平均的能力から難関大に合格する人の特徴5つ~祝・阪大AO入試合格~ 

受験対策
TeroVesalainen / Pixabay

こんにちは、文LABOの松村瞳です。

今日はちょっと予定を変更して(「こころ」の続きは、明日からまた続けます。)嬉しい合格報告が届いたので、合格する人の特徴を5つ、まとめてみたいと思います。

本日、2月7日に合格通知を貰ったのは、大阪大学のAO入試組です。

11月提出の自己推薦文+12月の学科試験+面接。そして、1月のセンター試験の点数を合わせての、総合評価入試。今回は、自己推薦文の添削から、面接、センター試験対策まで、全て文章指導で関わっていた生徒なので、報告をとても嬉しく聞きました。本人は、まだ信じられてないみたいで、実感も何もないようです。本当に、おめでとう。

私立大学組はもう本番間近。国立大学は、2月25日の二次試験に向けて、必死に勉強中の時期ですが、難関大学に合格する。実力以上の大学に合格する人間には、やはり共通して目立つ特徴があります。

その特徴が、今回の生徒にもみられたので、それを合格記念としてまとめておきます。

今現在、努力を継続している人達。そして、本番直前の人も含めて。何かしらの参考になれば、幸いです。

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【特徴その1 不得意分野の対策が早い】

これは多くの難関大学に受かってきた子達の特徴なのですが、彼らは総じて自分の能力を信じていません。

むしろ自分はとても頭が悪い方だと言っている子の方が、割合的にはとても多かったです。進学校でトップグループに入っていても、そうでした。

何故かと言うと、自分の得意分野。そして、不得意分野を熟知しているからです。そして、足を引っ張るであろう不得意分野に対しての対策が、非常に早い。

更に、出来ない分野の習得なので、皆、素直に基礎的なところから繰り返します。

音読や、文法表、解って理解したはずの現代文の読み直し。記述の課題を複数繰り返す。どれもこれも、一つ一つは地味な作業です。けれど、それらをとても丁寧に彼らは繰り返します。

そして、出来たとしても、油断をしないのです。

模試で結果が良くても、たまたまかもしれない。偶然もある。自分はまだ納得出来てない部分もある。だから、何度も繰り返し、解らない部分を質問し続けます。解らない部分を、ちゃんと探してくるのです。

得意分野の勉強も続けますが、出来ない分野に対しての対策が早く、人によっては高校に入学した瞬間から始めている人もいるぐらいです。そして、受ける瞬間まで、苦手なのだからと気を緩める事はありません。いい意味で、自分を信頼しないのです。

【特徴その2 目標は問題の正解ではなく、理解すること】

センター試験の指導をしていると、考えてなくとも解答が偶然当たることがあります。

大半の子は、当たったのだからそれでいいやと、結果オーライで考えることをやめてしまいます。けれど、受かる子たちは、たまたま当たっても、確信が得られなかった問題に対して、「どうしてこれが正解になるのか」を、納得がいくまで考えようとします。

正解することが目的なのではなく、問題で問われていることを理解することが目的に設定されているので、当たったとしても喜ばない。むしろ、不安になります。中途半端な考え方で当たってしまっても、理解していないのならば、間違っている事と一緒だと、彼らは認識しているのでしょう。

だからこそ、テストの見直しや理解し直すことに対して、とても貪欲です。納得いがいくまで、何度も説明を請います。それこそ、自分が心の底から納得するまで、そこから動きません。これは本当に特徴的です。

逆に正解をして安心している子は、本番で点数を落とす傾向にあります。理解ではなく、解答することが目的となり、応用問題や少し癖のある問題に対応できなくなるからです。

【特徴その3 ノート魔】

現代はとても便利な世界です。

黒板の板書も、スマホの写真で簡単に撮れてしまいますし、電子黒板の普及で、データーとして授業の内容をPDF化し、生徒の端末に送ることが当然の世の中に今後なっていく可能性があります。

けれど、受かる子たちは、総じてノート魔でした。

黒板に書いた事だけでなく、何気ない歴史のエピソードや、喩え話で持ち出した話し等、本来ならば教科書の内容とは離れた物でさえ、彼らはメモを取り、それを後日調べて詳細を教えてくれたり、更に深いところまで調べてきたりと、探究心がとても強かった。

それらを全て、手を動かしてノートをとっていたのです。

敢えて、このデジタル時代に、究極のアナログである手書きを使う必要があるのかと問われそうですが、私はこと勉強や学習に至っては、アナログの要素が凄く大事なのではないかと思っています。

手を実際に動かしたり、口で音読したり、素読を繰り返す事によって、末端神経である指の神経細胞が脳に届くのでしょう。更に文字。文章を書き続ける事は、アウトプット作業になります。

