「覚えよう」と思った瞬間に、覚えられない不思議。記憶は楽しんで覚えるのが吉。

テスト対策
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こんにちは、文LABOの松村瞳です。

今回は、試験での暗記法。暗記術について。

人の脳って本当に不思議で、「覚えなきゃ!!」って思った瞬間に、「覚えられない」もしくは、「忘れていく」「頭の中に残らない」ことは決定的なんです。

覚えがありませんか?

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【義務感での記憶は、すぐ忘れていく】

古典文法表とか、漢文の句形、英語の英単語。世界史、日本史の歴史的人物名や王様の名前や、王朝名。年代、戦争の名前、紛争の名前。税制や身分、革命の名前、支配体制のシステム名など、覚えなきゃいけない事。山のように有りますよね。

分かっちゃいるけど、手が付かない。

やんなきゃいけないって思ってても、どうしても体が動かない。

それって、当たり前です。

「やんなきゃ!!」っ義務になっている時点で、それって、頭や、あなたの本能は「覚えたくない!!!」って悲鳴あげているんですもの。覚えられるわけがないです。

【努力した結果が出ないと、勉強嫌いまっしぐら】

義務=強制です。

強制でさせられる事って、大抵嫌なことですよね。で、いーやいーや、取りあえずやる。

「あー、やる気でなーい。でも、やんなきゃナンなーい。あと、範囲何ページあんの? まだ、こんなにも有るの?? あー、嫌だ」

必死にやりながら、こんな声があなたの頭の中で鳴り響いているんですよね。本能とか、無意識って嘘が吐けません。自分に嘘を吐いたって、拒絶されるだけだし、やる気も起きず、けれども頑張って必死にやって、何とか形を整えて。

さて、テスト!! って時に、全く覚えていなくて冷や汗をかく経験なんて、誰にでもあることです。ほんとに。

これって、本当に残酷で、あれだけ努力したのに!!っていう、記憶だけはしっっっかり残っているんですよね。人って。

だから、結果が伴わないと、「ああ、自分は向いていないんだ……」って絶望に向かって行ってしまうんです。これって物凄くもったいない。

嫌いなことに向かい合ってるだけで、凄い努力家ですよ。やろうと、教科書開いて、覚えようとしたんですから。

けれど、覚えられないし……って、下を向く子がほとんどです。

けどね、落ち込んだって、意味ないんだよ。残念だけど。それって、もっと覚えられなくなる前兆だから。落ち込むことで、ますます向かうのが嫌になって、脳が勝手に拒否をしてしまう。

そのメカニズムを知ってください。

策なく、あんな量の暗記モノと戦おうとしないでください。戦うだけ、無駄です。

大丈夫。戦略は有りますから。

 

【脳が勝手に覚えるのは、楽しいこと】

基本、脳みそって我儘な子どもみたいな性格していると思ってください。

好きなことしかしなーい。嫌なこと、大っ嫌い、ってクソガキがあなたの脳です。大丈夫。私の脳みそも、似たようなもんです。むしろ、私の方が記憶力悪いはず。(特に数学は……参照⇒数学のススメ ~数学偏差値学年最下位だった私が、高等数学をやり直したわけ その1~)

けど、勝手に自分が覚えてる事って、何かありませんか?

努力しなくても、覚えようとしなくても、勝手に覚えてしまうもの。それって、何なのか。

それは、あなたが心のそこから「楽しい!」と感じているものです。

好きなアーティストの歌って、歌詞をアルバム一枚全部覚える、なんて平気でできますよね。むしろ、全曲歌えるって子もいるだろうし、何かしら勝手に覚えられるものってある筈です。

男の子ならゲームのキャラクター名とか、魔法の名前とか、色々、覚えているものってありますよね。

そう。好きなことや、楽しいことだったら、人間ってちゃんと覚えるんですよ。それこそ、「覚えよう!!」なんて、思うことなんかなく、ちゃんと覚えられる。それが何でなのか。

【脳は楽しいものや、何度も繰り返されるものに反応する】

脳の記憶を開くために必要なのは、むしろ「覚えよう」ではなく、「無理して覚えなくてもいい」っていう気持ちの方です。

そうすると、ぐっ、とハードルが下がりますが、けれどもそれで何もしなくても覚えられるわけじゃありません。

覚えるための準備として、必要な要素は、自分を「覚えなきゃ!!」と脅さない事です。

先ずは、覚えなくてもいい。どうせ強制したって、私の頭は覚えられないと、認めてしまうこと。

そうして、目の前にある膨大な知識を、「あほな情報をひもづけして」覚える、というテクニックです。

例えば、有名な源氏物語のなかで、「きよら」という言葉がありますよね。

これって、「清らかな。美麗、たとえようもなく美しい様」を表す言葉で、源氏物語の中では、光源氏の君を表す時にしか、この言葉は使われていません。

けどね……

平安時代の美人、美男、美しいの基準って、超絶太っている、ってことなんですよね。

なんでかって言うと、平安時代って基本、食料難です。餓死がほんとうに実際に存在し、また身近な死因だった世界で、食料に困らないって事は、お金持ちである証拠でもありました。

けど、食料が豊富に持ってますよー、って、どうやって証明しますか?

