辛口注意 一発勝負を控えている人へ

受験対策
DashaDee / Pixabay

こんにちは、文LABOの松村瞳です。

新年明けて、時期はそれぞれですが、受験だけでなく、今年に一発勝負を受けよう。結果を出すたるの試験を受けようとしている人に、応援と励ましも込めて。

ちょっと、辛口の応援です。

あっ、心折れそう……と思ったら、途中でバックしてください。

けど、厳しい言葉でも何でも良い。良い状態で受けられるアドバイスがあるなら、聞きたい。

緊張でがちがちになって、胃が痛い。本番を想像しただけで、嫌な気分になる。完璧に、いい点数を、上手にやらなきゃいけない。

そんな風に考えている人。一発勝負が苦手な人。何か、気持ちを軽くしたい人は、是非読んでください。

ただ、少々辛口の応援歌なので、本当に覚悟の有る人だけ、読んでくださいね。

良薬口に苦し

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【緊張状態に打ち克つには】

緊張って、凄く嫌ですよね。

心臓ドキドキするし、指先が冷たくなってくるし、頭とかお腹とか痛くなってきたり、肩に力が入ったり。

色んな症状が押し寄せて、平気だと自分に言い聞かせていても、いきなり何かの拍子にどっと汗が噴き出てきたり。

よく、緊張状態を楽しめ!! とか、本番の一発勝負で出せない物は実力じゃないとか、色んな言葉や緊張を乗り切る方法がありますけど、それを知っていたとしても、緊張状態ってある意味パニック状態と一緒です。そんな状態で、冷静に対処法なんか思い出せるわけがない。そもそも、思い出せるなら緊張してないし、困ってないよ!! という悲鳴が聞こえてきそうです。

中には緊張状態になればなるほど楽しい!! とか、顔色も変えない子も居るには居ますが、誰もがそんな風になれるわけではないし、そんな風に考えられるなら、きっとこんなタイトルのブログに、貴方は導かれていないわけで……(笑)

ここにたどり着いているということは、何かしらの一発勝負を控えていて、かつ、自分は緊張を感じて、それを乗り越えられないかもしれないと不安を抱えている人、ということになります。または、その予備軍だったり、緊張に押しつぶされた経験がある人、ということになります。

だからこそ、極度の緊張状態をコントロールしたい。打ち克ちたい。強い自分になりたいと思っている人ほど、次の質問を自分に問いかけてください。

【緊張は完璧にしようとすればするほど、襲ってくる】

さて、質問です。

少々失礼な質問ですが、胸に手を当てて正直に答えてください。

別に誰かに伝える必要なんか有りません。自分で、答えれば良いだけです。

 

上手くやろう。完璧に、ミスをしないように。いつもよりも良い状態で受けられるように……

 

あのね、じゃあさ。

今回みたいにプレッシャーがかかっていない状態で、完璧に物事をやり遂げられた経験って、貴方にはあるんですか?

受験生も一緒。

模試やプレテストなんかで、完璧に、ミスなく、自分の実力が全て出し切れた事って、今まで何回有りましたか?

本番ではなく、今までのテストなんて、練習です。ミスしても良い場面です。

けど、その状態で、あなたはどれだけの実力が発揮できましたか?

 

こう聞くと、大概。緊張でくらーい顔をして、下を向いている生徒たちは、「あっ……」と顔を上げます。

幼稚園児や保育園児ならいざ知らず、中学生や高校生、浪人生や大学生など。大人になればなるほど、「完璧」なんて、出来ないものだということを、ちゃんと分かっているし、「完璧」を目指す事は大事だけど、それが出来るのは本当にたまたま条件が上手くはまった時と、運が良かった偶然の産物であることを知っています。

受験生でも、模試を受ければ受けるほど、「完璧」に試験の問題に答えられる存在なんて、ほんのわずかです。(と言うか、ほっとんど居ません。居たら、全教科満点ですものね)

どれだけ頭が良くても、ミスはするんです。完璧なんて、実はこの世の中に存在しないんです。

けど、一発勝負を前にしてしまうと、その物理的に不可能なことすら、人は考えられなくなっていく。もっと完璧に。もっとちゃんと出来るように。もっと、もっと、もっと。

きりがありません。

そうして、自分で自分を追い込んでいく。良いところが、なくなっていく。

【そもそも人間は不完全な存在】

少し、冷静になって考えてください。

実生活で想像できなければ、フィクションの世界で構いません。

自分が大好きな創作物。映画やドラマ。小説の中の登場人物。漫画やアニメ、ゲームのキャラクター。

そこに出ている、とっても魅力的な、大好きなキャラクター達を少し、思い浮かべてください。

そのキャラクター達。欠点のない、完璧な存在でしょうか??

