今からでも間に合う 古典文法習得術 超基礎編 その2


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こんにちは、文LABOの松村瞳です。

超基礎編の古典文法。

読んで、そんなもの解ってるよ! という人は良いんですけど、大概解らなくなるのって基本がしっかり入っていないからなんです。

高得点を取っている子でも、意外に文法がいい加減で、大事なところで解らなくなるというのは、良くある話。なので、解りやすさを中心に、説明していきます。

一個理解できれば、「出来るかも!」と思える気持ちが、なにより大事。

【複雑なものは、特殊系から覚えていく】

神経衰弱とかのトランプゲームで、記憶がカギになるものをやる時。一番先に覚えるのって、普通の1~9のカードでしょうか? それとも、絵つきの11~13、そして、ジョーカーを先に覚えるでしょうか?

これ、記憶のとても大事な部分なんですね。

基本を押さえたら、膨大なものを一気に覚えようとすると、パンクします。というか、土台無理です。出来ても、ほんの少数。少ない人達しか、覚えられないものです。

なら、どうするか。神経衰弱と同じです。

特徴的な、数の少ないものから覚えていって、覚えた先から外していく。そして、残っていったとても見分けがつかなさそうなものを最後に残し、じっくり覚えていく。

特殊なものは、記憶に残りやすいんです。

文法も同じ。

特殊なもの、というのは、大概数が限られています。だから、覚えるのにとても楽だし、テストにも出やすいという性質があります。簡単な奴は、膨大に目にしますし、当たり前のようにごろごろしているから、勝手に覚えます。だからこそ、特殊系を重点的に覚えて、そこから検索をはじめ、どこにも引っかからなかったら選別がとっても楽になっている、という路線を狙います。

【活用の種類の特殊形は、6つ】

文法の動詞活用の種類は、全部で9つです。

その中で、特殊形は6つ。

とても数が限られていて、充分丸覚え可能な数です。覚えられないなら、毎日5分。練習を続ければいい。5分間出来れば、文法はほぼマスターできます。テスト直前に1時間粘っても、全く頭に入りきりませんが、一日5分を12日連続で続ければ、ほぼ間違いなく頭に入ります。これは、絶対です。

本格的に受験シーズンに入っていくこの時期に、一時間も二時間も古典文法だけにかけることは物理的に不可能です。けれど、一日5分なら、続けられるはずです。授業の合間でも、古典の授業の5分前でも構わない。呟く、読む、目にする、書いてみる、様々な方法を使って、頭の中に入れてみてください。

【特殊系 その1 ナ変】

まず最初は ナ行変格活用。略してナ変です。特殊形は、変格系から行くのがセオリー。ナ行、と言っているので、「な、に、ぬ、ね、の」の行で変化する活用形です。

活用の形は、「な、に、ぬ、ぬる、ぬれ、ね」と変形しますが、このナ変。

「死ぬ、往ぬ(去ぬ)(両方とも、「いぬ」と読みます)」の2語だけ。

しかも、往ぬ(去ぬ)は、殆ど出ません。出るのは、死ぬ、が殆どです。

往ぬ(去ぬ)は、去ってしまう、立ち去る、という意味なのですが、方言として使われていた言葉なので、平安の都で書かれた文章には殆ど登場しません。

だから、「死ぬ、往ぬ(去ぬ)」と見つけたら、ナ変! と決めつければOK。違うなら、ナ変は解答ではない。ただ、それだけの検索です。非常に簡単。

【特殊系 その2 ラ変】

特殊系二つ目は、ラ行変格活用。略してラ変です。

ラ変は「ら、り、、る、れ、れ」と少し変わった変形をします。

どういう事かというと、活用の三つ目は終止形なので、U段。つまり、「る」で終わる筈なのに、このラ変は「り」で終わっています。

他と違う変形をしているんですね。ちなみに、「ら、り、る、る、れ、れ」と変形すると、四段動詞になってしまいます。ひらがな一文字で、えらい違い。そこら辺が文法の難しいところでもあるんですが、解ってしまえば楽です。

