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こころ

小説読解 夏目漱石「こころ」その8~先生のエゴ~

「こころ」解説、その8。小説での番号表記39段から。筑摩書房発行 精選現代文B159ページからの部分になります。大修館書店発行の教科書には抜粋されていませんが、ここでもKと先生のとても大事なやり取りが垣間見えます。そして、夏目漱石が何故この小説のタイトルを「こころ」としたのか。その意味が見えてくるのもこの部分です。
こころ

小説読解 夏目漱石「こころ」その7~Kの謎めいた行動~

「こころ」解説、その7.今回は、Kの謎めいた行動に対して、まとめてみます。今回取り上げる部分は、大修館書店発行の教科書には載っておらず、筑摩書房発行の教科書には157p~から掲載されている部分です。
こころ

小説読解 夏目漱石「こころ」その6~魔物Kの恐ろしさ~

「こころ」解説その6です。Kのお嬢さんにたいする恋の告白を受け、狼狽する先生。その先生のその後の考えや葛藤、動揺などを描いたシーン。Kを一種の魔物=得体の知れないもののように捉えているシーンでもあります。幼いころから共に過ごし、その人の事をきちんと知っていたはずなのに、いきなり知らない人にでもなったかのような恐ろしさを感じる。その人が、違う存在に思えてならない。そんな、不安と動揺を抱えた場面です。
こころ

小説読解 夏目漱石「こころ」その5~Kの告白の不自然さ~

「こころ」解説その5です。大修館書院発行現代文Bの182ページ。第2段落からの部分となります。筑摩書房発行の「精選 現代文B」も、この辺りからの抜粋となります。Kの恋心の告白です。【進むべき方面】そんなこんなで、もやもやした状態のままにお正...
こころ

小説読解 夏目漱石「こころ」その4 ~先生がお嬢さんに告白しない理由~

「こころ」解説、その4。大修館書店発行の現代文B上巻では、181pの第二段落からの部分になります。他の教科書では、これ以降のシーンから掲載されていることが多いのですが、その前のシーンはとても重要な部分があります。何故なら、先生がどうして動か...
こころ

小説読解 夏目漱石「こころ」その3 ~女の嫌いな特徴からみる先生の愛~

「こころ」解説その3。今回は、昨日からの続きのシーンです。Kとお嬢さんとが連れだって歩いている場所に遭遇してしまった先生。居てもたってもいられず、すぐに家に帰ります。
こころ

小説読解 夏目漱石「こころ」その2 ~火鉢のエピソードから見えるこころの奥側~

「こころ」解説、その2です。今回は、前回に引き続き、先生の性格や対応。そして、Kに対してどう思っていたのかを、本文から追っていきます。十一月の雨の日のくだりのエピソードです。(教科書178p~182p)参考にしてください。【怒りやすい性格】...
こころ

小説読解 夏目漱石「こころ」その1 ~主人公の背景~

明治の文豪夏目漱石。日本を代表する小説家の長編傑作「こころ」このタイトルの「こころ」には、実に様々な意味合いが読みとれます。そして、高校生の教科書に載っていて、難解な文章読解に頭を悩ます人が続出する小説でも有ります。感想で大概上がってくるの...
伊勢物語

鬼にさらわれた女の謎~古文解説 伊勢物語「芥川」~

鬼のエントリーが続いているので、鬼がらみで古文解説をひとつ。歌物語 伊勢物語から「芥川」芥、とは塵やごみのこと。それらが集まった川です。現存でどこに存在しているかも解っていない川がタイトルとなっているお話。何かが塵芥となってしまったお話です...
古文常識

恐怖!女が⚪︎⚪︎したら鬼確定〜古文の鬼と女に関するアレコレ〜

節分解説のエントリーで、鬼=隠人。(おんひと)つまり、人が認識できる世界から隠れた部分で生きている人間のような形をしたもので、得体の知れないものとして、括られているものです。その姿は、長身で身体が大きく、また頭の上にツノや牙が生え、一種異様...

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