成績が上がるイージーモードな勉強法 4タイプ

テスト対策
mohamed_hassan / Pixabay

昨日に引き続き、新学期シリーズ第二弾。

昨日は、やればやるほど成績が下がる、ハードモードな勉強方法を書きました。

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【ハードモードの特徴】

・テスト直前に勉強を始めるタイプ
・最初から100点を自分に求めるタイプ

のふたつ。

これをして、乗り越えられる人は別に構いません。上手くいっているのだったら、上手くいっているやり方で進めても全く問題がない。

けれど、どこかで行き詰った時。

上手くいっていたものが、上手く回らなくなる瞬間、というのは必ずどこかで訪れるものです。

なら、それはやり方を改善しろという合図です。

ゲームでも一緒ですよね。やり方とか、攻略法とかを知って工夫をすれば、それまで辛かったステージが楽々クリアできたりするもの。レベルアップのために経験値を貯める作業が、勉強時間みたいなものです。

その切り替えの方法。

どうやって勉強することが、ハードモードではなく、イージーモードに繋がるのか。

それを説明していきましょう。

より簡単に よりたやすく それには工夫が必要です

【イージーモードの特徴】

単純に言って、イージーモードの逆です。

真逆と言って良いです。

-自分に優しくなる-

目標にするのは、とにかく自分に対して優しくなること。

この「優しくなる」というフレーズに、「サボる」ということと直結させてしまう子が居ますが、そうではありません。

イージーモードとは、ハードなことを自分に要求しない。できない事を自分に課さない、ということです。

つまり、出来る事をまず自分に課す。

全てのコツはここに在ります。

-イージーモードの勉強法 その1-

・その1 毎日、5分でできる事を自分に課す。

一日5分でできる勉強って、何でしょうか?

そう生徒に聞くと、「5分で効果なんて絶対に現れないよ」と返ってきます。

でも、じゃあ直前の一時間と、5分×30日分の積み重ねと。どっちが長期記憶に影響するかと言うと、どう考えても後者なんですよね。

直前の一時間。前日の徹夜の一時間でも、点数に影響はするでしょう。一時記憶の得意な子だったら、それだけで100点を取れたりするかもしれません。

けれど、短期記憶の恐ろしいところは、それが長期的な記憶に全く繋がらない事です。

そう。すぐ忘れちゃうんですね。

テストの度に短期記憶を繰り返し、いざ受験の時に振りかえったら、何もかも忘れていて、何一つ書けなかった、んてことは本当によくあります。覚えた筈のものが、直前になって全て忘れている、なんてことも。

人間の脳って、一旦覚えたことでも何度も呼び起こさないと、簡単に忘れてしまうんですよね。厳密に言うと脳の中には残っているんだけど、それをどこにしまったのか。どこに片付けたのかが、分からなくなっちゃうんです。

私たちが複雑な日本語や漢字を忘れないのは、毎日使っているから。

物凄く単純な話です。

一日5分でできる事。それでも、積み上げれば膨大な時間になります。

例えば、英語の教科書の音読。古文、漢文の音読なんかも効果は高いです。

5分なんて、通学時間の電車やバスの中で取れる時間です。それか、授業前の5分でも良い。

その時間で、毎日読んでいれば、自然と読むスピードって早くなってくるし、意味を毎回ノートで確認すれば、テスト前に慌てて大量の単語を覚える必要も無くなってきます。

何せ、毎日みているんだから、ぼんやりとした形は頭の中に入っている。

この覚えようと思っていないけれど、勝手になんとなく覚えている、というのが一番楽に物事を覚えられる状態です。

数学だったら、因数分解の公式を全部書いてみるとか、一回読んでみるとか、単純な計算問題を一問解いてみるだけでも、効果はあります。

なにより大事なのは、継続である、ということ。

この「続ける」という単純なことを、どうやったら自分が達成できるのか。毎日、寝る前にでもできること。朝起きて、すぐできる事。そんな、たった5分を作ってみてください。

まずはそこからです。

-イージーモードの勉強法 その2-

・その2 時間を課すのではなく、行動を記録する。

良く、どうやって勉強しているのかと方法を聞くと、大概皆は、「昨日、5時間やりました!」とか、「1時間しか、出来なかった」というように、答えが返ってきます。(1時間やっただけでも、凄いんですけどね……)

けれど、長時間続けたとしても、意味のある勉強を積み重ねなければ、価値はありません。

この、時間のマジックに囚われてしまう生徒が、本当に多い。

これだけ長時間やったんだから大丈夫!! と思いたいのでしょうが、成果を確実に出したいのならば、成果=勉強の質×時間の掛け算だということを、しっかり把握することです。

勉強の質、とは、「理解できたかどうか」と言うことです。

この「分かった!」という理解は、本当に大事で、人間は「分からないもの」「覚えられないもの」「自分が出来ること以上に積み上がっている課題」に直面していられるほど、強くありません。