そう。食べて証明するんです。豪華な料理を、毎日お腹いっっっっっぱい食べて、太って、それを証明する。太っている事が、最大の美しいアピールだったんですよね。

だから、これを教えると、源氏で「きよら」が出てくると、皆一様に笑います。「なんと美しく、天女が実際に居たとしても、光源氏の君の美しさには勝てるまい」なんて文章が書いてあっても、「実際は、目の前に座っているのは、マツコ・デラックス並みの巨体ね」と言うと、大概噴き出すんですが、ばっちり覚えるんですよね。くっだらない知識なんですが。

個人的に世界史や日本史も大好きで、大概覚える時は、変な覚え方を教えています。

フランス絶対王政時の王朝名って、ブルボン王朝なんですけど、最後の終焉がフランス革命で命を落とす事になる、ルイ16世と王妃マリー・アントワネットですよね。

有名な、「パンがなければお菓子を食べればいいのに」の台詞で有名な彼女。(実は、この台詞。彼女が言ったわけではなく、そういうことをこの王妃だったら言いそうだという噂が、後世に残ったと言うちょっと可哀想なエピソード。)

ブルボンって聞くと、どーしてもお菓子のメーカーのブルボンを思い浮かぶんですよね。私。特にその中でも大好きなのが。これ。

なので、「ああ、お菓子大好き王朝だったんだ……」とか、ばかな連想ゲームで覚えてました。いや、結構まじめに。

ああ、お菓子ばっか食べてたから、ルイ14世とか、ちょっと肖像画がお腹出てるのかぁ。側近のマザランって、お菓子作る時、バターと卵が「混ざらなくて」困るんだよねー……きっと、マザランもルイ14世がお菓子ばっか食べてて、糖尿病になるんじゃないかと心配して、早死にしたのかなぁ。その後、お金使いまくって暴走するもんね。この王様。フランス料理って、ルイ14世の時に最高潮に豪華になるし。食いしん坊一家だったんだろうなぁ……とか。

 

自分でも書いてて我ながらくっだんない覚え方だなぁ……と思うのですが、くだらないからこそ、忘れないんですよね。これ。

【覚えたければ、接触回数を増やせ】

で、それだけで覚えたわけでもなく、とにかく覚えられない人は、読む回数を増やしてください。そう、音読です。古典はこれがとってもききます。

これも、別に暗唱する必要なんか、これっぽっちもないです。

とにかく読む。音読する。

で、頭の中で日本語訳とか分からない部分がきたら、ノートでチェックするだけ。

それだけで良いです。ただし、テスト前の一週間は必ず毎日範囲分を読んで、確認をすること。勉強、これだけでいいです。

けれど、それが一番最強だったりするんですよね。

勝手に、覚えようとしなくても、何度も読むたびに刷り込まれるから、勝手に脳が覚えてく。

覚えようとしていないから、ストレスがなく、するっと入っていくんです。

世界史や日本史とかもそうです。難しいことなんか考えず、資料集とかを読みながら、変な思い付きでも何でもいいから、関連付けて覚えちゃう。でっきるだけくっだらないことが良いです。あほな覚え方が、この場合は最強です。笑えるのならば、もうこの瞬間に覚えちゃってるし。

【最強の記憶術 まとめ】

1.自分を責めない
2.覚えようとしない。覚えなきゃ、と言わない。
3.覚えたいものに、あほな知識。ばかな連想をくっつける。
4.何度も音読する。何度も、見る。読む。

 

これだけです。

試験前日に、範囲分一気に覚える、なんて、ハードモードで試験を戦わないでください。

そう。イージーモードで行きましょう。なんなら、ペリーイージーでも良い。毎日の負担を軽くして、楽しく、面白いと思って勉強することが、一番上達の早道です。

苦しい、辛い勉強時間よりも、是非、面白く、笑いながら勉強する時間を楽しんでください。

ここまで読んで頂いてありがとうございました。

 

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