今回は中国故事「朝三暮四」のテスト対策問題。
テスト対策に使ってください。
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【問題】
次の漢文を読んで、以下の問題に答えなさい。
宋有狙公者。愛狙、養之成群。①能解狙之意、狙亦得公之心。損其家口、充狙之欲。俄(a)匱(b)。②将限其食。恐衆狙之不馴(c)己也、先誑之曰、「与若芧、朝三而暮四。足乎。」衆狙皆起而怒。俄(d)曰、「与若芧、朝四而暮三。足乎。」③衆狙皆伏而喜。
-問1-
(a)(b)(c)(d)に入る置き字を次の中から選べ(同じ選択肢を2度選んでもよい)
(ア) 而
(イ) 呼
(ウ) 於
(エ) 于
(オ) 焉
(カ) 矣
(キ) 兮
※ヒント
「置き字なんか覚えてられるか―っ!!」という悲鳴が聞こえてきそうですが、点数欲しくないなら、そのまま勘で適当に答えてください。大抵、当たらないけどね。
置き字は、日本語で言うのならば接続詞です。「そして」と「しかし」は意味が違う。「が」という助詞でも、順接と逆説があります。ひらがな一字でも意味は大違い。置き字の違いは、
「あなたでいい」
「あなたがいい」
のニュアンスの違いと同じです。そんな細かいところを「めんどうだからどうでも良い」と言う人は、どうぞそのままで。嫌だって人は、参考書や教科書で確認を。
その確認の積み重ねが、受験で生きてきます。
-問2-
①「能解狙之意」を現代語訳しなさい。
※ヒント
主語と述語、目的語がきちんと入っているかを確認。
そして、「能」「意」「解」をきちんと訳すこと。誰が、誰の「意」を「解」すのか。
-問3-
②「将限其食。」をすべてひらがなで書き下しなさい。
※ヒント
再読文字の基本です。「すべてひらがな」は一文字でも違うと完ペンなので、気をつけること。
-問4-
③衆狙皆伏而喜。のように、猿がだまされた理由を40字以内で説明しなさい。
※ヒント
猿がどのような思考回路をしていたのか。そこを明確にする。
-問5-
「朝三暮四」の意味は、主に2種類ある。意味の違いを明確にし、2種類それぞれ答えなさい。
※ヒント
狙公側にたった意味合いと、宗祖側にたった意味合いを考える。
解答は明日。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
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