それとも、欠点有りまくりな存在でしょうか??

ここで良く取り上げるのが中高の教科書に載っている小説なのですが、例えば「走れメロス」の主人公。メロスなんか、欠点有りまくりの存在ですよね??

馬鹿だし思い込み激しいし、確認もしていないし、しばらく逢ってもいなかった友達を勝手に人質として差し出すし、途中勝手に諦めそうになるし。(参考⇒小説読解 太宰治「走れメロス」その1~あなたは引っかかっていませんか? タイトルの罠~)

聖人君子論を書いている漢文の世界の孔子だって、良い先生だと思うし、とってもその言葉は大好きだけど、弟子のなかでのえこひいき凄すぎだろうってたまに思う時があるし、容赦ないなと思う時もあるし。

清少納言だって、頭は良いのかもしけないけど、性格悪いし人と違うことやるの大好きなミーハー根性ちょっと見えるし、紫式部だって、結構辛辣なこと書いてたりするし、古典の世界でのハイパー超人の光源氏の君だって、あんたそんなに恵まれてるのに、関わった女性ほとんど不幸にしてるじゃないか。そんなに自分の不幸に酔っていたいのかと突っ込みどころ満載だし。(素直な感想です(笑))

完璧な人間なんかいないし、だからこそ、完璧にできるわけがないんです。

【不完全だからこそ、頑張れる】

完璧にやろうって思うことは、今の自分は完璧じゃないと否定している事にも繋がります。

自分で自分に駄目だしを本番前にしている。

言ってみれば、頭の中で拡声器で「お前は駄目だ!!!」と大音量で鳴らしているような状況です。

それで力が出せるわけがない。

そう。不完全だって、認めてしまいましょう。出来ないのが、多分自分なんだ。本番で、ミスしちゃう不完全さは、どうしたって変わらないんだと。

勘違いしないでください。

諦めろと言っているわけではありません。放り投げろと言っているわけでもない。

人は、欠点があるんです。完璧な存在なんて、人ではないんです。だから、なろうとする、って事は自分ではない存在になろうとしている事になる。

今の自分を、否定しちゃっているんです。

だから、否定をほどきましょう。不完全で良いと。ミスをしてしまっても、私は私だ。それでも、それを上回るくらいに取れる事もあるし、見直しで気が付けたりすることもある。

不完全だって認めるからこそ、打てる手も、出来る事も見えてくる。

けど、ミスをなくそうとしてしまったら、そればっかり意識して、萎縮してしまう。そうすると、貴方の良いところは生きてきません。

だって、恐怖に襲われている人間は、自分の能力の半分もひきだせないのです。

【まとめ】

自分は不完全な存在だと、認めてしまう。
そもそも、完璧になろうとすることが、間違い。
そんなもの、居たら人間じゃない。
プレッシャーがない状態でも、人はミスをするし、失敗する。
それを、認めて楽になりましょう。

完璧にはなれない。けど、積み上げてきた努力で、出来る事も確実に有る筈です。

物理的に不可能なものに挑戦するよりも、確実に自分に出来ることをしっかりと意識しましょう。

大丈夫。欠点があるからこそ。その欠点を認められるからこそ、貴方は魅力的なのですから。

100%、全て出来ない。なんてこと、あり得ません。

出来る事。解ける問題は、確実に有る筈です。

だから、ミスをする自分を許してください。意外と、今までの最高の点数や、最高のパフォーマンスをした時って、些細なミス、してませんでしたか?

完璧な、自分とは違う「誰か」になろうとするのではなく、ミスもするし、失敗もするし、どうしようもない欠点ばっかりだけど、でも、そんなあなたでも好きになってくれる家族や友達、仲間がいるように。

「あなた自身」で、勝負をしてください。

 

ここまで読んで頂いて、ありがとうございました。

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