センター試験直前に結果が出る国語勉強法3選

共通試験対策

明けましておめでとうございます。

令和弐年の幕開けと共にやってくる受験本番シーズン。

今年は年末年始が1週間以上お休みでしたが、受験生にはそんな雰囲気は全く関係なく、最後の追い込みをしている時期です。

そんな時期に、直前対策として、試験で効果が上がる勉強方法を3つ、文LABOからのお年玉としてブログ記事にまとめておきます。ぜひ、参考にしてみてください。

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結果が出る国語勉強3選

その1 段落ごとに内容を1行でまとめる

この時期になると、問題を数限りなくやってきて、1問1問当たった、外れた、平均点が……と、不安になり、焦って問題の数ばかりを消費してやった気分になる子が本当に多いのですが、数をこなしたとしても、基礎が出来上がっていなければ演習量は無駄になるだけです。

不安は解ります。

焦っているのも、痛いほどわかります。

けれども、焦りや不安は貴方に何一ついい結果をもたらしません。そして、不安や焦りの正体は、「本当は良く解っていない自信のなさ」から産まれているものだということを、自覚してください。

なので、そこさえ解れば後は簡単です。

解っていないものを、わかる努力に全力を向ければいいだけです。これは、評論・漢文で行うと、とても効果があります。

やり方は簡単。

段落ごとに、短い文章でまとめてみる。

それだけです。漢文の場合は一文ごと。訳ではなく、あくまで、「内容」です。

これをまとめる時、ヒントにしてほしいのは、5W1Hです。

いつ(when)

どこで(where)

だれが(who)

なにを(what)

なぜ(why)

どのように(how)したのか。

国語を教えていると、この当たり前の要素を飛ばして考えたり、抜けてしまったりする文章を書く子に良く出会います。数は年々多くなっています。高校生でも、要素が抜けた文章を平気で書いているので、他人事と思わずにセンター直前だからこそ、基本に一度戻ってください。

毎回全て埋める必要はありませんが、「どうまとめていいのか解らない!!」と思う生徒さんたちは、まずこの表を埋めるように、意識してみてください。主語述語、因果関係、方法など、問題として聞かれる要素がこの5w1hには詰まっています。逆に言うのならば、ここが押さえられていれば、要旨をつかんでいるということ。

ぜひ、ノートを横に置いて、筆者の文章を写すのではなく、自分の言葉でまとめてください。格段に、正解率が上がりますし、何より二次試験対策にもなります。理系の生徒さんでも、自分が解っていることを、誰か他者に解る形で表に出す、という行為は頭を整理するのにとても有効な作業です。

内容を出来る限り短い言葉でまとめてみる。

これを問題を解く前に時間度外視で行ってみてください。

参考例示↓

 

その2 文法事項、古語、漢語の意味は必ず確認をする

本番直前になると、みんな、自分の力を試したくなります。そして、不思議なのですが、不安になればなるほど、確認を取らなくなるのです。

とくに古典文法や漢文の句形、古単語の意味など、覚えていないことを自覚するのが嫌なのでしょう。覚えていない子ほど、確認をせずに、まるで勘で当てることが良いことと思い込んでいるぐらい、解らないものほど適当に正解を決めてしまいます。

けれど、それは失敗への道筋です。

解らなければ解らないでいいんです。覚えていない自分を責めるより、1秒考えて解らなかったら、その場ですぐ調べてください。辞書でも文法の教科書でも参考書でもなんでもかまいません。必ず、自分で参考書を引っ張って確認をしてください。

ポイントは、解答を見て確認することは避けること。

解答には正しいものがきちんと書いてあります。けれど、それをすぐに手に入れてしまうと、せっかくの考える余地が無くなってしまいます。確認し、考え、自分で答えを出した後に解答を見て間違うのならば、それはちゃんと知識になりますし、記憶にも残ります。意味のある間違いになります。

