古文の勉強の仕方


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古文の勉強って、どうすれば良いんだろう。

そんな質問をよく貰うので、基本的なところをまとめておきます。

学校で習ったものは、ワークを繰り返していればテストで点は取れる。特に中学だと、学校のワークやプリントが全てだし、読むものも基本的に多くは有りません。だから、なんとなーく読んで、なんとなーくテストを受けて、解らなくても別に配点低いし大丈夫(本当は大丈夫では無いんですが……(笑))

けれど、高校生になって、いきなり古文もレベルが跳ね上がります。

なので、迷った時や行き詰った時に、どの程度まで戻ればいいのか。何から手を付けていいのかを振り返る時のまとめです。

【先ず、第一に動詞の文法をマスターする】

今回は、あくまで高校生の試験での古文の勉強方法にしぼって書いています。

高校に入って最初に習う古文は文法です。この文法。中学の現代語文法の時には、簡単に理解出来た子ほど、油断します。すぐ解るだろう。テスト前にやれば。テストの時だけ頑張れば、それでどうにかなるとやっぱり人って思ってしまうものです。

けれど、現代文法と違い、古文法は、古文の読解に密接に関わってきます。

現代語は、現代文法を使わなくとも読めるけど、
古文は、古文法を駆使しないと理解出来ない。

その違いを、ちゃんと理解してください。

英文法と同じかな。最初にどれだけ時間をかけて、一つ一つを丁寧に頭の中に刷り込んでいけるかが、ポイントです。

なので、これから勉強始める新高校1年も、二年も、受験戦争に入っていく三年生も、古文が読めない!! と思ったら、文法を先ず見直してみること。これが一番です。

参照⇒今からでも間に合う 古典文法習得術 超基礎編 その1

今からでも間に合う 古典文法習得術 超基礎編 その2

今からでも間に合う 古典文法習得術 超基礎編 その3

まずは、超基礎編です。

出来るところから、積み上げる。無茶をしない。解るものを、一つずつ積み上げていく。

それが出来たら、基礎編です。いきなり、実践問題とか、模試の問題をやって、解説を読まないこと。

と言うよりも、模試の解説を読んで、「意味が解らん!!」となったら、潔く復習をしましょう。それが必要だと模試に言われているんです。

今からでも間に合うセンター対策 解る古典文法解説 基礎編 その1

今からでも間に合うセンター対策 解る古典文法解説 基礎編 その2

今からでも間に合うセンター対策 解る古典文法解説 基礎編 その3

今からでも間に合うセンター対策 解る古典文法解説 基礎編 その4

今からでも間に合うセンター対策 解る古典文法解説 基礎編 その5

ここまでのエントリーで書いてきたことをマスターして、はじめて助動詞の文法に行けます。

正直、学校は本当にさらっと説明してそれで終わりで、徹底的に身に付けるまで演習はしてくれない。だから、演習は自分でやるしかないんです。

でもね、人間ってサボりますよね。自分で分析なんか、絶対しない。予習も、なんとなーく訳が解ればそれで授業は乗り切れるから、それで良いやー、って人が殆どですけど、それで模試、および受験が乗り切りれますか?

いい加減に、観念しようね。うん。。。。

【主語を明確に判定する】

現代語と古文の大きな違いは、主語が明確に書かれていないことです。




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これは社会的な背景もあります。

文章を書き、読み回す相手。つまり、読み書きができる人間たち、というのが極端に少ない世界なので、主語なんか書かなくても分かっちゃうんですね。その当時ならば。

だいたい、読む人間が300人からせいぜい1000人程度。

京都の宮中の、殿上人だけなら、50人前後です。

今の感覚でいうと、ひとクラスから学年全体。いっても、高校1つくらいの人数しか存在しない。

そんな中だと、わざわざ名前や身分をきっちり書かなくても、尊称で充分話が通じてしまうのです。

なので、主語は基本的に書かれていない。

じゃあ、どうやったら誰がしていることなのかを判別するのか。

それは文末です。

文末の敬語や、行動、話の流れで判断することになる。

と、なると、誰が何をしているのか、という事を判断するのに、文法の素地がどうしても必要になってくる。

現代語みたいに、テストの時だけ文法しておこう!でなんとかなる世界では無いんです。残念ながら。

だから、逆に言うのならば主語をちゃんと判定できるようになれば、かなり楽に読めるようになる、ということです。

そして、その主語判定にどうしてもつきものなのが、文末の敬語の分析です。

【敬語を制すものは古文を制す】

丁寧語。謙譲語。尊敬語。さらにプラスして二方面の敬語なんていう複雑なものもある。

それらを全て完璧に覚える必要はありませんが、不思議と読んで行くと定番の形というものが見えてきます。

せ給ふ、させ給ふ、などは尊敬語+尊敬語の組み合わせ。

参り給ふ、は二方面の敬語。

など、読解を続けて、1つひとつ、ただ授業を聞くだけではなく、自分でしっかりと分析をしてみると、「あれ? またこれ?」と思うようなものが増えてきます。

ああ、またアレだ!