見分け、難しいよ!! と悲鳴が上がりそうですが、これも使われる言葉が限定されているからご安心を。それ以外は、ラ行の他の活用動詞という事になります。

「あり、居り(をり)、侍り(はべり)、いますがり(いまそかり)」の四語のみ。

で、実質良く出てくるのは、「あり、居り、侍り」の3語です。いますがりは、殆ど出てきません。




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【特殊系 その3 カ変】

次はカ行変格活用。カ変です。

これも簡単。「来」の一字だけです。

変形は、「こ、き、く、くる、くれ、こ(こよ)」と形を変えます。

でも、ちょっと不安なのが、現代語でもカ変ってありましたよね。あれと混同しない事。注意するのは、それぐらいです。

【特殊系 その4 サ変】

お次は、サ行変格活用。サ変です。

これも中学校にお世話になったもので、現代語でも使用するものです。

このサ変も「す」の一語のみ。

変形は、「せ、し、す、する、すれ、せよ」と変形します。

「す」という、行うという意味の動詞が、

ず、たり、するとき、すれども、せよ」と、変形します。必ず、下に何が付くのかを、チェック。そして、使いながら、覚えていく。

変格は、これで終了です。

【特殊系 その5 下一】

次は、下一段活用形。下一です。

この下一。現代語でもお世話になっているので、大体は理解できていると思うですが、とっても覚えるのが楽。

なぜかというと、1語しかありません。

「蹴る」の一語のみです。

変形は、「け、け、ける、ける、けれ、けよ」と変形。

かきくけこ、というカ行の、四番目。e段である、「け~」から全て始まっているので、中央をu段とし、そこから、下に一つ下がった段を使っているから、下一段活用、という名前が付いています。

で、下があるなら、上もあるよねって事で。

【特殊系 その6 上一】

はい。苦労しなきゃいけないものが来ました。

上一段活用。上一です。代表的な言葉は、「見る」

「み、み、みる、みる、みれ、みよ」と変形。

u段より一段上の、i段から始まっているから、上一段。ネーミングの仕方は、全て一緒です。まぁ、当たり前なんですが。

で、この上一。特殊系の中で、一番覚える数が多いです。音が重なっているものや、漢字の使い方で若干重複があるのですが、覚えなければいけないのは、10単語。

着る、似る、煮る、干る(ひる)、乾る(ひる)、見る、射る、鋳る(いる)、居る(ゐる)、率る(ゐる)

で、まぁ昔からこれを覚える呪文が存在します。きっと、一度は耳にしたことがある筈。

「ヒイキニミヰる」

で覚えよう!! と言われた記憶ありませんか?

全部、「る」で終わっているから、頭だけ取って、繋げて無理矢理覚えちゃおう、というやつです。

で、音が発音しやすい、意味がありそうな順で並べてみたらこうなった、だけの覚え方です。意味は殆どありません。

でも、音で呟きやすいっていうのは、記憶には重要。歌の歌詞が何故あんなに覚えられるかと言うと、メロディに乗せられているからなんですよね。だから、覚えられる。リズムに乗って、呟きましょう。

【特殊系まとめ】

はい、お疲れ様でした。

特殊系、これで終わり。

例えば、文法解釈で動詞に線が引っ張ってあるとします。

それを順に選別していくのです。

「死ぬ・往ぬ(去ぬ)」かどうか。はまったら、ナ変。
  ↓
「あり・居り・侍り・いますがり」かどうか。はまったら、ラ変。
  ↓
「来」かどうか。はまったら、カ変。
  ↓
「す」かどうか。はまったら、サ変。
  ↓
「蹴る」かどうか。はまったら、下一。
  ↓
「ヒイキニミヰる」のどれか。はまったら、上一。

そのどれにもはまらなかったら、初めて判別で悩めばいい。となります。

判別の種類は、3種。9種よりは、ぐっと楽です。

では、明日はその残りの3種の解説と判別方法を解説します。

ここまで読んで頂いて、ありがとうございました。

文法は、簡単。取りあえず、そう言ってみましょう。全てはそこからです。


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