楽に文章能力が上がる秘密~本が読みたい、でも読めない人は、耳で読め~

文章テクニック
Efraimstochter / Pixabay

こんにちは、文LABOの松村 瞳です。

今回は、努力なしで自然に論理的な纏まりのある文章を書ける秘密をお教えします。何となく解っているんだけど、上手く書けない。言葉が見つからない。ここまで出てくるんだけど、良い表現が出てこないっっ!! と言う方は、必見です。

本

読みたくて、でも読めなくて、積み上がっている本。ありませんか?

スポンサーリンク

【好奇心=脳の若さ】

 

質問です。

Q.1 先月、六月にあなたは何冊本を読みましたか?(小説、評論、ビジネス本、参考書、漫画以外は何でもあり)

Q.2 その内容を、今何も見ずに思い出すことが出来ますか?

 

この質問に、自信を持って5冊以上。内容もざっと話すことが出来る、という方は大丈夫です。中には5冊以上は読んでいるけれど、内容はさっぱり、という方や、説明が上手く出来ない、という人も居るでしょう。数だけ読んで、理解は全くしていない、と言うのは強制で読まされている子ですね。それも、とっても勿体無いです。

努力や、学校での強制で読んだとしても、その後読書好きになる子は少ないです。勉強もそうなのですが、受験やテストという強制力が働いて嫌々やり続けたものは、その強制力が無くなった途端、やらなくなります。大学受験が終わってしまったら、全く何も勉強しなくなってしまう学生たちはこの典型かもしれません。

どうせ読書をし、知識を身に付けるのならば、それを実行してこそ果実という結果を受け止めることが出来ます。強制で嫌々やらされた勉強は、何一つ身に付かない。けれど、楽しさを覚えたものは一生物です。大人でもこれは言えることで、新しいことに興味関心をどれだけ持てるかが、脳の若さに直結します。

 

さて、もう一度お聞きします。

あなたは、先月。何冊の本を読みましたか? それは、今まで読んだことのない筆者のモノ。若しくは、新しいジャンルが含まれていましたか?

 

【脳は、まねっこ上手】

 

文章は文字の羅列です。ある一定の法則、そして構成で成り立っているものです。なので、きちんとした文章を書きたければ、このルールや構成を知らなければなりません。文章は意外とお約束事が多いのですね。

でも、そんなこと言ったって時間が無いし……そもそも何を読んでいいのかも解らないし……

色んな生徒を教えていく時。多くの生徒、そして保護者の方から頂く意見はこれです。時間が無い。何を選んでいいのか基準が解らない。確かに、全く本を読んでこなかった子供なら、何を読んで良いのか迷う事は必定でしょう。

けれど、今は良い時代です。読みたい本は図書館へ行けば大概手に入るし、ネットで注文すれば深夜でも本屋さんは開いています。読むのに時間が無い、と嘆く人は本を読むことが身近では無いから、まるで本を読む=勉強する、ぐらいの重さで感じている人が殆どです。

【本を読む事がなぜ必要なのか】

国語のテストで良い点数を上げることは通過点でしかありません。本を読み、知識をそこから得ることは、約千円程度の貨幣価値の本を、何倍。何十倍にも膨らませる事が可能になります。更に、本を読むことで、人に伝わりやすい文の書き方。提示の仕方や、順次、論の流れを自然に学びとる事が可能になるのです。

私達の脳は、周囲の環境に依存します。つまり、出で来る文章もまた同じだという事。

脳にはミラー・ニューロンという鏡の様に周囲で見たものを反映する機能が付いています。人が成長段階で環境によって如何様にでも変わってしまう、というのは、このミラー・ニューロンの働きによるものだということは、ほぼ現在、確定している事実です。

ならば、あなたが今書いている文章は、これまであなたが触れ、読んで、記憶してきたものの集大成、と言うことになります。

入れたことのないものは、出せない。たったそれだけのこと。

だから、良い文章を書きたいと思うのならば、自分が惹かれた、魅力的な文章を読んで徹底的に覚えることが近道です。自分が何に惹かれるのかは、読んでみないと分かりませんよね。そして、惹かれた文体を徹底的に覚える。それが文章力を上げる準備です。