と思えるようになってくると、俄然古文が面白くなってくる。

参考⇒枕草子「宮に初めて参りたる頃」その1 古文解説

枕草子「宮に初めて参りたる頃」その2古文解説

枕草子「宮に初めて参りたる頃」その3古文解説

枕草子「宮に初めて参りたる頃」その4古文解説

(二方面の敬語が山のように出てきます)

【古文常識を身につけよう】

せっかく平安時代の貴族のプライベートを覗き見出来るんです。

折角だから、平安時代の恋愛や遊び、天皇の普段の生活がどうであってのか。

そんなのがわかるようになると、ちょっと歴史が面白くなってきます。現代に残ってるものもあるし、当時のイケメンの基準は=太ってること、ってのも、社会情勢がわかってると理解が楽になるものです。模試の時に笑っても責任は取れませんが。

結婚式がどうだったのか。

どうやって恋愛してたのか。

今の感覚だと、平安時代の女性って、女子校の中にいるようなものです。

で、男子が外に居るとすると、どうします?男子諸君。

会えない。見れない、って状況でも、人って恋愛するんですよね。会えないなら、会えないなりに。

そう。何で恋愛するかっていうと、和歌で恋愛する。今で言う、ネットで出会って、ラインなんかのやり取りで恋愛するようなもの。

相手の顔も知らないのに??って思うかもしれませんが、ツイッターなどで、知らない人とでもコミュニケーションとってるこの時代。

もしかしたら、精神的には平安時代の人達のことを理解しやすくなってるかもしれませんね。

デジタルの文字だけど、みんな色々工夫して個性出しますよね、ツイッターって。

平安時代もそうで、和歌にいろんな工夫を施しました。

それが、掛詞だったり、序詞、枕詞、対句、などなどの修辞法です。

なので、まず誰に送るかを、必死に覗き見とかして相手を決めて、で、和歌を送る。

で、女性はいきなり貰うわけだから、最初からいい顔は出来ず、あんた誰よ??と言う、ちょっとツンデレな返事をする。

で、これでなびいて貰えなかったら恋人がいないっ!って寂しい状況になるので、まぁ、そりゃ必死になりますよね。

だから、みんな必死に和歌を勉強した。作るのも必死です。だから、技術が凄くなったんですよ。わっかりやすいですよね、これ。

そんなやりとりのパターンを知ってると、それだけで読みやすくなります。だから、ある程度の古文常識は必須です。

けど、意外にこの古文常識って、覚えるのが辛いってことは無いと思います。と言うより、面白い話とセットで読むと、勝手に覚えちゃうので、源氏物語や枕草子などを読むのが1番かと。

【音読を繰り返す】

古文を読めるようになりたいなぁ。と思うなら、最強の勉強法は音読です。

英語と一緒で、文学って読めないものは理解できないんです。これは本当に。

なら、読めるようになるにはどうすればいいか。単純です。口で発音できるようになればいい。単純ですけど、それが最強です。

何度も何度も口にすることによって、自然に言葉のリズムや感覚、意味が入ってくる。

そうやって、身体に馴染んだものが出来てくると、新しいものを読んでも、ちゃんと咀嚼できるようになってくるし、読める素地ができてきます。

もし1人で無理だ!って人が居るなら、みんなで友達と何回か読んでみる。笑いながらでも良いから、読んでみる。

そうして、遊びみたいな感覚で身につけたものは、ちょっとやそっとでは離れません。

楽しんで読む。その読み込むためには、最初のハードルの文法を少しだけ頑張る。

それだけで、古文はあなたの得意教科になります。

参照⇒「覚えよう」と思った瞬間に、覚えられない不思議。記憶は楽しんで覚えるのが吉。

【まとめ】

1、古典文法を身につける

2、主語判定に気を配る

3、敬語を制す

4、古典常識を身につける

5、音読する

古典を勉強する方法の5つ。

この5つを勉強することによって、古典は身についていきます。

まず、最初のハードル。文法をクリアすると、あとは勝手に身についていくので、それを手に入れましょうね。

教養のある人間が。政治を担う力を持つべきだ、とは、丸山さんの言葉です。であることとすることを読んだ後に。教養の塊である古典を勉強しましょう。
参照⇒評論文解説『「である」ことと「する」こと』丸山真男著 その1~権利の上にねむる者~

 

ここまで読んでいただいてありがとうございました。


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