けれど、模範解答で、たった1秒で手に入れた解答は、苦労をしていないがゆえに記憶に残りません。次に同じ問題が出たとしても、使えないのです。

本番前の直前だからこそ、熟考して間違えたものは強烈に意識に焼き付きます。その心理を逆に、利用してください。

調べることによって、自分があやふやな周辺の知識も、参考書を読むことによって確かになっていくという、副産物も得られます。

少しでも不安がある知識は、確かめてから考える。

焦っているときほど、一見遠回りな勉強の仕方が、確実に脳に知識として焼き付くのです。

その3 登場人物の感情を言葉にして表す

小説・古文・漢文の対策です。

この3つは、全て筆者ではない登場人物が存在します。(古文・漢文の随筆や思想文は例外)

物語が主軸になる試験問題文は、特に登場人物たちの心の動きに問題が絞られます。

ここでポイントなのは、物語の人物たちは、「何かしらの感情や目的・欲望・願望」が心の中に芽生えて、「行動にうつしている」ということです。

そして、実際に文章に書かれているのは、「行動」のみ。

特に、問題として問われている部分は、「行動」に絞られています。

その「行動」から、その行動を起こすに到った心理。気持ちを読み取らなければなりません。なので、ピンポイントで問題の部分だけ練習をするよりは、問題文章の最初から、人物たちがそれぞれどのような感情を抱いているのか。誰に向けて、どのような感情のベクトルが出ているのか。ムカつく、心配、恋しい、大事、切ない、悲しいetc…. それらの言葉を、人物の心を推理するように文章の横に書き込んでいってみてください。

センターの小説や古文、漢文に出てくる登場人物は、それぞれ平均3~4人程度です。ほとんどが2人の会話で終わっているので、何も10人や20人の複雑な心境を読み取れと言っているわけではありません。

単純に、好きか嫌いか。

好きと思うのならば、何故好きなのか。

嫌いならば、その理由を。常に考えてみてください。理由なく嫌うことも時としてありますが、小説の場合、必ず原因が書いてあります。特に、問題文になる部分は明確に意思表示がされています。

なんとなく読んでいれば解るようになるという感覚は捨ててください。苦手な人は特にそうです。

感情を読み取る作業は、訓練です。

そして、解説で一つ一つ、人物たちの感情を読み間違えてないか。そこをチェックする。

選択肢の当たりはずれよりも、よほど重要な部分です。

むしろ、そこが当たるようになれば、あとは勝手に当たります。意地悪な問題ももちろんありますが、それでも半分以上間違える、なんてことは有り得ません。

大事なのは、人物たちの「感情」を追いかけること。

そして、それを証拠としてまず、ノートやメモに残すことです。

人間は自分の都合の悪いことは忘れてしまう、都合のいい生き物です。なので、自分が最初にどう考えたのか。その証拠をきちんと残すこと。

これがとても大事です。

まとめ

1.段落ごとに内容を短く自分の言葉でまとめる。

2.不安要素は即座に参考書で確認する

3.物語は人物の「感情」を推理し、メモをする。

手間のかかる勉強法ですが、一番効果があるのは、面倒なものなのだということを覚えておいてください。

簡単に、やればすぐに結果が出るものももちろんありますが、少し立ち止まって考えてください。あなたが挑もうとしている受験という難関は、簡単に、すぐに結果が出るような、そんな容易いものなのでしょうか。

そんな容易い道を選んで、今まで頑張ってきたのでしょうか。

おそらく、この記事を読んでいる時点で違うと私は思います。

なので、最後の最後。追い詰められた時ほど、丁寧に。確実に、着実に、今の自分よりも一歩前に、積み上げてください。

筋肉は裏切らない……ではありませんが(笑)、自分の頭で考え、書き出した文章の量は、必ずあなたを助けてくれます。

手を動かして、文章を書いてください。その努力が、あなたを助ける一歩となります。

是非、試してみてください。

ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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