小説読解 夏目漱石「こころ」その9~臆病ものが攻撃に転ずる瞬間~
「こころ」解説その9です。
今回は、ずっと臆病で、人の観察ばかりをし、一切行動を起こそうとしなかった先生が動くこと。つまり、Kを攻撃することを決心するシーンです。
大修館書店現代文B上巻では、188p~
筑摩書房精選現代文Bでは、161p~
そして、小説の段落番号は40の部分です。
Kの意志の固さや、その行動力に怯えていた先生が、動く。行動することを決意するとしたら、どんな時なのか。
その心理も含めて、解説していきます。