勉強はインプット作業。つまり、理解と記憶的作業と、アウトプット作業。つまり、解答を目に見える形で記述する作業の、セットで構成されています。

見て、覚えるだけでは無意味なのです。書き出す、書き表す事とセットでなければ、意味がありません。

そして、彼らは「ノートをとれ」と言わなくとも、勝手にノートを取っています。それこそ、何気ない授業以外の会話でも、メモを取っている子がいました。

そして、ノートを取っている子ほど、記憶力が優れていました。

【特徴その4 受かることが目標ではなく、ただの手段】

大学受験の場合。特に難関大学や有名大学の場合は、その大学に受かることが目的となってしまい、その為のノウハウを学びとることが、受験勉強の全てとなってしまうことがあります。

けれど、受かる子たちは明確に目標がありました。彼らは、きちんと目指すべき夢があり、その夢を叶えるために必要だから、大学に行く。その夢の達成のために、一番必要な能力を得られそうだからという理由で、大学を選んでいるのです。

これは本当に共通しています。

そして、超天才とか、秀でたものがある生徒ではなく、むしろ平均的な。平凡な能力の生徒ほど、この傾向が強いです。そして、急激にのびていきます。

合格の先を見ているのだから、のびるのが早いのは、当然の理屈のように思えます。

 

【特徴 その5 スタートダッシュ】

とにかく、受かる子は行動が早いです。

やってみてと言ったことに対して、反応が早く、直後にやり始めます。その日のうちに手を付けたり、地味な作業も誰よりも早く手を付けます。

そして、倒れる時も前のめり、ぐらいの勢いで様々な事に手を付けていきます。少し待てと言っても、聞きません。で、たまにやりすぎてオーバーヒートすることもあるのですが、失敗をけろっと笑って、反省して、改善を繰り返します。

やるのが心の底から楽しい。時にぶつかって失敗するのすら楽しんで、突っ走ります。

重く、深刻な雰囲気の青白い顔の子は、殆ど居ません。

失敗を恐れず、とにかくやってみる。やってみて、考える。失敗したら、改善する。その繰り返しが、とても早いのです。観ていて、こちらが笑顔になるくらいに、楽しんで勉強している。

やってみよう、と言ったことに対して、その直後からすぐ行動に移しています。明日ではなく、今日。今に集中しているからこそ、出来る事なんでしょうね。

【今年度の生徒の特徴】

今日、大阪大学に受かった生徒の特徴で、非常に目立ったものがあります。

この生徒。センター試験の国語で、本人が設定した目標点数に達することが出来なかったのですが、センターの日程が全て終わった次の日に、私のところに連絡がありました。

点数の報告かなと思ったのですが、問題が理解できないのが悔しい。難しくて、あんなの理解できない。なんでこの解答になるのか、解らなくて悔しい、と言うのです。

ちょうど今年度の問題を分析し終えた後だったので、解説しようか?と提案したら、お願いします! と飛びついてきました。それこそ、こちらが引く勢いで(笑)

そして、理解をした後。「こんなの理解できるか!!」と憤慨しながらも、解答に納得して、「あー、自分はまだまだだ」と感想を言っているのです。

多くの受験生は、恐らくセンター試験が終わり、採点をした後に問題を振り返る事など無いでしょう。ほとんどが、そのまま用済みとばかりに捨ててしまうはずです。

けれど、この生徒は違いました。

理解をすることが目的で、自分の能力を伸ばす為に勉強をしているのだなと解る行動に、なんとなく直感ですが、「ああ、この子は受かるな」と思ったのです。

滅多にそんな確信を持つほどの直感は訪れはしないのですが、不思議とこの生徒に関しては、受かるだろうと思っていました。AO入試が駄目であったとしても、一般で合格をもぎ取るだろうと。

心の底から、解らないものを解るようになりたい。

凄くシンプルな、根幹的で単純な欲求ですが、シンプルだからこそ強力で迷いがなく、自分にできる事は全てやる!という姿勢を貫かせたのでしょう。

【まとめ】

1. 不得意分野の対策が早く、自分の能力を信頼せず、素直。
2. 目標は問題の正解ではなく、問題を理解すること
3. とにかく、全てを手で書き取る ノート魔
4. 大学に受かることが目的ではなく、大学合格は自分の夢を叶える能力を養うための単なる手段。
5. 何事においても、スタートダッシュが早い。

受かる人間の特徴5つをまとめてみました。

あと残り数週間。

是非、自分の力でいい結果をひき寄せてください。

ここまで読んで頂いて、ありがとうございました。

 

 

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