変貌する聖女 論理国語 解説

テスト対策
変貌する聖女 解説

第16段落〜第17段落

さて、まとめです。

「感動」をもたらす社会的要因とは

映画であれ小説であれ、私たちは自分にその「感動」をもたらした社会的要因について、内省する必要があるでしょう。(本文 第16段落)

物語は、当たり前ですが人間関係を描きだすものです。

そして、そこには性別、性差、家族社会の中での「役割」というものが割り振られています。

ここで、赤ん坊関係のCMを思い出してください。オムツのCMです。赤ん坊を愛し、愛しむのは、母親のイメージが定着していますが、別に父親でも何の問題もないはずです。けれども、今あなたが頭の中でイメージしたCMに登場しているのは、父親でしょうか。母親でしょうか。

両方出てきた、という人はきっと少ないはずです。

たかがCMの話、というかもしれません。けれども、それぐらい私たちは概念。イメージに左右されて生活をしているのです。

何かしらのお話に感動した場合、それは私たちが共有するイメージの上に成り立った社会の中で起こる出来ごとであり、違う価値観を持ってみたら、もしかたら「感動」など程遠い、薄寒いものになる可能性は大いにあるわけです。

だからこそ、大きく感情が動いた時ほど、「なぜそう感じたのか」「その感情の背後に隠れているのは、どういう概念なのか」ということを常に考える必要がある。そこには無意識の差別・偏見が潜んでいるのだから、と筆者は提案しているわけです。

「個人的なこと」はあくまで「政治的」

私たちは、日常の些細なことまで、「政治」や「環境」の影響を受けています。社会の影響を受けずに生きることなどできないのです。

だから、自分が好きだと思っている音楽や小説、ゲーム、アニメ、映画、ドラマの内容に至るまで、「政治」=環境、社会の影響を受けているのだと、まず意識をすることが大事であり、あなたが抱えている個人的な問題だと思い込んでいるそれは、政治的な問題と密接に関わっているので、個人で解決することはかなり難しい、と筆者は主張しているのですね。

ここまで読んでくれてありがとうございました。

次は、テスト対策問題で実際に、解答練習をしてみましょう。

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