分け方】

古文の動詞を見抜くやり方は、文法だけのテストでもない限り、本文から出されるものは、この三つに変わりがあるものが殆どです。逆に言うと、この3つ以外の特殊系が授業で本文に出てきたら要チェック。テストに出すぞー!! と先生が言っているようなものです。そこを見逃さない。

効率よく、勉強しましょう。省エネはとても大事です。

で、三つを効率よく見分けるやり方は、たった一つの語尾変化を使いこなせればOKです。

めちゃくちゃ簡単。逆に言うのなら、どうしてみんなやらないのか不思議なほどに、この視点を欠落させています。(文法の教科書にもしっかり書いてあるんですが、人間、「難しい!!」って思うと、何にも目に映らなくなるんですよね。逆に簡単だと思い込んで読んでみたら、本当に簡単だったって話は良くあること。)

見分け方はとっても単純です。「~ず」を付ければいいだけ。それだけです。

えっ? 嘘??

と、思うなら、やってみましょう。論より証拠です。

「書く」「起く」「受く」の3語を分けてみます。まず、これに「~ず」を付けてみると……

「書ず」「起ず」「受ず」と変化。全部カ行だから、解りやすいと思います。

未然形で、これだけ違いがある。しかも、変化が全部違うので、丸解りです。

未然の末尾変化である「~ず」を付けた時に、

「か」つまり、a段の変化になったら、四段活用。

「き」つまり、i段の変化になったら、上二段活用。

「け」つまり、e段の変化になったら、下二段活用。

それで終わりです。

後は、何にも考えなくていい。全部変化させる必要なんて、どこにもありません。(変化表を書けという問題ならば、覚えなくてはいけませんが……)

中には、四段と下二が両方あるよ、って動詞もありますが、今はそんな例外は無視。まずは、解るものを分析していく力を付けること。算数だって九々を覚えてから、二桁や三ケタの計算に行きますよね。それと同じです。まず、確実に見分けられるものを増やす。話は、全てそれからです。

【動詞の見分け方、まとめ】

まとめです。

9種類をいちいち選別する必要はない。

まず、特殊系を6つ。ふるいにかけていく。

覚えられなければ、ふるいの順番を書いたメモを必ず古典のノートや教科書に貼っておく。馬鹿馬鹿しいかもしれませんが、やった人間が点数上がります。こればっかりは真実です。

残った単語に、取りあえず「ず」をくっつけて、「ず」のひとつ前のひらがなが、a段か、i段か、e段かをみる。

a段なら、四段。i段なら、上二。e段なら、下二。

そこで終わりです。

後は、活用形を見ればいいだけですが、それも、何形に、何の末尾変化が付いているのかを覚えてしまえば、殆ど分析出来てしまいます。

「~ず、~たり、~。、~とき、~ども、~!!」

地味にとても大事な変形。ぜひ、身につけてください。

続きは、また明日。明日は、助動詞の初歩をやります。今現在、センターで苦しんでいるという人は、ぜひ読んでください。

あなたの苦手意識が少しでも和らぐことを祈って。

ここまで読んで頂いて、ありがとうございました。


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