でも……解っていても中々読めないというのが、本ですよね。

時間が無い。解ります。本当に現代の学生たち。大人達もそうですが、皆色んなものに追い回されている。追い回されて余裕が無い生活を送っている人々に、有益だから時間を作れ!! と言ったとしても、二、三日はどうにかなるでしょうが、その後は机の上にうず高く読んでいない本が積み上がっていくだけのことです。

 

【努力なしで読書量を上げる秘密】

 

なら、どうするか。努力や根性でどうにかする、というのは不利益です。続かないから、止めてください。絶対に挫折します。意志の力でそんなことをしても、結果的に続かない自分に気付いて、自己嫌悪+本嫌いになるのがオチです。

自己嫌悪はあらゆる面で自分に対して悪い作用しか及ぼさないので、絶対に辞めてください。時間の無駄です。

時間が無い。読めたとしても、早さが無いから読めた気がしない。目が疲れる。

なので、そう言う人にお勧めなのが、オーディオブック。耳で聴く読書です。

 




スキマ時間にはビジネス書を「聴く」。オーディオブックのFeBe

このFeBeというサイト。正規の本とほぼ同じ値段。ものによっては格安で本を朗読したオーディオデーターが買えるサイトです。

アプリをダウンロードし、スマートファンや携帯音楽プレーヤー等の音声データが再生出来る小型機器に入れることが出来、どこでも耳から本を聴くことが出来ます。難解な内容で、読んでいるとどうしても眠気が襲ってくるもので有ったとしても、不思議と耳からだと聞けるようになります。

これが良いのは、本を読めない環境でも気軽に読めるという事。

通学や通勤。車を運転している最中でさえも、環境さえ整えてしまえば何時でも流せます。毎日通学に30分かけている人なら往復で一時間。一週間で5時間。月に換算すれば、約20時間近くの読書時間が確保出来ることになります。

更に、耳から聴くことで記憶力が格段にアップします。覚えやすくなるんですね。目で読んだものを耳で聴くと、更に覚えやすくなる可能性がup。複雑な論理構成のもので有ったとしても、その内容に慣れることが出来ますし、解らなくとも何度も聞き直す事が可能です。

だったら別に朗読CDでも、ibookでも良いだろう?と思われる人も居るでしょう。

けれど、私がこのFeBeをお勧めするには、アプリに標準でついている倍速機能に有ります。

YouTubeにも最近追加された機能ですが、この倍速。FeBeは標準で4倍速まで付いています。通常の早さから徐々に上げていって、2倍、2.5倍と、小刻みに上げていくことが可能で、六時間ほどの一冊を、一時間半程度で聴き終わることも出来ます。

この速聴。速読よりも思考能力が上がる効果があると言われているもので、早口で言われた内容を理解出来る様になると、思考能力も同じように回転が速くなり、人の何倍も理解速度が上がる効果があるものです。

更に、暗記効果も発揮され、馴染んだ文章形態が自分の文章にも影響を及ぼしますから、勝手に論理構成の高い、解りやすい文が自動的に書けるようになるという、すぐれもの。

本が好きになると言うおまけも付いてきますし、抵抗感が低くなればしめたものです。このFeBeはほぼ最近の人気作品は音声データとして上がっていて、小説なども多いのですが、出来れば選択するのでしたら評論や少し難しめのものがお勧めです。耳からの情報は脳が理解しやすい形として入ってくるので、少し難しそうだなと思うぐらいのレベルがちょうど良いレベルになるのです。

 

【実際に効果は実証済み。文が綺麗になってきた現役高校三年生】

 

これはつい先日の話。

期末テスト真っ最中の高3の生徒が、古典の質問をしてきたので、試しにあらすじを書いて提出してみてと言ったら、以前は支離滅裂な文体で、矛盾が多い文章を書いていた子だったんですが、今回はとても読みやすい文章を書いてきたんですね。

それで、今回は凄く良く書けていると理由を訊いたら、このFeBeを聴いているのだと話してくれました。

その子を含め、生徒には必ず勧めているこのFeBe。実際に行動に移して聴く子はとっても稀です。

でも、その普通の人が中々しない行動をした人間は、例外なく文章能力に向上が見られました。

『「あれ? これって何だったっけ?」があなたを劇的に変える魔法』 でも書きましたが、日々のたった1度の違いが、未来の結果を大きく変えます。

これからのその子の点数上昇が楽しみな今日この頃です。

 

此処まで読んで頂いてありがとうございました。

 

コメント

This site is protected by wp-copyrightpro.com

タイトルとURLをコピーしました