なので、出来たこと。もしくは、挑戦したこと。

それを毎日、ノートにメモるようにしてください。

そして、分かる参考書や、分かる説明をしてくれる先生を探す事。参考書。特に、高校の参考書は、分厚い物の方が詳しく、簡単に書いてあることの方が多いです。

その太さに「げっ・・」と真っ青になり、薄い教科書や問題集に手が伸びてしまうのですが、絶対に太い方が問題が簡単だし、説明が丁寧です。これだけは断言できます。

じっくり読みこんで、それを元に質問に行けば、必ず分かるようになります。分からないなら、分かる説明をしてくれる先生を探すこと。

もしくは、日を変えて、もう一度読んでみる事。

意外と、疲れをちゃんととり、睡眠や休憩をとった後にもう一度読んでみたら理解出来た、ということも多いです。

分かること。出来たことを、積み上げていくこと。

分からないものに対しては、徹底的に説明を求めること。

それがとっても大事です。

時間で勝負をしないでください。理解度が高まれば、時間は勝手に増えていきます。

-イージーモードの勉強法 その3-

・その3 分からない時は、分からない事を素直に口にすること。

今回の勉強法の、一番の難関は、これです。

特に進学校に合格し、中学校の時に分からなかった問題が存在しなかった子ほど、これが出来ません。

「分からない」と口に出す事が、とてつもない恐怖をもたらします。

馬鹿にされるんじゃないのか。周囲のクラスメイトに見下されるのではないのかと思うのは、充分に理解できる。

クラスの友達に言うのがハードル高いなら、学校の先生や塾の先生。家庭教師などでも構いません。ポイントは、決して分からない事を責めない人を選んで、質問しに言ってください。

あなたが解らないことは、貴方の価値を下げる事ではありません。

あなたのレベルが低いわけでもありません。

ただ、やっていることのレベルが高いだけ。そのレベルに、まだ自分が到達出来ていないだけ。ただ、それだけです。

分かっているふりをし続けると、周囲は貴方に対して、貴方が感じているような恐怖心を抱きます。

「こんなこと言ったら、馬鹿にされるんじゃないのか」「自分だけが解らないのでは……」と思われると、勉強のことを友達と話し合うことすらできなくなっていきます。

それでは勿体なさすぎる。

逆に、「分からない」と言うと、確かに貴方を馬鹿にする人間もいるかもしれませんが、それは放っておいて良い存在です。むしろ、友達にしない人間がはっきりと分かるので、手間がなくて良いかもしれません。(参照⇒付き合ってはいけない人の特徴~巧言令色鮮なし仁)

分からない事を分からない事とする。

そうすると、同じように調べている子や同じように悩んでいる子達が寄ってきます。

そして、大概はそういう子達の方が、難関大学・高校に合格しています。

-イージーモードの勉強法 その4-

・その4 理解できるものを確実に積み上げていく

勉強は理解できないと途端に苦しみに直結します。

逆に言うのならば、理解できるものは、楽しくなる。楽しくなる筈なんです。

だから、苦しかったら、それはやり方が間違っているということ。貴方が悪いわけではなく、やり方が間違っているんです。

見直すべきは、やり方です。

徹底的に勉強道具、おもに参考書などを読み、理解できないものならば、理解できるものに変える。量ではなく、質を高める事を意識する。

そちらを充実させることに意識を変化させてください。

分かるものを積み上げていけば、勝手に勉強時間は伸びます。

その時に注意が必要なのは、高い目標を自分に課さない事。(参照⇒高すぎる目標は叶わない? 適正目標の作り方)

辛いことを自分に課すのではなく、やりたいと思うもの。わくわくするもの。出来たら気分が良いだろうなぁ、と思うものを積み上げていく。

このわくわく感がないと、土台勉強など続けていられません。勉強を辛いことにした時点で、負けてしまうんです。

【イージーモードの勉強法 まとめ】

 

・その1 毎日、5分でできる事を自分に課す。

・その2 時間を課すのではなく、行動を記録する。

・その3 分からない時は、分からない事を素直に口にする。

・その4 理解できるものを確実に積み上げていく

 

自分に優しくなる。

たったそれだけです。辛い道を選ばない。

長い目で見て、自分を楽にする道を選んでいく。継続できる方法を探していく。

長く続けられれば、それだけで勉強の素地ができます。受験戦争は一年間。長丁場です。高校・中学の新一年生の子たちは、三年間の受験が始まったとも言えます。

だからこそ、出来る事を確実に積み上げていく。

それが出来てから、次を考える。いきなりハードルの高いことを自分に課し、出来ない自分に絶望しない。むしろ、やったことを褒めるぐらいが、ちょうどいいです。

できない、ということは、少なくとも挑戦した。動いた人にしかつかめないものなのですから、そこから一歩。先に踏み出して、何故出来なかったのか。無謀なことをしてなかったか。出来る事は何なのか。何だったら毎日出来るのか。

それを考えていきましょう。

 

ここまで読んで頂いてありがとうございました。

 

 

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