読書感想文 本を読むのが苦痛な時のおすすめ方法

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友達に話すように、書いてみよう

明日、2018年6月15日に公開の映画。「ワンダー 君は太陽」は、ベストセラー小説が原作となっており、数年前。全国の読書感想文指定図書として挙げられた本でもあります。

読書感想文のおすすめ本として、このサイトでも過去取り上げたことのある、この本。
(参照⇒簡単に書ける読書感想文おすすめ本  読んだ後、人に優しくなれる本~小学校高学年編~)


(Amazonサイトに移動します)

その本が、映画になりました。

特殊な難病を背負って生まれたオギーは10才の男の子。

今まで学校に行ったことのないこの子が、新しい世界の扉を開くために、家族だけの世界から、様々な同年代の人間がいる、学校へと脚を踏み出します。

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【本の苦手な子は映画を観てから、読んでみよう】

-本嫌いな子は、想像することが難しい-

読書感想文を指導する時、生徒と話をすると、皆文章を読むことは出来るのですが、書けない子ほど、頭の中で想像することは出来ません。

取りあえず読むことは出来るけれど、イメージが湧かない。どんな状態なのかが、解らない。

だからつまらなくなり、読むのが嫌になっていきます。

「想像してごらんよ」

と言うことは簡単ですが、その「想像をする」ということがどういうことなのか。そのやり方を、殆どの子は知りません。

なので、困惑してしまったり、どうして良いのか解らなくて、その疑問が文章を先に読む力。やる気を失わせてしまっているのです。

-映像が、想像力を補ってくれる-

けれど、その想像力を映像は補完してくれます。

もちろん、これは読むのが苦手な子に向けてのアプローチなので、読める子はガンガン読めばいいです。

けれど、無理矢理読んだとしても、嫌なことは全く興味が持てなくなってしまうことが殆どです。ならば、無理なく、続けよう。読んでみようと思う状態を作り出すのならば、想像力を補ってくれるものをツールとして使ってみましょう。

この場合は、映画です。

 

-本の方が、情報量が映画よりも多い事実-

まだ公開前なので、映画を見ていないから何とも言えないのですが、殆どの実写映画は、時間の限界値があります。

けれど、この「Wonder」は児童書としてはとても太く、様々な人物の視点から描かれている物語は、一人一人の短編小説として読み応えがあるものであり、その一人一人の物語を積み上げて行った結果。

出来あがる人間関係の像に、胸が打たれる瞬間が訪れます。

映画を見て、「もっと深いところを知りたい」と思ったのならば、是非とも原作本を手に取ってみてください。

 

【原作小説⇒映画よりも、映画⇒原作小説の方が楽しめる】

-原作⇒映画の欠点-

好きな小説が映画化されると観に行きたくなるのですが、どうしても原作のボリュームを知っていると、それが映像化された時には、観に行くことが恐ろしい時があります。

それは、読んだ時のイメージと、どうしても違ってしまう時が存在するからです。

中にはイメージぴったり。むしろ、原作小説の良い部分を引き出してくれている作品も沢山あるのですが、数は少なくなってしまいます。

これは、別段不思議なことではなく、人の想像力や妄想力というものは、人それぞれ好みがあり、違っていてむしろ当たり前です。
(参照⇒人の理想図がその人の持つ究極の美であることを解説した、評論文。ミロのヴィーナス 解説その1)

-安心して読める、映画⇒小説の順序-

けれど、何も話を知らないまま、原作を読まないまま映画を見ると、まず自分の中でイメージが形成されていないので、映画の世界に没頭できます。

そして、映画の内容よりも小説の方が深い内容が書かれていることを知っていれば、その映画で観ることのできた世界観のままに、その世界を楽しめることが出来るので、想像力をどうやって働かすかということが苦手な子でも、楽しんで長編小説を読めます。

しかも、イメージの違いに腹を立てることも、不快になることもなく、小説を楽しんで読めるので、もし読んだことのない人。そして、今年の読書感想文の本選びで悩んでいる子ならば、是非、この映画を観た後。

原作小説を読んでみるのは、いかがでしょうか。

それぐらい、この話は様々なことを私たちに伝えてくれています。

偏見や阻害、孤独、いじめ……

外見が人に与える影響や、歪み。阻害する子達も、それぞれ問題を抱えていること。そして、それらを乗り越えた人たちが、どのように繋がっていくのか。

傍から見たら、とても順風満帆に見える人でも、人知れず悩みを抱え、苦しみ、誰かを羨み、口には出さないけれど嫉妬し、憧れに悩み、自分の無力さに絶望し、それでも前に進もうと足掻いている。

そんな一人一人の姿が、丁寧に描き出されたこのお話。

私も、この映画を見に行くのがとても楽しみだったりします。

細かいところは忘れているのですが、読み返して行くよりも、映画を観た後。また、じっくりと読み返したいな。

小さな奇跡を起こし、それが大きなうねりとなっていくオギーの物語。

ハンカチを握りしめて、観に行こうと思います。

 

ここまで読んで頂いてありがとうございました。

 

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