こんにちは、文LABOの松村瞳です。
2017年ももうすぐ終わり。年末って訊くと、クリスマスとか大掃除とか色んなイベントありますが、個人的にこの時期はひたすらセンターの指導をしている事もあって、センター問題とのにらめっこの時期。
二次試験の記述の対策をしている人も、この時期ばかりはセンターに標準を合わせて勉強を開始している時期だと思います。
なので、意外に知られていないセンター問題の傾向を解説します。
このパターンを知っているだけで、ぐっと楽になるので、苦手だ―。でも、点とりたいって人は、是非押さえてください。
評論が難しいのは、貴方の頭が悪いわけではなく、解りにくく書いている評論家が悪いんですから、(と言うか、それが評論家の仕事なので……(笑))パターンを知って、少しでも自分を楽にしてください。
【評論文のおもなパターン2種】
センターの評論文に出される文章には、大きく分けて2種類の傾向性があります。
追試試験も含めて、どちらかに分類されるものが多く、このパターンを知っていると、特に問6で出題される、「この文章の論理の進め方を選びなさい」という問題は、簡単に解けます。(最近の問題傾向は違いますが、出てくる可能性も十分考えられます)
問題だけでなく、パターンを把握して読むと何が良いかというと、「先が読める」ってこと。
試験は、自分で思っている以上に緊張状態です。
その中で、記憶が物をいう社会の試験が終わった後にくる、国語。
頑張れば点が取れると分かっているだけに、文章の内容が解らないとパニックになり、それは連続する英語にも響く可能性が高いです。
そんな中で、「あー、多分、これ、こっちのパターンだ。だとしたら、次はこんなふうに進むのかな?」って思えることって、本当に心を楽にしますし、リラックスできる。この心の余裕が、冷静さを試験中に与えてくれます。
だから、絶対に頭に入れてください。で、パターンを把握したら、今まで模試で読んだセンター問題の評論を読み直して、分類分けを練習してみてくださいね。
【パターン①】
一つ目のパターンは「常識を覆す型」です。
人が驚くことって、何でしょうか?
それって、皆が思い込んでいる、当たり前って常識は、実は違うんだよー、ってこと。
これを書く評論家はとても多いです。
なので、論旨の進み方も、全部同じ。定型文のように、進み方は全部一緒です。
①皆が思い込んでいる常識の解説。
↓
②実はそれ、違うんです。
↓
③正しいのは、こっち。(これが筆者の意見・主張)
↓
④実証の具体例。実験結果。誰かの文章の引用。
↓
⑤まとめ 皆が思い込んでいる常識と、筆者が出した最新の研究に基づいた論の比較。検証。(問題点の指摘もあり)
で、おわり。
見事なくらい、これにはまっています。
【パターン①の例示】
平成29年度の本試験問題が、まさにこれです。
①科学がとても便利なものだと思われていた21世紀前半。
②でも、それって違う。
③科学は正しくは「ゴレム」のようなもの
④ウェーバーの重力派の測定実験、学生実験の例示
⑤コリンズとピンチの「ゴレム」説の検証とその功績。問題点の指摘
です。
良ければ、受験生は読み直してみてください。
そして、この常識を覆すパターンは非常に多くの評論家が論じているやり方です。
ちょっと短いですが、パターン①の説明はここまで。
パターン2はまた明日。
ここまで読んで頂いてありがとうございました。
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